スカッとする話4選「メシマズという言葉を覚えた旦那」「優しい弟」「無駄にしたラー油一瓶500円です」など
・いつも偉そうに歩き決して人に道を譲らず威張り散らすだけで仕事もさっぱりな男
・メシマズという言葉を覚えた旦那
・優しい弟
・無駄にしたラー油一瓶500円です
以上、4つの話を紹介します。
スカッとする話4選
○いつも偉そうに歩き決して人に道を譲らず威張り散らすだけで仕事もさっぱりな男
会社にグループ会社から出向している役員Aってのがいた。
そいつはいつも偉そうに歩き決して人に道を譲らず(相手が大荷物でどけられなかったり妊婦でも)威張り散らすだけで仕事もさっぱりな奴だった。
しかしウチの会社はグループ内では稼ぎ頭、当然給料もよいので出向ではなくいずれは正式にウチの役員になろうと色々策を講じていたらしい。
ある時、入社2年目の華奢な女性社員Dが会議へ資料を大量に運んでいる最中、いつものように道をふさぐように偉そうに歩いてるAにぶつかり資料を散らばらせてしまった。
Aは謝らずチラリとDを見て鼻で笑いそのまま歩いていってしまった。
俺は資料を拾うのを手伝い重い物を持たせてしまったことを詫びつつ「しかしAさんは酷いですね」と言ったらDが「え?Aさんはきっと糖尿病からの視野狭窄があるんですよ。仕方ないですよね、見えないんですから」とニコニコ返された。
「そうか…それなら…色々激務は辛そうだな」
突然、話に入り一緒に資料拾いを手伝ってくれたのはなんと社長。社長は「体調悪そうなのか?Aさんは」と聞いてきたので「そう言えば先週火曜日と木曜日に体調不良で休んでましたね」と答えておいた。
火曜日は前日ウチの部署の飲み会に呼んでもないのに勝手に来て女性社員にセクハラ発言しまくったくせに支払いせず翌日は二日酔いで休み、木曜日はお気に入りのキャバ嬢が水曜日出勤なので2週に一回は休み、と知っているけど社長の前で言うのも躊躇われたのでそこは黙っていた。
社長は還暦過ぎてもなおトライアスロンが趣味で大の健康オタク。と言うのも所謂医療系の会社なので社長自ら健康でいなくては、と己に厳しいタイプ。
「あら?Aさん、そう言えば月曜日の飲み会代まだ払ってくれてないですね。私が言っても支払ってくれないのでいつも困るんです…この前も私が建て替えしたんですよ…」Dは困った顔しながら笑顔で言った。
健康ダメ、なのに飲み会には行くクセに支払いもマトモに出来ない…健康オタクかつ潔癖な社長の逆鱗にことごとく触れたAは健康上の理由から出向期間を短縮され、今までの飲み会代も払うようにと命じられたらしい。
Dはお金を受け取る際に「あれ?あと…この時とこの時のお代も頂けますか?」と飲み会時の写真をスマホで見せた。それはAが女性社員の胸を触ろうとしている(ように見える)写真と新人男性に酒を強要している(ように見える)写真。Aは慌てて結構な額をDに渡しそそくさと帰ってしまった。
Dに「Dさんの天然砲のお陰でAが消えました。ありがとう」とお礼を伝えたら、
「途中からはわざとです。ごめんなさい」とネタバレしてくれた。
何でも前々から横幅あるし妙に汗っかきなAを糖尿病なんじゃないかとは疑っておりたまにぶつかられてもうっかりと触られても「視野狭窄なんだから仕方ない」と自分に言い聞かせていたらしい。
そんなとき、Aとぶつかり俺や社長まで助けてくれたから今まで思っていたことを試しに言ってみたとのこと。そして「Aさん予定より多く飲み会代払ってくれたので皆でのみにいきましょう」と飲み会幹事してくれた。
余談だがAは健康上の理由で閑職かつ1人部署に飛ばされ大人しくしているらしい。
○メシマズという言葉を覚えた旦那
メシマズという言葉を覚えた旦那にメシマズ嫁呼ばわりされることがちょくちょく出てきた。
2日目で味が染みこみすぎた煮物とか、味噌がちょっと少なかったかなーと思う味噌汁とか、そういうことにまで「もしかしてメシマズ?」とか言いやがる。
それまで普通に食べていたし「2日目だし味濃いのかな」とか「ちょっと味薄いかもね」くらいしか言わなかったのに。
決定的に頭に来たのが、帰宅した旦那が何かの料理のレシピと簡単な作り方をメモしたものを持ち帰ってきて「テレビでやってた、美味しそうだったから作って」と言うのでその通りに作った。
アレンジ系の料理で今まで自分は食べたことないものなので、味見してまぁこんなもんかなレシピ通りだし……
なんて思いながら食卓に出したら「味が薄い、レシピ通りにも作れないなんてメシマズだ」と言われた。
頭に来たので検索してみたらその料理のレシピが出てきたけど、明らかに旦那のメモ間違え。
例えば本当は「醤油大さじ1」のはずが、「醤油小さじ1」になってたみたいなもの。
なのでお望み通りメシマズ料理を作ってあげた。
とはいえ自分が食べる分を途中で取り分けるのでそこまでひどいものはできなかったけど、3日目くらいで旦那がヘラヘラ笑いながら謝ってきたのを無視し、1週間ほどで半泣きで謝ってきたので、またいつも通りの料理に戻したけど、それからはちょっと喧嘩するたびにメシマズ料理を出している。
○優しい弟
やんわりと男児優遇&女児冷遇をやってる我が家
殴られたり水風呂に入れられたり色々と嫌なことはあったけど、一番嫌だったのが私だけ家事を押し付けられることだった
兄ちゃんや弟が外で友達と遊んだり勉強とか趣味とかに熱中して豊かな人生を送っている中、私だけ居心地の悪い家のために子供時代を費やさなきゃいけないのが本当に苦しかった
苦しくて苦しくて毎晩泣きながら寝てた
そしたらある夜に弟が私の布団に潜り込んできてくれた
弟は私の頭を撫でてくれた。私は泣きながら色んなことを話した
意地悪なお母さんへの憎しみ。無関心なお父さんへの恨み。まだ小さかった弟に包み隠さず語り聞かせた
次の日から弟が家事を手伝ってくれるようになった
最初の内は私だけでやるよりも時間かかったけど、弟は一生懸命覚えようとしてくれて、私も弟に何かを教えるのが楽しくて、すぐにちゃんとこなせるようになった
お母さんにバレて叩かれたけど、私じゃなくて弟が泣いて、母は何も言わなくなった
今でも弟が家事してるのを見ると溜息吐かれるし嫌味言われるけど、少なくとも私と弟は仲良し
○無駄にしたラー油一瓶500円です
プチ仕返しというかそんな感じのことをした。
文才がないので読みづらかったらゴメン。
俺、某地方都市でラーメン屋をやってる。
ラーメン屋といっても野菜炒めや唐揚げなどのちょっとした料理も出して生ビールも置いてある。
メインの客は大学生と仕事帰りのサラリーマン。
その日は店のラー油が古くなったので小瓶に自家製ラー油を入れなおしてカウンター置いておき、そのままテーブルに戻すのを忘れていた。
暫くして大学生のグループが4人で来店しめいめいに生ビールと餃子を注文した。
餃子が焼き上がりテーブルに持って行った。
すると彼らの1人に「すみません!ラー油ください!」と呼ばれた。
あ、戻すの忘れてた、と思いながらラー油をテーブルに持って行った。
餃子を食べながらビールを飲む光景。毎日見慣れた光景。
すると4人のうちの1人が、「罰ゲームしようぜ」といって自分の突き出しの皿にラー油を全部注いで、「ジャンケンで負けた奴、これ一気食いな!」とか言い出した。
他の奴らは「やだよ、ふざけんなよ」とか言って実際にはやらなかったが、ラー油は見事に無駄になった。
まあ、お客さんの中には店の調味料はタダだから使い放題だと思ってる人もある程度いるのは分かるが、全部無駄にされたのは初めてだった。
罰ゲームやるやらないの下りでテンションが下がったのか、奴らは帰り支度を始めた。
4人がレジに来た時に伝票を他のお客さんに聞こえるように読み上げた。
「ありがとうございます。餃子4枚、ビール8杯、ラー油一瓶、合計7,300円です!」
キョトンとする4人。
「あれ、あってますよね。餃子4枚、ビール8杯、無駄にしたラー油一瓶」とテーブルの上を指差し確認する俺。
他の客も「え?」って顔で振り返る。
再度「7,300円です」と言ったら再度固まる。
長ーい時間に感じたが10秒位だと思う。その中の1人が「お前が無駄にしたんだから責任取れよ」言い出した。
主犯が「ラー油、いくらですか?」と聞いてきたので、餃子持ち帰りコーナーに貼ってある『自家製ラー油、500円』の札を指差した。
ゴネられるかと思ったがちゃんと払ってくれた。
ちょっとした仕返し。
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