【社会問題】スマホもゲームもやりすぎると依存症になる。学力低下も低下するし、ゲーム障害にもなるし…

スマホやゲームのやりすぎのデメリット

理由1、前頭葉の活力低下する

▲新書『やってはいけない脳の習慣』の著者、横田晋務先生の言葉
横田「脳科学の知見から考えられることは、“前頭葉の活力低下”が引き起こされている可能性です。

まだ仮説の段階ではありますが、テレビを見たりゲームをしている時は脳の前頭前野という部分(物事を考えたり、自分の行動をコントロールする力にとって重要な部分)の血流が下がり、働きが低下します。

そのため、使用した後の30分~1時間程度は、前頭前野が十分に働かない状態なので、この状態で本を呼んでも理解力が低下してしまうのです。

スマホを長時間使用すれば、テレビやゲームを長時間視聴した後の脳と同じ状態になり、学習の効果は失われてしまうのではと考えています」

引用:勉強しても台無しに!?

「前頭葉の活力低下」仮説

テレビ視聴中&ゲームプレイ中は、脳の前頭前野という部分の血流が下がり、働きが低下する。

前頭前野とは物事を考えたり、自分の行動をコントロールしたりする場所。その場所の血流がゲームをしたり、テレビを見たりしているうちに下がってしまう。

使用した後の30分~1時間程度は、前頭前野の血流が悪くなり、脳があまり働かない状態になる。そのため学力も低下してしまう。学習意欲も低下してしまう。

 

▲東北大学の研究グループの研究
東北大・加齢医学研究所の川島隆太教授らのグループは、健康な子供240人(男:114人/女:126人)を対象に、ゲームのプレイ時間などを聞き取り、知能検査や脳のMRI撮影を実施。

3年後、このうち189人分について脳画像を撮影し、ゲームのプレイ時間と、言語知能や脳内の各組織の発達について関連を調べた。

その結果、平日ゲームを長時間プレイする子供ほど、言語知能の発達に遅れが見られ、2回目の調査時にはこの傾向が一層強くなっていることが明らかになった。さらに認知行動をつかさどる前頭前皮質や、学習や記憶に関わる尾状核や海馬など脳組織の発達とも負の相関性が示されたという。

引用:長時間のゲーム 脳や言語知能の発達に悪影響

ポイント!

子供の長時間のゲームプレイが、脳機能の発達や言語知能の低下した

平日ゲームを長時間プレイする子供ほど、言語知能の発達に遅くなる前頭前皮質や尾状核や海馬など脳組織の発達も遅くなる可能性がある

●スマホもゲームと同じ性質がある
スマホもゲームと同じように長時間画面を見続けたり、ゲーム感覚でラインを楽しんだり、実際ゲームを楽しんだりすることができます。

つまり、スマホも長時間利用すればゲームを長時間プレーしたときと同じ症状が生じてもおかしくないということです。

もちろん、利用の仕方によってはゲームと同じような症状が表れない場合もあるでしょう。でも、スマホ利用者の多くはゲームと同じような症状が表れる使い方をしているように思えます。その証拠のひとつが学力低下ではないかと思います。

●ゲームもスマホも単純作業で楽しめてしまう
ゲームもスマホも単純作業で楽しめてしまうという性質があります。その性質があるため工夫することもなく、なんとなく暇つぶしにスマホを弄っているという人がたくさんいます。そうした人が増えたことが学力低下の一因になっていると推測できます。

単純作業を繰り返しているだけでは、脳を働かせる機会は少なくなるし、技術的工夫をする機会も少なくなります。そうした機会が少なくなることが学力低下の原因になっていると推測できます。

ゲームの中には複雑な操作を必要とするゲームもありますが、操作に慣れてしまえばあとは単調な操作の繰り返しになってしまいます。そうなればやはり脳を働かせる機会は減るし、技術的工夫をする機会も減り、脳の機能低下が生じてしまいます。

ゲームは適度に遊ぶだけなら、ストレス解消や認知症予防などのメリットが生じます。でも、やりすぎれば脳機能の低下や学習意欲の低下などのデメリットが生じます。

理由2、依存症になる

『ゲーム依存』が深刻な社会問題になっています。

この事態を重く見た国連の専門機関WHO(世界保健機関)は、国際疾病分類(ICD)に新しく「ゲーム障害」を加えました。

ゲーム障害とは

1、ゲームの回数や時間などを自己管理できない
2、ゲームをすることが、最優先事項
3、生活に悪い影響が出ているのにやめられない
4、ゲームをしていないと情緒不安定になる

こうした行動パターンが、日常の生活を送るうえで重大な障害(家族との関係や、仕事、教育なども含む)となる状態が続くとゲーム障害と診断されます。

▲実例、ゲーム障害に悩む男性
悪化するゲーム依存からくる苦痛は、彼の健康を蝕み、家族の絆を崩壊させ、彼の成人としての生活を蝕んでいる。

ブレットの中毒は、2007年、第1のピークを迎えた。当時、高校1年生だった彼は、カリフォルニア州マリン(Marin)で暮らしており、『ワールド・オブ・ウォークラフト(World of Warcraft、以下、WoW)』に熱中していた。その結果、彼は日々の入浴や歯磨きすらしなくなってしまった。あまりにもゲームに熱中するあまり、彼の睡眠時間は、日に2~3時間以下になってしまった。その結果、高校生活に悪影響が及んだ。教師に教室から追い出されるほど、彼の態度はおかしくなったのだ。その学期、彼はすべてのクラスの単位を取得できなかった。

引用:ゲーム依存がゲーマーに与える悪影響

このようにゲーム障害に陥ると普通の日常生活を送ることさえ困難になる場合があります。

ゲームには、人生を狂わせるほどの依存性がある、ということです。

当然、ゲーム性・娯楽性のあるスマホにも依存性があります。

▲スマホの依存性はギャンブルやポルノの依存症にも匹敵する!?
韓国・高麗大学のHyng Suk Seo氏らが実施した研究。

対象は「インターネット依存症」または「スマホ依存症」とされた10代の男女19人と、同じ年齢、性別の依存症のない健康な男女19人。依存症患者には、インターネットやスマホの依存症の重度を測定する検査を実施している。

その結果、インターネットやスマホの依存症患者には、依存症でない人に比べて「グルタミン(Glx)」に対する「yアミノ酪酸(GABA)」の活性レベルが高いことが示された。

GlxとGABAはいずれも脳内の神経伝達物質だが、Glxは興奮性、GABAは抑制性の物質とされている。同氏らによると、これまでの研究で、GABAは視機能や運動調節、不安などさまざまな脳機能の制御に関与することが明らかにされているという。

この研究結果を受け、米コーエン小児医療センターのSanjeev Kothare氏は「インターネットやスマホへの依存症は、ギャンブルやポルノへの依存症に匹敵する病態かもしれない」との見方を示した。

引用:「スマホ依存」社会が脳に異変を起こす!?

 

●街中に溢れる軽度のスマホ依存症
スマホには中毒性のあることは街中を歩けばすぐにわかると思います。街中をスマホを操作する人。ベンチに座ってスマホを操作する人。自転車に乗りながらスマホを操作する人。駅の壁に寄りかかってスマホを操作する人。店の中でご飯を食べながらスマホを操作する人。ただ街中を歩くだけでもスマホ操作をしている人を数多く見かけます。

そのすべての人が生活を破綻させるほどのスマホ依存ではないと思います。でも、街中でスマホを操作している人の大半はすでに軽いスマホ依存に陥っているように僕には見えます。とくにスマホを娯楽のために利用している人は確実にスマホ依存に陥っているように思えます。

もし、スマホ依存に陥っている人がいないのであれば、街中でこんなにもたくさんの人がスマホを操作しているのはおかしいと思います。たくさんの人がスマホ依存に陥っているからスマホを操作する人が街中に溢れているようにしか思えません。

あなたは街中でスマホを操作していますか?操作しているとしたらすでにスマホ依存に陥っていると思います。

軽度の依存症は日常生活に支障をきたす可能性は低いと思います。でも、そのまま依存を続ければ確実に症状が悪化するリスクは高まります。

重度の依存症になれば学力低下するだけではなく、人生を狂わせてしまう場合だってあります。

誰もが重度の依存症になる可能性を秘めています。依存症は鬱病と同じに誰もがなる可能性のある病気です。軽度の鬱病が重度の鬱病になるように軽度の依存症が重度の鬱病になる可能性は誰にでもあるんです。

誰もが重度の依存症になる可能性がある。それが依存症の恐ろしいところです。

自分は依存症になんかならないと思っていたのに気づいたら重度の依存症になっていた。

そういう場合だってありうるんです。

だから「自分は依存症にはならない」と思わずに、「自分も依存症になる可能性があるからスマホの使い方を考えなくちゃ」と考えることが大事だと思います。それを考えるだけでも依存症になるリスクを下げることができると思います。

スマホ依存の恐ろしいところはそういう考える力を奪うところです。先に述べたとおり、スマホをやりすぎると脳の機能が低下してしまいます。脳の機能が低下すれば考える力も低下してしまいます。そうなれば「自分も依存症になる可能性があるからスマホの使い方を考えなくちゃ」と考えることもできなくなるリスクが高くなってしまいます。考えることができなくなれば、重度の依存症になるリスクも高くなります。

そうなる前に「自分も依存症になる可能性があるからスマホの使い方を考えなくちゃ」と考えてください。

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