心の許容範囲を広げる方法6選!相手を悪者にするからイライラが増す!

人間は、心の枠(許容範囲)からはみ出るようなことが起こると怒りの感情が生まれます。

後輩がミスをして、それが「ここは誰でも最初はミスをするだろうな」という許容範囲内のミスの場合、イライラすることはありません。

でも後輩のミスが、「なんでこんなところでミスをするんだよ」という許容範囲からはみ出たミスの場合、イライラが生じてしまいます。

このように、許容範囲からはみ出た場合、人は怒りを抱いてしまうんです。

言うまでもなく、この心の枠(許容範囲)が広い人はイライラしにくいし、逆に狭い人はイライラしやすいということになります。

つまり、心の枠(許容範囲)を広げることができればイライラしにくくなる、怒りを感じにくくなるというわけです。

というわけで、心の枠(許容範囲)を広げる方法を紹介したいと思います。

心の枠(許容範囲)を広げる方法

○完璧主義をやめる

心の枠(許容範囲)が狭い人には、完璧主義者的な性質の強い人が多いです。

完璧主義者的性質の強い人は何事においても「~であるべき」「~でなければならない」「~であるのは常識」「できないのは努力が足りないせい」という思いが強いせいで、心の枠が狭くなってしまっているんです。

だから、ちょっとのミスでも「許せない」「ありえない」「ふざけてるのか」「努力がたりない」と思ってしまい、怒りを感じてしまうんです。

というわけで許容範囲を広げたいなら、完璧を目指すのをやめましょう。そうすれば心の枠(許容範囲)が広がります。部下のミスを笑って許すことができるようになります。

人間すべてにおいて完璧に生きるのなんて不可能なんです。日によって体調が良かったり悪かったりしますし、やる気があったりなかったりしますし、失敗したときの精神的ダメージも状況によって変わりますし、一生懸命生きているのに結果がでないときもありますし、運悪く怪我をしたりすることもあります。そんな人間が完璧に生きるなんて不可能なんです。

だから完璧に生きるのなんて不可能だ!と認識して、完璧に生きることを諦めて、「60点くらいの生き方ができればいいや!」という気持ちで生きてください。「70点くらいの生き方ができたときはラッキー!」「80点くらいの生き方ができたときは超ラッキー!「90点くらいの生き方ができたときは宝くじが当たったレベルの超超ラッキー!」ぐらいの気持ちで生きてください。そうすれば心の枠を広がると思います。

○相手を悪者にしない

上司に叱られたとき、そのときのことを思い出して、何度もイライラしたことありませんか?クラスメートにバカにされたとき、そのときのことを何度も思い出して、何度もイライラしたことありませんか?

ありますよね。私もあります。友達にバカにされたとき、そのときのことを何度も思い出して、イライラしたことあります。思い出すたびに悔しくて、心の中で叫んだこと何度もあります。

そんな感じに同じことを何度も思い出し、何度もイライラしているのは、意識がその不愉快な出来事(上司に怒られた・友達にバカにされた)に囚われている状態です。

意識が不快な出来事に囚われ状態になる人がやりがちな行動があります。

それは相手を徹底的に悪者にする、という行動です。

上司に怒られたとき、「あの上司はストレス解消に怒ったに違いない。クソっ!ストレス解消に俺を使いやがって」「あの上司はサイコパスに違いない。人が傷つくところを見るのが楽しくて仕方ないんだ。だからあんな酷い怒り方をしたんだ」「あの上司は人前で恥をかかせるのが大好きなサディストに違いない」という感じに相手を悪者にする。徹底的に悪者にする。

意識が不快な出来事に囚われ状態になる人はこの行動をやりがちなのです。こういう行動をすると、相手はすごい加害者で、自分はすごい被害者のように思えてしまいます。まるで自分は酷い犯罪に巻き込まれた被害者のように思えてしまいます。そう思ってしまうと不快な出来事の記憶が強化されてしまい、思い出しやすくなってしまいます。思い出しやすくなれば、当然、イライラしやすくなります。

上司に怒られる→怒りを感じる→上司に怒られたことを思い出す→上司はすごい悪者だと思う→自分がひどい被害にあった被害者だと思う→上司に怒られた出来事の記憶が強化され、思い出しやすくなる→何度も思い出し、イライラする→そのたびに上司を悪者にし、さらに不愉快な出来事の記憶が強化される→ますます思い出しやすくなり、イライラしやすくなる

という感じにイライラしやすくなるんです。

なので、不愉快な出来事があった場合、相手を悪者にするのはやめましょう。そうすればイライラすることが減ると思います。イライラすることが減れば、心の枠が広くなると思います。

>>>正反対のことを考えてみる<<<

他者を悪者にしてしまう癖がある人は正反対のことを考えてみてください。相手を加害者だと考えるのではなく、相手も実は被害者かもしれないと考えてみてください。

例えば上司に怒られたとき、いつもなら「あのクソ上司。ふざけやがって。俺を使ってストレス解消しやがって。クソサディストが!」と考えてしまう人。そういう人は、これからは「あの上司はきっと嫌なことがあったのかもしれない。もしかしたら奥さんと喧嘩したのかもしれない。その怒りを俺にぶつけてしまったのかもしれない」と考えてみてください。

そうすれば、相手を悪者にせずにすみます。

「上司はストレスで胃痛に苦しんでいるのかもしれない。そのせいで攻撃的になっているのかもしれない」「上司は道端でウンコでも踏んで機嫌が悪かったのかもしれない」「上司は浮気がバレそうで情緒不安定なのかもしれない」「上司はイボ痔が痛くて、ストレスが溜まって、つい八つ当たりしてしまったのかもしれない」と考えてみてください。

そうすれば相手のことを可哀想な人と思うことができ、憐れむことができます。

スポンサーリンク

○他人に期待し過ぎない

他人にイライラする人というのは、他人に期待をし過ぎているということなんです。

「他人が○○するのは当たり前」「こちらが挨拶したら、相手も挨拶するのは常識」「こちらが愛想良く話しかけたら、他人も愛想良く話すべき」「こちらが礼儀正しく接したら、相手も礼儀正しく接するべき」「子供は親の言うことを聞くべき」と思っている状態は、他人が「~してくれること」を期待している状態と同じなんです。だから他人がその行動をしてくれなかったとき、期待を裏切られたような感覚を覚えて、怒りを感じたり、失望を感じたりするんです。

他人はあなたのメイドでも執事でもないのですから、あなたの期待通りに動いてはくれません。でも、無意識に期待することが癖になっている人は相手がメイドでも執事でもないとわかっていても期待することをやめられなくなっているんです。だから相手が自分の思い通りに動いてくれないと失望して怒りを感じてしまうんです。

というわけで、心の許容範囲を広げたい方は他人に期待するのはやめましょう。他人に「~すべき」「~するのは常識」を期待するのもやめましょう。「~すべき」「~するのは常識」を押し付けようとすればするほど期待値が上がってしまうので、押し付けるのもやめましょう。

>>>結果を期待し過ぎるのもやめよう<<<

他人に期待し過ぎるとイライラすることが多くなるように、結果を期待し過ぎてもイライラすることが多くなります。

「自分なら絶対にできる」と期待したにもかかわらず、失敗したときの精神的ダメージって大きくなりますよね。

「この女の子は絶対にお持ち帰りできる」と期待していたにもかかわらず、お持ち帰りできなかったときの精神的ダメージって大きいですよね。

「この友達は絶対に裏切らない」と期待していたにもかかわらず、裏切られたときの精神的ダメージって大きいですよね。

というように、結果に期待し過ぎると、大きなダメージを受けて、ストレスを感じて、イラッとしてしまうことが多くなるので、結果に期待し過ぎるのもやめましょう。

○自分のために生きることも大事にする

日本では、「自分を犠牲にして、他人に尽くすことが素晴らしいこと!と思われています。

確かに、自分のプライベートを犠牲にして会社に尽くしたり、自分の時間を犠牲にして家族に尽くしたり、自分の命を犠牲にして働き続けたりすることは素晴らしいことだと思います。

でも、人間には自分のために生きたいという欲望もあるんです。自己犠牲の精神で他人のために生きたいという欲望もありますが、自分のために生きたいという欲望も確実に存在しているんです。

当然、自分のために生きたいという欲望を無視して、自己犠牲の精神で他人のために生きたいという欲望を満たすことを優先させれば、不満が生じます。優先させれば優先させるほどに不満は大きくなります。

今の日本人には、自分のために生きたいという欲望を無視して、自己犠牲の精神で他人のために生きたいという欲望を満たすことを優先している人が多いんです。その結果、不満を溜め込んでいる人が多いんです。その結果、病んでいる人も多いんです。

自分のために生きたいという欲望は、自己犠牲の精神で他人のために生きたいという欲望を満たすことでは満たされない欲望なんです。自分ために生きて初めて満たされる欲望なんです。自分のために食べ物を食べたり、自分のために映画を見たり、自分のためにドライブをしたり、自分のために音楽を聞いたりして初めて満たされる欲望なんです。

だから自分のために生きる時間も大事にしてください。他人のために生きる時間も大事にするだけでなく、自分のために生きる時間も大事にしてください。

そうすれば、ストレスが減り、心の許容範囲が広がると思います。心の許容範囲が広がれば、より他者に優しくできるようになると思います。

まとめ

○心の枠(許容範囲)を広げる方法
・完璧主義をやめる
・相手を悪者にしない
・正反対のことを考えてみる
・他人に期待し過ぎない
・結果を期待し過ぎるのもやめよう
・自分のために生きることも大事にする

Posted by