嫉妬は「自分が欲しいものを相手が持っている」ときに感じる感情。嫉妬によって生じたエネルギーを有効利用しよう。

嫉妬とは?

嫉妬とは、自分が欲しいものを相手が持っているときに感じる感情です。

たとえば綺麗な女性を見て嫉妬するのは、その女性の持っているような綺麗さが自分も欲しいと思っているから嫉妬するんです。

頭のいい友達を見て嫉妬するのは、その友達の持っているような頭の良さを自分も欲しいと思っているから嫉妬するんです。

クラスメートが可愛い恋人と付き合っているのを見て嫉妬するのは、その恋人のような可愛い恋人が自分も欲しいと思っているから嫉妬するんです。

以上のように嫉妬とは自分の欲しいと思っているものを相手が持っている場合に生じる感情なのです。

自分の欲しいものを欲する気持ちが強いほど嫉妬心は強くなります。

欲する気持ちと嫉妬心は比例するのです。

嫉妬心は敗北感や劣等感を抱くリスクがある

嫉妬を感じたときの相手は自分の欲しいと思っているものを持っています。逆に自分は持っていません。

持っている者と持たざる者。

自分は持たざる者。

相手と自分を比較すればそういう考え方ができてしまいます。

そういう考え方をしてしまうと心の中に敗北感や劣等感が生じてしまいます。

競争心が強い人ほど自分は持たざる者という考え方をしてしまいやすい。そのため競争心が強い人は敗北感や劣等感も抱きやすいのです。

若いときは承認欲求が強いため競争心も強い。そのため若いときは嫉妬も抱きやすいのです。

劣等感や敗北感は人に怒りの感情を抱かせます。

自罰的な人はその怒りを自分に向けます。他罰的な人はその怒りを他人に向けます。

前者は自分を傷つけたり、責め続けたりします。

後者は嫉妬の対象の陰口を言ったり、嫌がらせをしたり、誰かに八つ当たりをしたりします。

後者、つまり、他罰的な人のほうが他人に迷惑をかけるので質が悪いです。

嫉妬を抱かなくするのは、不可能

嫉妬とは、自分が欲しいものを相手が持っているときに感じる感情です。

自分の欲しいものをすべて手に入れることができる人などこの世の中にいるでしょうか?

そんな人いるはずがありません。

つまり、人の中には常に欲しいものが存在しているということです。

そんな常に欲しいものが存在している人が嫉妬を抱かなくすることは不可能です。

それなのに嫉妬を抱かないようにしようと努力する人がいます。『嫉妬は悪い感情だ。抱いてはいけない感情だ』と思って嫉妬を抱かないように頑張る人がいます。

そんな努力や頑張りは無駄です。原理的に嫉妬をしないで生きることは不可能なのです。だからそんな努力や頑張りは無駄なのです。

人にできるのは嫉妬を受け入れ、その嫉妬によって生じたエネルギーをどう使うかだけです。

嫉妬によって生じた怒り、悔しさ、屈辱感、憎しみなどのエネルギーをどう使うかだけが人にできる唯一のことです。

嫉妬を抱かないようにすることができない以上、これしかできることはないのです。

このエネルギーを有効利用すれば自分を成長させることができます。成長することができれば自分が欲しいものを手に入れられる確率が高まります。確率が高まって欲しいものを手に入れることができれば嫉妬を抱かなくなることができます。

でも嫉妬率をゼロにすることはできません。人の中にある欲しいものはひとつではないからです。

また欲しいもののために嫉妬をする。その結果生じたエネルギーを有効利用して欲しいものを手に入れる。嫉妬が消える。

人生はこれの繰り返しです。

嫉妬のエネルギーを有効利用すれば欲しいものが手に入れる確率が高まり、実際に手に入れる回数も多くなります。

逆に嫉妬のエネルギーを有効利用しない場合は不幸になる確率が高くなります。誰かを傷つけたり、そのせいで人に信用されなくなったり、嫌われたりする確率が高くなります。

そうならないためには嫉妬によって生じたエネルギーを有効利用する習慣を身に着ける必要があります。

自分の成長のためにエネルギーを使う。それを地道に続けていけば必ずその習慣は身に着けられます。

嫌がらせにエネルギーを使うのではなく、自分の身体を鍛えるのにエネルギーを使ってください。

陰口を言うのにエネルギーを使うのではなく、自分の欠点の改善にエネルギーを使ってください。

自分を責めるのにエネルギーを使うのではなく、自分の良い面を伸ばすためにエネルギーを使ってください。

それを繰り返していればきっと嫉妬を有効利用できる人生が送れると思います。

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