ニュースを読むことはデメリットだらけの悪いことだ!特にネットニュースが駄目!?
無条件にニュースを読むことが良いこと
そう考えている人は多い。
でも、その考え方、実はかなり危険な考え方なんです。
実はですね・・・日常的にニュースを読む人は、ニュースからかなりの悪影響を受けているんです。
本当ですよ。私の言っていることが本当だということがこの記事を読めばわかります。
ニュースを読むのは悪いこと!?
○ニュースは自分とは無関係である
大体のニュースは自分とは無関係です。頑張って読んだところで自分の人生は好転しません。
思い出してみてください。あなたが最近読んだニュースの中で、自分の生き方を決めるのに役立ったものはありますか?きっと思い当たるものがない人がほとんどいないでしょう。
もう一度言います。毎日ように起きている事件・事故のニュースを読んだところで、あなたの人生は全く変わらないのです。なぜならそれらの事件・事故はあなたの人生とは、ほぼ100%関係がないものだからです。そんなものがあなたの人生を豊かにしてくれるはずがありません。
ですが、多くの人はこの事実を認識することなく、無条件に「ニュースを読めば役に立つ」と信じてしまっています。
もちろん、1000のニュースの中には、一つぐらい自分の人生を良くしてくれるニュースがあるかもしれません。
しかしたった1つの役に立つニュースを見つけるために1000の役に立たないニュースを読むなんて非合理的だし、そんな非合理的なことをするのはナンセンスです。
そんな非合理的でナンセンスなことをするくらいなら、知りたい情報をネット検索するほうが合理的です。
○ニュースを消費すると重要なことを判断できなくなる
私達の脳にある中枢神経系はインパクトの大きいものに対して反応する性質があります。曖昧なものよりも激しくて派手なもの、展開がゆっくりなものよりも変化が激しいものに反応する性質があるんです。
ニュースメディアは、この脳の性質を熟知していて、当然、この脳を性質を利用した報道をします。
例えば、一台の車が橋を渡っている時に、橋が崩落するという事故が起きたとします。メディアは車の状態や事故に遭った人が誰だったのか、その人はどんな人だったのか、というところにフォーカスして報道します。そして落ちてペシャンコになった車を掲載します。
インパクトの強いものに反応するという脳の性質を利用するために、このような報道・掲載の仕方をするのです。このような脳の性質を利用する報道・掲載の仕方のほうが視聴率が稼げるから、この報道・掲載をニュースメディアは繰り返すのです。
本来、崩落事件が起きたとき、本当に大事なのは被害を受けた人間のプロフィールなんかじゃありません。橋の崩落のほうです。「橋の安全性はどうだったのか?」「同じ建築手法の橋が他に存在するのか?」そういう部分が本当に重要なポイントです。それを知ることができたほうが再発防止には繋がるからです。
なのに、ニュースメディアはそういう大事な報道はせずに、被害者のことを報道したり、ペシャンコになった車の写真を掲載続けます。
そんな大事なことには言及せずに、インパクトが強い部分だけを何度も報道・掲載するニュースを読む価値があると思いますか?
答えは否です。読む価値ありません。ただただ視聴率を稼ぐための報道・掲載をし続けているメディアのニュースなど読む価値があるわけがありません。
○ニュースを読むと自信過剰になる
ニュースを消費すると、人は自分は世界を理解しているという錯覚に陥ってしまいます。読めば読むほどにその錯覚に溺れていきます。その錯覚が人を自信過剰にします。
ある実験を紹介しましょう。競走馬の参加者たちに馬の情報を提供しました。そして与える情報量をどんどん増やしていきながら「どの馬がレースに勝つと思うか」「自分の予想にどのくらい自信があるか」という2つの質問をしました。
結果、馬に関する情報の量は予想の的中率に何の影響も与えていませんでした。ですが、参加者の自信には大きな影響を与えていたんです。
与えられた情報量が多い時ほど、参加者たちの自信レベルが高くなっていたんです。つまり情報量が多い参加者ほど、自信過剰に陥っていたということです。「俺は馬の情報たくさん知っているから、外すわけがない!」という感じの自信過剰状態に陥っていたということです。
これと同じようにニュースを読めば読むほどに自信過剰になります。自信過剰になれば傲慢になり、他者を見下すようになります。
ニュースなんて読んでも賢くなるわけでもないし、人生が好転するわけでもないのに、他者を見下すようになるんです。
とても愚かなことだと思いませんか?思いますよね。
○ネットニュースは長期記憶に保存されない
記憶には長期記憶とワーキングメモリの2つがあります。長期記憶は容量が大きく、たくさんのことを覚えておけます。それに対して、ワーキングメモリは情報を一時的に保存する場所だから、そこで記憶できる容量はかなり少ないです。
人間が何か情報を目にした時、まずはワーキングメモリにその情報が保管されます。そして、その情報が長期記憶に移行していくことで深く記憶に残るようになります。
しかし情報を得る時にしっかりと集中していないとワーキングメモリから長期記憶に移行されないんです。当然、ネットニュースも集中して読まないと長期記憶に移行されません。
しかし人はネットニュースを読んでいるとき、集中力を保てないんです。
なぜ集中力を保てないのか?
ネットニュースを読んでいると、その記事の中に「他の記事へのリンク」がついていることがありますよね。そのリンクがあると次はこの記事を読みたいって気持ちになりますよね。
はい、その気持ちです。他の記事を読みたいって気持ち。その気持ちのせいで集中力が保てないんです。
他の記事へのリンクだけではありません。ネットニュースには広告だってあります。その広告が自分の興味のある商品の広告だったら気になりませんか?なりますよね。気になってクリックしたい気分になりますよね。
はい。その気分。その気分のせいで集中力が保てないんです。
このようにネットニュースには集中力を保てないものがあるんです。そんな集中力を保てないものがあるニュースを読み続けても長期記憶になりません。すぐに消去されてしまう短期記憶にしか残りません。
そんな無価値なネットニュースなど読む価値ありません。
今の人達ほとんどはネットでニュースを読んでいると思います。ということはほとんどの人は記憶に残らない無価値なニュースを読み続けているということになります。
○ニュースは私達を受け身にする
ニュースで報道されているのは、その大半が自分ではどうにもできないことです。
政府が決めた方針、どこかで起きた自然災害、公務員の汚職、芸能人の離婚など、このどれもあなたの力ではどうにもできません。
ニュースを日常的に読むということは、日常的に自分ではどうしようもないことについて聞かされ続けているということです。そんなことが続けば私達はだんだん気力が削がれて受け身になってしまいます。
学習性無力
この言葉を聞いたことはありませんか?
「自分ではどうすることもできない状況が繰り返されると、何をしても無駄だという思いが強くなり、だんだんと行動を起こすことが面倒になっていき、しまいには無気力になり、何もしなくなる」という意味の言葉です。
ニュースには、あまりにも自分ではどうすることもできないものが多いです。そのほとんどがどうすることもできない種類のニュースです。
そんなニュースを読み続ければ、何もできないという思いが強くなり、行動を起こすのが面倒になり、しまいには学習性無力に陥ってしまうかもしれません。
そうならないためにも自分のコントロールできないニュースよりも、コントロールできる範囲にある情報に関心を向けることにしましょう。
○ニュースによって長い文章が読めなくなる
人間の脳には、ある領域が発達すると、それに伴って別の領域は退化するという性質を持っています。
研究によって複数のメディアを消費する頻度の高い人ほど、前帯状皮質の細胞数が少なくなるということが明らかになっています。
前帯状皮質とは、注意力・倫理的な思考・衝動のコントロールなどを司る脳の部位です。つまりニュースを見るとこの部分が退化するということです。この部位が退化すれば、集中力が低下したり、倫理的な思考力が低下したり、衝動コントロール力が低下したりするということです。
ニュースを読めば読むほどに、情報に素早く目を通せるようになったり、マルチタスクをこなすことが得意になったりする。しかし、その代償として集中して物事に取り組んだり、しっかりと考える能力を失ったりするんです。
ニュースを日常的に読んでいる人で、最近本に集中して読めなくなったなと感じる人は要注意ですよ。もしかするとそれは前帯状皮質が退化していることが原因かもしれませんよ。
ニュースを読むより本を読もう
本は素晴らしい。ニュースと違って物事を深く掘り下げてくれるから、深い知識を得ることができます。
ニュースがファストフードだとしたら、本は栄養のたっぷり詰まった料理です。
ニュースを読み続ければ、栄養不足になり、不健康になってしまうということです。逆に本を読み続ければ、栄養十分になり、健康に生き続けることができるということです。
不健康に生き続けるよりも健康に生き続けるほうがいいですよね。
健康に生きたいと思った方は本を読みましょう。
○まとめ
・ニュースは自分とは無関係である
・ニュースを消費すると重要なことを判断できなくなる
・ニュースを読むと自信過剰になる
・ニュースは長期記憶に保存されない
・ニュースは私達を受け身にする
・ニュースをよって長い文章が読めなくなる
・ニュースを読むより本を読もう
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