【思想家の韓非の教え】ブランドが似合う奴は人間的価値が低い!

世の中には高価なものがたくさんあります。高価な時計・高価なバック・高価な宝石・高価な服などなど。

そんな高価なものが似合う人っていますよね。ブランド品が似合う人・高級時計が似合う人・高価な宝石が似合う人っていますよね。

実はそんな高価なものが似合う人は、人間的価値が低いんです。

たとえば、あるところに世界最高のダイヤモンド(100億円)があったとします。このダイヤモンドに50万円ほどの宝石で装飾しました。

その結果、どうなったと思いますか?

安い宝石を装飾のせいで世界最高のダイヤモンドが安っぽく見えるようになってしまったのです。

この後、100万円の宝石を装飾したり、1000万円の宝石を装飾したりしました。ですが、結果は同じでした。100万円の宝石を装飾しても1000万円の宝石を装飾しても世界最高のダイヤモンドは安っぽく見えてしまったのです。

その現実を見て、装飾師は思いました。「世界最高のダイヤモンドに、どんな宝石を装飾しても安っぽく見えてしまう。世界最高のダイヤモンドには装飾をする必要はないのだ」と。

たとえば、5万円程度の価値しかない宝石があったとします。この宝石に、50万円ほどの価値の宝石で装飾しました。

その結果、5万円の宝石は高価な宝石に見えるようになりました。

装飾師は思いました。「安い宝石は高い宝石で装飾すると高価に見えるようになる」と。

人間もこの宝石と同じなのです。

最高の人間(価値の高い人間)が装飾すると安っぽく見えてしまうのです。だから最高の人間は装飾しないほうがいいんです。

逆に、レベルの低い人間(価値の低い人間)は装飾すればそれなりに価値ある人間に見えるようになるんです。装飾すればするほど価値ある人間に見えるようになります。

でも、装飾すればするほど価値ある人間に見えるということは、それだけ人間的価値が低いということになります。

つまり、高価な装飾品が似合えば似合うほどに、人間的価値が低いということになります。

よくブランド品を身につけて勝ち誇ったような顔している人がいるが、そういう人間は「私は人間的価値の低い人間です。だからブランド品を身につけて少しでも価値ある人間に見えるようにしているんです」と宣伝しているようなものなのです。

中国戦国時代の思想家の韓非も装飾することの愚かさについて語っています。

そもそも君子は、内心を取り上げて外形のほうは捨て去り、実質を好んで装飾のほうは嫌う。あの外見の形に頼って内心を論ずるのは、その内心が悪いからであり、装飾を頼りにして実質を論ずるのは、その実質がダメだからである。どうしてそう言えるのか?和氏の壁ほどの名玉は5色で飾ったりはしないし、随侯の珠ほどの名珠は金銀で飾ったりはしない。その実質が最高に立派であるから、何物でもそれ以上に飾りたてることはできないのである。そもそも、装飾を加えてはじめて人前に出られるような物は、その実質が立派でないのだ。

韓非の著作とされる書「韓非子」より引用

と、韓非も装飾することを批判しているのです。

「人間的価値が低い」と思われたくなかったら、自分を装飾するのはやめましょう。ブランドものを服を着たり、高級時計をつけたりするのをやめましょう。高級車を乗り回すのもやめましょう。

自分の身の丈のあったものを身に付けることを心掛けましょう。

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