日大広報のコメントは軽率さと卑怯さが含まれている。この段階で監督を擁護するコメントを発表するのは異常だ!

アメリカンフットボールの悪質タックル問題の当事者である日大DL宮川泰介選手(20)が会見を開いた。

会見中の宮川泰介選手には誠意が感じられた。心から反省し、謝罪しているように感じた。立派だと思った。普通なら言い訳したくなる状況。その状況で反省の弁をきちんと述べ、謝罪の言葉をきちんと述べ、事件の詳細をきちんと話した。本当に立派は会見だと思った。誠意に満ちた会見だと思った。

それなのに日大は誠意のかけらもないコメントを発表した。

宮川選手は悪質プレーの背景に、19日付で辞任届が受理された内田正人前監督(62)とコーチの指示があったことを明らかにしたが、日大広報部は「コーチから『1プレー目で(相手の)QBをつぶせ』という言葉があったということは事実です」と認めたがものの「ただ、これは本学フットボール部においてゲーム前によく使う言葉で『最初のプレーから思い切って当たれ』という意味です」と説明。「誤解を招いたとすれば、言葉足らずであったと心苦しく思います」と弁明。言葉足らずにより「つぶせ」の捉え方の違いが招いた結果だとし、監督の指示を否定した。

言葉足らずにより「つぶせ」の捉え方の違い方が招いた結果

そう広報はコメントを発表したのだ。

捉え方の違いだけで選手があんな反則プレーをするだろうか?あんな相手に大怪我を負わせる可能性があるプレーをするだろうか?するとは思えない。20歳にもなればどのあんなプレーをすれば相手が大怪我すると判断できる。宮川泰介選手にもそのくらいの判断能力はあったはずだ。それなのにあんな危険なプレーをしてしまった。誰かの命令があったと考えるほうが自然だと思う。

それを裏付けるような事実がある。それは監督が選手が反則プレーしたのにもかかわらず怒らなかったことだ。普通ならあんな反則プレーをしたら選手を怒る。怒って交代させるはずだ。それなのに監督は選手を怒らなかった。怒らなかっただけではなく交代もしなかった。試合に出し続けた。そしてさらに同じ選手が反則プレーをしたのにそのときも怒ることもなく、交代もしなかった。

これはどう考えても普通ではない。普通の監督だったらあんな反則プレーをしたら怒る。そして交代させる。それなのに監督はそれをしなかった。

監督がそれをしなかったのは、監督が選手に悪質なプレーを命令していたから。そう考えるのが自然ではないか。

そういう限りなく黒に近い疑惑がある段階で日大広報は捉え方の違いという監督を擁護し、責任を選手に押し付けるコメントを発表した。

これはあまりにも軽率な行動だと思う。監督に疑惑がある段階でこのコメントはあまりに軽率、見方によっては卑怯だ。

そんな軽率さと卑怯さを含んだコメントを発表した日大広報。

僕は日大自体に問題があるような気がしてならない。

今回の問題の闇は深い。そう僕は感じた。

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