プライドの高い人には”○○な人”が多い。プライドとはいったい何なのか?

プライドとは?

自分の価値を証明するもの。

これを持っているから自分は価値があるんだと思えるもの。

自分の優秀さを証明するもの。

自分の自信を支えてくれているもの。

才能・能力・信念・収入・地位・名誉・家柄などが自分の価値を証明するものになることが多い。

人によっては立派な自宅、高級車、ブランド品などがプライドになることがある。

プライドには、妄想的プライドもある

プライドには妄想的プライドがある。

自分を優秀な人間だと自分を過大評価してしまう。過大評価は間違った評価です。

間違った評価は間違ったプライドを生み出します。その間違ったプライドが自分の本当のプライドだと思い込んでしまう場合があります。過大評価の結果、生み出されたプライドを本当のプライドだと思い込んでしまう場合があるのです。

正しい評価を100とします。そして過大評価を150とします。

正しい評価をした場合生じるプライドの高さは100メートルになるとすると、過大評価をした場合生じるプライドの高さは150メートルになることになります。

つまり、過大評価をした場合、正しい評価よりも50メートルも高くなるのです。

実際のプライドよりも50メートルも高いプライドを本当のプライドと勘違いしてしまうのです。

この勘違いのプライドを僕は妄想的プライドと呼んでいます。

自惚れている人、傲慢な人、調子に乗っている人、中二病を発症している人の中にはこの妄想的プライドを抱いている人が多い。

『自分には特別な力が眠っている、そんな力を秘めている自分は特別』という過大評価が妄想的プライドを生み出し、それが原因で中二病になってしまう。プライドが高い人は中二病になりやすいので注意が必要です。

正しい自己評価は難しいことです。難しいから人は簡単に過大評価をしたり、過小評価をしたりしてしまう場合があります。

能力の低い人は「自分を過大評価」しやすい!?

●これが行われた実験。

ユーモアは洗練された知識と機知がないと理解できません。65名の大学生を対象に、30個のジョークを読ませ、どれほど面白かったかを評価してもらいました。この点数でユーモアの理解度がわかります。これと同時に「あなたのユーモアの理解度は同年代の中でどのくらいに位置していると思いますか」と訊きました。

調査の結果、ユーモア理解度の順位の低い人ほど自己評価の高い傾向があることがわかりました。

成績下位25%以内の人は、平均して「上位40%程度にいる」と自分を過大評価したのです。一方、成績上位25%以内の人は「上位30%程度にいる」と過小評価していました。

博士らは、この現象が起きる理由を次のように説明しています。1.能力の低い人は自分のレベルを正しく評価できない。2.能力の低い人は他人のスキルも正しく評価できない。3.だから、能力の低い人は自分を過大評価する。

引用:gendai.ismedia.jp/

この成績上位者が過小評価し、成績下位者が過大評価する現象を「ダニング=クルーガー効果」と言います。この実験を行った博士がダニング博士とクルーガー博士だったからこの名称がつけられたそうです。

プライドが高い人には○○な人が多い

1、自分のミスを認めない

「俺はそんなミスしてない」「俺がそんなケアレスミスするわけないだろう」と自分のミスを認めない。

そんな人がプライドが高い人には多い。

ミスを認めない理由は認めれば自分の価値・評価が下がると思っているから。

自分の価値・評価が下がることが嫌。だから自分のミスを認めないんです。

平たく言えばこの種のプライドが高い人はケチなんです。自分の手に入れた価値・評価を一ミリも失いたくないと思っているようなケチなんです。

だからミスったとき、一ミリも自分の価値・評価を下げたくないから自分のミスを認めないんです。

プライドの高い人の中にはそういうケチさを持った人がいるんです。

2、負けず嫌い

「誰にも負けたくない」「一番になりたい」「アイツにはぜったい負けたくない」

プライドが高い人にはそういう負けず嫌いな性格の人が多い。

上記で述べたようにプライドの高い人には自分の価値・評価にこだわりが強い人が多い。そんなこだわりが強い人には承認欲求が強い人も多い。

他人に勝てば承認欲求を満足させることができる。だが負ければ承認欲求が満たされないし、自分の価値・評価も下がる。それが嫌だからプライドの高い人には負けず嫌いな人が多いのです。他人に勝って承認欲求をぜったい満たしたいと思っているからプライドの高い人には負けず嫌いな人が多いんです。

こういう負けず嫌い&プライド高い人がギャンブルに嵌るとギャンブル依存症になるリスクが高い。

負けると悔しいからまたギャンブルをやる。勝つと承認欲求が満たせるからまたギャンブルをやる。あとはそれの繰り返しでギャンブル依存症になり、ギャンブルをやめられなくなる。そして地獄に落ちていく。

そういうリスクが高い。

3、自慢が多い

プライドの高い人にはナルシストが多い。自分のことが大好きで自分のことを語ることが大好きなナルシスティックな人が多い。大好きな自分の話をすれば相手も喜ぶと思っている自惚れが強い人が多い。

『かっこいい自分の武勇伝を話しているんだから相手が喜ぶのは当然』『かっこいい自分のエピソードを話しているのだから相手が興味を持つのは当然』

そう自惚れが強いプライド高男は思う。それが勘違いである場合が多い。でも自分が勘違いしていると思ってない人が自慢大好きプライド高男には多い。

自分を過大評価しているため、そういう勘違いをしてしまう。

4、笑われるのが嫌い

プライドが高い人には、自分の価値・評価にこだわりの強い人が多い。

この種のプライドの高い人は『笑われる=自分の価値・評価が下がる』と思っている。そう思っているから笑われることを嫌っている。

このタイプの人が笑われると怒る。顔を赤くして怒る場合もある。癇癪を起こして暴れる場合もある。

このタイプの人にとって笑われることはそれくらい嫌なことなのです。

5、劣等感が強い

プライドの高い人には意外と劣等感が強い人も多い。

プライドが高い人の心の中には、自分の価値・評価に自信を持っている自分がいる。同時に自分の価値・評価に自信を持っていない自分がいる。自信を持っていないほうの自分は劣等感を抱いている。

人は自信のある部分は他人に見せ付けたいという心理が働きやすくなり、自信のない部分は他人に見られたくないという心理が働きやすくなってしまう。

劣等感の強い&プライドの高い人はその2つの心理が働きやすいため必要以上に他人の目を意識してしまう自意識過剰状態に陥りやすいのです。

他人に見せ付けたいと思えば当然人の目を意識します。そして他人に見られたくないと思うときも他人の目を意識します。自分の劣った部分を見て、他人がどう思っているかが気になるため他人の目を意識してしまうんです。

たとえば勉強に自信があるが、容姿には自信がない女性。この女性は勉強ができるというプライドは持っていると同時に容姿には自信がないという劣等感を持っています。

プライドを持っている勉強ができる部分は他人に見せ付けたい。見せ付ければ評価されたり、他人が悔しがっているのを見て優越感に浸ったりすることができるからです。だから見せ付けたいと思ってしまう。どう見せ付ければ確実に相手に悔しい思いをさせることができるか、相手に褒めてもらえるか考えてしまう。そんなことを考えてしまうから他人の目を意識してしまう。自意識過剰の状態に陥って自分の自信のある部分を見せ付ける行動をしてしまう。

逆に劣等感を抱いている部分である容姿は隠したい。見られて笑われたら嫌な思いをするからです。だから隠したいと思う。でも隠せない。だから他人の目が気になる。どう思われているのか気になる。そのせいで自意識過剰に陥ってしまう。

劣等感の強い&プライドが高い人は自信がある部分を見せ付けたい心理と自信のない部分を見られたくない心理が強いため、自意識過剰に陥りやすいのです。

6、怒りっぽい

プライドの高い人には、承認欲求が強く、競争心も強く、自己評価にこだわりの強い人の多いので怒りっぽい人が多い。

劣等感の強い&プライド高い人も怒りっぽい人が多い。プライドを傷付けられると劣等感の影響力が強くなってしまうからです。

劣等感の強いプライド高の人の心の中では、プライドと劣等感の激しい領土争いが常に行われています。

プライドが優勢のときは精神的なゆとりを持って生活することができる。でもプライドが傷つき、プライドが弱体化すれば劣等感のほうが優勢になります。

そうなると精神的にゆとりがなくなります。この状態に陥ったプライド高い系の人は怒りっぽくなります。

7、傲慢

プライドの高い人には傲慢な人も多い。

『自分はすごい。誰よりも優秀だ。実績もある。才能もある』そういうプライドがあるから優越感を抱きやすい。

優越感を抱けば他人を見下すリスクが生じる。心が未熟な人は他人を見下し、さらに優越感に浸る。

優越感ばかり抱いている人は傲慢になりやすい。毎日のように他人を見下しているのだから傲慢になりやすくなるのは当然のことです。だから優越感を抱きやすいプライドの高い人も傲慢になりやすいのです。

傲慢になった場合、他人を平気で見下したり、笑いものにしたり、悪口を言ったり、論破したりして、相手に屈辱を与えたりするようになります。

こういう未熟な人は自分のしていることがなんでも正しいと思っているから自分が悪いことをしていることに気づかない場合が多い。気づいていても自分は特別な人間なんだからこれくらいのことやってもOKだろうと自分を正当化して、悪いことを続けてしまう場合も多い。

新興宗教家とか芸能人、経営者などにこういう嫌なタイプが多い。

ジブリの映画『天空の城ラピュタ』に登場する”ムスカ”はこのタイプに属する人間だと僕は個人的に思っています。

将来「人がゴミのようだ」と言うような人になりたくなかったらプライドの高い人は自分はムスカのようになるリスクが高いことを自覚したほうがいいと思います。

8、理屈っぽい、説教臭い

プライドが高い人は自分が誰よりも優秀と思う人が多い。

そういう人には自分の価値観・正義感・良識・知識・思想に自信があるので説教臭いことを言う人が多い。自分の言っていることが正しいという思いが強いので反論されると怒る人も多い。

自分の非を認めないプライド高い人だった場合、説教を反論されたあと、議論になるリスクが高い。

自分の非を認めないプライド高い人同士が説教→反論→議論という展開になると永遠と議論を続けるリスクが高くなる。お互いのことを嫌いになるリスクも高くなる。

9、演技過剰になる

意識高い系には自分が優れていると思っている人が多い。実際は平凡な人なのに自分は特別と思い込んでいる中二病的な人も多い。

過剰なまでにぶりっこになったり、過剰なまでにクールで無口キャラを演じてみたり、過剰なまでにお笑い芸人の真似をしたみたりなどの過剰な演技をしてしまう。

意識高い系の人の中には、そういう過剰演技をしてしまう人が多いです。大人になってもその過剰演技をやめられない人もいます。

なぜやめられないのか?

自分は可愛い、カッコイイ、面白いという妄想的プライドを抱いているからです。

妄想はどこまでの大きくなる可能性を秘めています。つまり、妄想的プライドもどこまでも大きくなる可能性を秘めています。

そんな可能性を秘めた妄想的プライドを抱いているかぎり、演技過剰を正すのは難しいです。

演技過剰を正すには、まず現実の自分をきちんと見る力が必要です。その力を身につけないと妄想的プライドを正すのは困難です。

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以上、プライドが高い人には○○な人が多いでした。

人には妄想力がある

人には妄想力があります。その妄想力はときに妄想的プライドさえ作り出してしまいます。

その妄想的プライドは自分は特別という勘違いを人に抱かせます。

妄想的プライドは自分が勝手に作り上げたものです。つまり想像の産物にすぎません。そんな想像の産物でしかないプライドが本物のわけがありません。

でも現実を見る能力の低い人はその本物ではないプライドを本物と勘違いしてしまう。その結果、自分は特別・他者より優れていると勘違いをしてしまう。

妄想的プライドが妄想的優越感や妄想的特別感を生み出してしまうんです。

妄想の連鎖です。1つの妄想が無数の妄想を作り出してしまうのです。その結果、勘違い甚だしい意識高い系の人間が誕生してしまうんです。

この妄想の連鎖を断ち切るためには現実の自分を客観的に見る力が必要です。その力が高めることで妄想的プライドを抱く確率を低めることができます。

現実の自分を客観的に見るにはどうしたらよいのか?

その方法は、反省することです。自分の行動をきちんと反省する。ノートに書いて反省する。

そうすれば現実の自分が見えてくるはずです。

さまざまなことにチャレンジして、その結果を反省する。そうすれば現実の自分というものがはっきりしてくるはずです。自分が何でもできる万能な人間ではないことがわかってくるはずです。

さまざまなことにチャレンジする。そして反省する。

それを繰り返すだけでも、だいぶ無駄に高いプライドを正すことができると思いますよ。

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