『興奮すると鼻血が出る』は本当なのか?緊張しやすい僕はよく鼻血を出していました。ということは・・・

アニメ『ゆるキャン△』大垣 千明は某通販サイトで高額商品をポチろうとしたとき、鼻血を出しました。

『これから高額商品を買おうとしているという緊張感が鼻血が出た原因ではないか?』と彼女の友人は推測。

アニメ『ドラゴンボール』の亀仙人。彼はエッチなことを考えた結果、鼻血を出しました。

彼はエッチなことを妄想したり、実際に見たりすると必ずといって鼻血を出しました。

『エッチなことを考えると興奮するから鼻血が出るのではないか』と多くの視聴者が推測。

大垣 千明も亀仙人も鼻血を出したときの共通点があります。それは興奮。

緊張も興奮の一種だ。そしてエッチなことを考えて気持ちが高ぶることも興奮です。

つまり、二人と興奮した結果、鼻血を出した可能性があるということです。

興奮によって鼻血は出るのか?

アニメの中だけでなく、現実でも興奮すれば鼻血が出ることがあるのか?

結論から言うと、出る可能性はあります。

●興奮によって鼻血が出るメカニズム

強い興奮があると人間の体の中では交感神経と呼ばれる神経が活発に働き始めます。すると、アドレナリンというホルモンが多量に分泌されます。

このアドレナリンには多くの働きがありますが、ここで重要になってくるのは「心臓の大きな動脈(冠動脈)を拡張させて、多量に血液を身体の各部に送り込ませる一方で、末梢血管(身体の隅々まで細かく網羅している細い血管)を収縮させて、血圧を上昇させる」という作用です。

血圧が上昇すると血管に負荷がかかるので、弱い部分や細い血管から破れて、出血しやすくなるのです。

興奮すると交感神経が活発化し、アドレナリンが大量分泌され、血圧が上がる。その結果、血管が破れやすくなるため、鼻血が出やすくなるのです。

以上が鼻血が出やすくなる理由です。

でも、興奮の結果、鼻血が出る可能性はほとんどゼロに近いそうです。

興奮して血圧が急上昇しても、鼻からの出血に至るには血圧の上昇度合い、その人の血管の元々のもろさ(鼻の中の血管がもともともろく、ちょっとした刺激で鼻血が出やすい人もいますね)など、諸条件が重ならないと鼻血が出ることもありません。

(専門家の話)

 

「一般的には、『Hなこと』を考えただけで健康な人がそんなに血圧は上がらないですし、そこまで体温も上がりません。よって『Hなことを考えると鼻血が出る』という都市伝説は誤りです」

(大西院長)

奇跡的な偶然が重なり合わないと鼻血は出ないそうです。

漫画やアニメの鼻血が出る表現は誇張だったみたいです。

でも、僕は小学生のころ、興奮するとよく鼻血が出ていました。たぶん鼻の粘膜が弱かったからだと思います。

普通の人なら興奮して鼻血が出る確率は奇跡的な確率なのでしょうが、粘膜の弱くて興奮しやすい体質の人はかなりの確率で鼻血が出るのだと思います。

普通の人なら奇跡的な偶然が重ならないと出ない鼻血。それが僕のような粘膜が弱く興奮しやすい人は70%くらいの確率で鼻血が出る。

すごいと思いませんか。普通の人ならほとんど起きない現象が僕のような人には高確率で起きる。すごいと思いませんか?思いますよね。

まあ、すごいと思われてもうれしくないですけど。

だって粘膜が弱いせいで鼻血が出たのに、別にエッチなこと考えたわけでもないのに、『お前エッチなこと考えたんだろ』って周りの人たちに思われるんですよ。

僕、小学生のとき、鼻血を出したとき、クラスメートに必ず言われたんですよ。「またエッチなこと考えたのかよ」って。必ずと言っていいほどそう言われたんですよ。『いやらしい!』って目でクラスメートたちに見られたんですよ。

あれはきつかった。思春期ど真ん中の僕にはきつかった。

だから普通の人なら奇跡的な確率で出る鼻血が70%くらいの確率で出ても僕はちっとも嬉しくなかった。嬉しいわけないじゃないですか?思春期ど真ん中で中二病を発症している男の子が鼻血が出たって。

ああ、僕は奇跡的な確率でしか鼻血の出ない普通の人になりたかった。

でも、僕は高校生になっても鼻血が出やすい人でした。

初デートをしたときだって鼻血が出ました。彼女と初めて手をつないだときだって鼻血が出ました。

『鼻血、頼むからでないくれよ』と神に祈りながら手をつないだんです。でも、神に僕の祈りは届きませんでした。いつも以上も鼻血が出たように感じました。ティッシュをいつも以上につめていたような気がしました。

僕の青春はいつも鼻血とともにあったように思えます。

僕が普通の体質だったらそんな血塗られた青春時代を送らずにすんだはずなんです。

というわけで僕は鼻血が普通の人より出やすいことが嬉しいと感じたことは一度もありません。

ああ、普通の体質に生まれたかった。

何度、そう思ったかわかりません。

●間違った鼻血の治療法

鼻血が出たとき、ティッシュを鼻につめこんだり、上を向いて首を叩いたりしたことありませんか?

それ間違いだそうです。

以下、間違いの理由

『ティッシュを鼻につめる』がダメなわけ

ティッシュで患部を圧迫により一時的には止まるかもしれませんが、外すときに傷をつけてしまい、再出血を起こすリスクが高いから。

『上を向いて首を叩く』がダメなわけ

首の後ろをたたくと、その振動でかたまりかけた血が動いてしまい鼻血がとまりにくくなる。また、たたく刺激で血流が増すと鼻血がとまりにくくなる。

●正しい治療法

まず慌てないこと。慌てると興奮して血圧が上がるので、出血が止まりにくくなります。

仰向けにならないこと。仰向けになると口の方に流れていきますので、苦しくなるし、止血ができたかどうかわからないので、必ず座ってください

鼻の穴をふさぐように指でつまむ。

鼻をつまむと同時にハンカチに巻いた氷で同時に冷やすと、血管が収縮し、血が止まりやすくなります。

このとき上を向くと血液が口の中に入ってきて呼吸が苦しくなってしまいます。なので鼻をつまんだら、下を向きましょう。

まとめると、鼻血が出たときは、

1、慌てない
2、鼻をつまむ。そのままの状態で下を向く。
3、鼻筋を冷やす

大体は15分くらいで止まるそうです。

僕は子供の頃、必ずティッシュを詰め込んでいました。いつもなかなか出血が止まりませんでした。ティッシュをとるたびに再出血を繰り返していたためだと思います。

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