スマホ依存症の恐怖 スマホ依存は事故のもと 重度の依存は薬物依存と似た状態に陥る可能性がある

スマホ依存症とは?

スマホを常時携帯・頻繁使用していないと不安や苛立ちに襲われることです。

スマホ依存が酷くなるとスマホなしでは生きていけない心境に陥ります。

●スマホ依存度チェック
①スマホを忘れたら遅刻しても取りに戻る
②移動中は常にスマホを触っている
③人と話している時もスマホを触っている
④トイレに行く時もスマホを持っていく
⑤バッテリーが50%を切ると不安になる

該当率が高いほど依存度が高くなります。

スマホ依存症の主な症状

症状1、どこででもスマホを使いたがる

スマホ依存症になると運転中でも入浴中でもトイレ中でも仕事中でもスマホを使いたい衝動に襲われます。

スマホ依存症が引き起こした事故

スマートフォンを手に持ちながら電動アシスト自転車を運転し、歩行者に衝突して死亡させたとして、神奈川県警麻生署は、川崎市麻生区の女子大学生(20)を重過失致死容疑で横浜地検川崎支部に書類送検した。

 

高校生が携帯電話を操作しながら自転車で走行中(夜間に無灯火)、女性に衝突して重大な障害が残るケガを負わせてしまい、約5000万円の賠償金が命じられた。

 

自転車で走行中、スマホを操作しながら運転していて、高さ1mの道路脇の用水路に転落

 

携帯電話を操作しながら歩いていた男性が踏切に進入し、電車にはねられて死亡

 

滋賀県多賀町の名神高速道路で昨年、スマートフォンを見ながらトラックを運転して多重事故を起こし、5人を死傷させたとして自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた新潟県見附市の元トラック運転手、前田博行被告(50)に大津地裁は19日、禁錮2年8月の実刑判決を言い渡した。検察側が求刑していた禁錮2年を上回った。

 

スマホ(携帯電話)利用が原因の交通事故率

警察庁は、2016年のスマートフォン(スマホ)など、携帯電話を運転中に使用したことによる交通事故が1999件発生したと発表した。

2016年の携帯電話使用にかかる交通事故は1999件発生しており、5年前の2011年と比較すると約1.6倍となっている。特に、スマホなどの画面を見たり操作したりして起きた事故は、約2.3倍と急増している。

2016年にスマホ・携帯電話の運転中の使用で死亡事故は27件発生しており、このうち、スマホの画面を見たり、操作したりしたことによる事故は17件と、死亡事故全体の約63.0%を占めている。

また、全体で年間約700万件の取締りを行っている中で、運転中の携帯電話使用などは、年間約100万件となっている。

以上のようにスマホ依存による事故が増えています。

症状2、スマホを使ってないと禁断症状に襲われる

ネット中毒=薬物中毒=アルコール中毒!?

スマホ依存症に陥っている人はスマホを使用していないと不安や苛立ちに苛まれます。

インターネット中毒に陥っている人の脳の状態は、アルコール中毒やヘロイン中毒患者と極めて似た状態だと言われています。

常時ネットとつながっているスマホもネット依存症になるリスクの高い。

つまり、スマホ依存者はアルコール中毒者や薬物中毒者と似た脳の状態になるリスクが高いということです。

実際、街中を歩いているだけでもスマホ依存に陥っているのではないかと疑いたくなる人を見掛けます。中には重度のスマホ依存なのではないかと思ってしまうような人も見掛けます。

そんなスマホ依存者の中にアルコール中毒者や薬物中毒者と似た状態の人がいるのかと思うと怖くなることがあります。

ゲーム障害

世界保健機関(WHO)は、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎにより日常生活が困難になる症状を新たな疾病として定義し、WHOの「国際疾病分類」に加えました。

この新たな疾病の名前は、ゲーム障害

ゲームをやめたくてもやめられない。ゲームをやらないとイライラする。攻撃的になる。そういう状態に陥っている人をゲーム障害というらしいです。

今はスマホでもゲームが楽しめる時代です。一昔前のスマホゲームと比べて今のスマホゲームはクオリティーが高いです。

クオリティーが高くなれば面白みが増します。面白みが増せば夢中になる人が増えます。夢中になる人が増えれば依存者が増えます。いつでもどこでもできるスマホゲームはさらにその依存者を増やします。

このようにスマホゲームは依存者を増やす原因になります。依存度を悪化させる原因にもなります。

お酒も適量なら薬になりますが、飲みすぎると毒となります。これと同じようにゲームも適度に遊ぶならストレス解消となりますが、やりすぎると人生を破壊するようなスマホ依存症になってしまいます。

SNSでつながってないと不安になる・いらいらする

ブログを更新しないと不安になる。ツイッターでつぶやかないと不安になる。いらいらする。フェイスブックに近況を書かないと不安になる。

承認欲求を満たしたい、寂しさの解消したい、仲間はずれにされたくない、などの理由でSNSをやめられない人がいます。スマホを手放せない人がいます。

義務感、脅迫観念によって強制的にスマホを永遠と操作し続けている人がいます。これも依存の一種です。この依存は快楽の追求というよりは安全・安心の追求のために依存症に陥っていると言えます。心配症の人、自分に自信のない人がこの種の依存症に陥りやすい。

ストレスを他人にぶつけて解消する人もスマホ依存症に陥りやすい。ブログ・ツイッター・2ちゃんねるに批判的なコメント書いたり、悪口を書いたりしてストレスを解消する人が増えています。

ネット社会は匿名性の高い社会です。その匿名性を利用して、執拗に批判コメントを書いたり、悪口を書いたりする弱い人間が増えています。そんな卑怯なことをしてまでもストレスを解消しようとする人が増えています。

そんな心の弱い人は依存症になるリスクが高いです。

言葉には言えば言うほど自分の心を弱くする言葉があります。他人の悪口などその典型です。つまり悪口を言えば言うほど依存症になるリスクが高くなるということです。

依存症になるリスクを減少させたいならまず悪口を言う習慣を減らしましょう。

脳内の報酬系(報酬回路)が変化している

ゲーム障害になったり、スマホ依存症になっている人は脳の回路が変質してしまっているそうです。

北米放射線学会議では、スマホやインターネットへの依存症と見られる10代の若者のたち脳を調査した結果が発表された。特に神経伝達物質のGABA(ギャバ、ガンマアミノ酪酸)とその他の神経伝達物質との比率など、脳内の報酬系(報酬回路)に見られる化学的特徴が変化していることが確認されたという。

引用:脳を変えるスマホ依存症の怖さ

スマホをやり過ぎると脳の報酬系回路が強化されてしまう。その結果、スマホをすることによって得られる報酬(快楽や安心感など)を過剰に求めてしまう。

さらに強化された回路は同じレベルの快楽や安心感では満足できなくなる。そのためより強い快楽や安心感を求めるようになってしまう。

以上がスマホ依存の一般的プロセスです。

薬物依存者やアルコール依存もこのプロセスを通ります。

薬物もアルコールも快楽や安楽という報酬を与えてくれるからやめられなくなります。それと同じようにスマホも快楽や安楽という報酬を与えてくれるからやめられなくなります。病み付きになってしまいます。報酬系回路が強化され、病的なまでにスマホに依存するようになってしまいます。

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症状3、能力が低下する

目が悪くなる

スマホは画面を見ながら操作をするため、目に負担がかかります。目への負担は疲れ目の原因となります。疲れ目は視力低下の原因となったり、ドライアイの原因となったりします。目の老化の進行を早める原因にもなります。

成績が悪くなる

韓国の3000人の学生を対象にした調査では、スマホを使いすぎて成績を落としたという生徒が32%いたそうです。

スマホで検索すればたいていのことは知ることができます。調べればたいていのことを知ることができるという気楽さがあると知識・情報を覚えるという意識が弱くなります。覚えようという意識が弱くなると記憶力が低下するリスクが生じます。記憶しようという意識が弱くなるほどこのリスクは高くなります。

つまり、スマホの検索に依存するほどに記憶力低下のリスクが高くなるということです。

記憶力は使わないと低下してしまいます。筋肉と同じです。筋肉は使わないと筋力が低下します。それと同じように記憶力も使わないと低下します。脳も肉体の一部です。筋肉と同じ肉体の一部です。だから使わなければ脳の機能のひとつである記憶力も低下します。

肉体は使わなければ機能が低下する。

これを知っていればスマホの検索に依存することのリスクを理解していただけると思います。

●働き盛りの世代に増えているスマホ認知症

今、「スマホ認知症」の症状を持った人が増えている。特に若者にスマホ認知症かかる人が増えている。病院を訪れる若者が増えている。

認知症専門クリニックでは、患者の30%が40代~50代、10%が20代~30代と認知症にならないような世代の受診がここ数年は増えている。

スマホの登場で現代人は“情報入手”だけが多い状態になって、気がつけば、脳は情報で“オーバーフロー”となり過労状態になる。そのため、物忘れや感情のコントロールができない、自分らしさを失うといった、うつ病や認知症と同じ症状が引き起こされる(専門家の見解)

引用・参考:headlines.yahoo.co.jp

脳は過剰に情報を取り入れすぎても機能障害を起こすようです。詰め込み教育でも知識の取り入れすぎの結果、脳の機能障害が起きる可能性があると言われています。ゲームのやり過ぎでもこの機能障害が起きる可能性があると言われています。

専門家の意見「脳が健康な状態を保つために必要なことは、情報を脳に入れることと、その情報を深く考えることをバランス良く行うことです」

情報は取り入れるだけでなく、有効利用することも大事だということなのだと思います。

健康を損なう

スマホを使いすぎた結果、指や手の腱鞘炎、頭痛、めまい、吐き気、首こり、肩こり、腰痛などになる人が増えています。指が変形するという事例の報告されています。

●スマホの使いすぎで肌荒れに
スマホの使いすぎが原因で「肌荒れ」を起こす事例も報告されています。

「スマホを操作して指先が乾燥。荒れ始めたのにケアをせずに放置して、『指荒れ』を悪化させるケースが目立ち始めています。重症化すると、皮膚科の通院が必要となります。来院されて話を聞くとスマホの使いすぎが原因と考えられる患者さんが、この1年で増えています」と語る専門家。

肌荒れがあるということは、その肌荒した部分に細かい傷があるということでもあります。タッチパネルに指で触れた結果発生する微弱な電流、長時間の使用によって帯びる端末の熱が、その肌荒れの結果生じた細かい傷に悪影響を及ぼします。

その悪影響はスマホ使用時間に比例します。操作時間にも比例します。つまり、スマホを使用する時間が長くなれば肌荒れも悪化するということです。

回復力のある人なら重症化する前に治ってしまうでしょうが、回復力の低い人は重症化する恐れがあります。

自分は肌が弱いと自覚がある人はスマホの使用時間に注意したほうがいいと思います。


出典:「スマホ指荒れ」にご注意 産経新聞


出典:「スマホ指荒れ」にご注意 産経新聞

まとめ

スマホを使いすぎるとスマホ依存症になったり、ゲーム障害になったり、強迫的にSNSをやり続けたり、禁断症状の襲われたり、事故を起こしたりするリスクが高まります。

一度、依存症になるとそこから抜け出すのはかなりの努力が必要となります。

依存症になる前に依存症にならないようなスマホの使い方を身に付ける。あるいは身に付けさせる。

そんな努力や教育が現代人には必要なのだと思います。

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