クズ男の話2選「叱る価値もないニートの長男を飼い続けた叔母」「20代半ば、韓流系に見える男はクズでした」
・叱る価値もないニートの長男を飼い続けた叔母
・20代半ば、韓流系に見える男はクズでした
以上、2つの話を紹介します。
クズ男の話2選
○叱る価値もないニートの長男を飼い続けた叔母
うちの母方の叔母はニートの長男を飼っていた。
35年飼育したうち20年は学校も行かず働かず、自分の部屋でゲームしてAV見て、PC買ってもらってからはネットしてネトゲして、なんかいろいろ課金して生きてた。
叔母はそんな長男を口では愚痴るものの、いっさい叱らなかった。
叩きだせと言われても「でもかわいそう」
働かせろと言われても「無理したら長続きしないし」
寮つきの工場にぶち込めと言われても「あの子は温室育ちだから。病気になっちゃう」
とグダグダ。
叔父がけっこう稼ぎがあったのが災いして、ずっと家で飼育し続けてきた。
しかし叔父がある日、動脈瘤破裂で急死。
保険金は入ったが生活は一気に苦しくなった。しかしむろん長男は働かない。
しかたなく叔母が掃除婦のバイトに出た。
長男は叔母が疲れて帰ってきても家事なんかするわけない。「メシまだ」「使えねえな」といつもどおり。
叔母は体を壊して入院。悪いとこが見つかって手術することになった。
当然長男は何もしない。叔母の送迎もないし、付き添いもしないし、見舞いもしないし、下着やタオルの差し入れももちろんしないし、病院に一度も行かなかった。
叔母は親戚にも入院したことを言わなかった。
「ほら見たことか」とまた子育て失敗を説教されるのがいやだったみたいだ。
叔母が入院、手術したと母や俺が知ったのは、退院して半月も経ってからのことだった。
叔母は入院中「大部屋だから他の人はみんな、家族が来るでしょう。私だけ最後まで一人でねえ。天涯孤独だって嘘ついといたけど、ほんとは息子がいるのにって何度も思ったわ。みじめだったわ」と泣いてた。
でも結局、長男に対し何も手を打つことはなかった。
そして叔母は死んだ。
病死じゃなく衰弱死?みたいな死因だった。
体が弱って胃が食べ物を受け付けなくなって、半分餓死みたいなもんだったらしい。
近所に住んでる別の叔母2がたまに様子を見に行ってたらしいんだが、その叔母2が旅行中に死んじゃったので、叔母2が自分を責めて、これはこれで大変だった。
で、ニートが残された。
こいつが喪主のはずなんだが、「いやだ。誰かやって」の一点張りで動かないため伯父の長男が葬儀の挨拶とか、お寺さんへのお礼とか全部やった。
バタバタとなんとか葬儀を済ませ、焼き場でお骨にし、親戚一同は帰った。
ニートは何か言いたげだったが、みんな目をあわさず早足で帰った。
家は持ち家だし、貯金はけっこうあるはずだから5,6年は食い繋げるはず。
叔父叔母には悪いが、誰も引き取りたがるやつなんていない。
以下ちょっとオカルトっぽいんだが、その長男に唯一教えてる俺のPCのアドにメールが来た。
叔母がまだ家の中にいるんだってさ。
でも何するわけじゃなく、寝室の布団で寝てるだけらしい(実際は布団はもう敷かれてない)。
長男は母親が死ぬ間際、もうすぐ死ぬなってわかってたんだって。
でもめんどいし、何したらいいかわからないし、今誰か呼んだらきっと自分が叱られるんだろうなって思って、まあいいや明日誰かに電話しよう、明日やろう明日やろう、と思ってるうちに叔母が死んじゃったんだって。
で叔母が死んでから、伯父に電話して来てもらったら、みんな誰も自分を叱らなかったからポカーンだったそうだ。
で、今家にいる幽霊?の叔母も、やっぱり恨み言を言ったり叱ったりしないらしい。
ただ寝てるんだって。死ぬ直前のガリガリに痩せた叔母が、えんえんと寝てるだけ。
メールの最後に「そっちに行っていいか」って書いてあった。
俺の実家じゃなくてアパートに転がり込みたいって話だった。
もちろん丁重にお断り致しました。
叔母があいつを叱らないのは甘やかしだったけど、その他の親戚があいつを叱らないのはあいつに叱る価値もないからなんだよな。
説教したり、諭したり、そういうのやる手間すらもうあいつにかけたくないからなんよ。
だんだんあいつもそれがわかってきたみたいだ。
誰かがあいつに何かしたとか、するわけじゃないけど、今後の長男の人生は、たぶん何かに復讐されてるようなもんなんだと思う。
補足
貯金があるのに叔母が働いたのは「長男ちゃんのために貯金をそっくり残しておきたい」だそうだった。
そこまで尽くしても何も報われなかった叔母は化けて出(るかどうかわかんないけど)ながら何考えてんだろうか。
○20代半ば、韓流系に見える男はクズでした
創作だと思われてもいいので書きます。長いです、すみません。特定要素はフェイクありです。
とある会社に勤めていた時の話。
会社全体の大規模な人事異動があり、私も新しい部署へ異動した。
グループリーダー(以下、G)と仕事の引継ぎについて話していたところへ、1人の男(以下、A)がふらりと現れた。
A「私子ちゃん(下の名前)、ここのグループに入るんだ?」
G「ええ、今引継ぎをお願いしてます」
A「へぇ…困ったことがあったら何でも言ってね」
私「はい」
後でGさんに確認したら、Aは別の部署の係長だということがわかった。別の部署の人がなぜ?とは思ったがスルーした。
しばらく経って「私子はAを避けている」という噂が出た。
避けてはいない、というか接点がそもそも無い。
私の仕事は当時激務で朝から晩までほぼ缶詰めにされるうえ、Aの部署との繋がりはゼロ。フロアも違う。
変な噂だなと思いつつ、同じ部署の人は私の状態を把握してくれていたから問題はなかった。
またしばらくしたら私に関する悪い噂が立った。
今度は悪質なので警戒していたら、お昼休憩を取りながら食堂で嬉々として噂しているAがいた。
この頃私は昼食もロクに取れないことも多かったので、今日も来ないだろうとたかをくくっていたのだろう。
部署に戻ってひとまずGさんに事情を説明。
Gさんは一通り聞いた後「あの人なぁ…本当にアレだから…」と深いため息をついていた。
その日の午後、Aが突然私の部署に現れた。
AはGさんと少し世間話をした後、微妙に小躍りをしながら私のところに来て
「私子ちゃん、今大変なことなぁい?…困ったことがあったら何でも相談していいからね!ぼくだけは私子ちゃんの味方だから!いい、絶対相談してね!周りに相談しないのが一番だめだからね!」
と一方的に言って去っていった。
ひとまずこの件も詳細をGさんに報告。
Gさん眉間にシワがよってた。
後日、GさんがAを注意したら噂はひとまず止んだ。
半年後、部下(以下、M)を持った。
念願の人手増員のため、気合いを入れて教育してたし可愛がっていた。
そんなある日のこと
M「××部のAさんが『今夜一緒にご飯行こう』って言うんです」
私は警戒したが、止めるのも束縛みたいで変だなと思い「ちょっと癖が強い人だから、深入りしないようにね」と忠告して様子を見ることにした。
これが大きな判断ミスだった。
MはAから食事や飲みに誘われる度にAにのめり込んでいった。
実はAは仕事ができて、見た目はかなり若い。
(20代半ば、韓流系?)
おまけにちやほやされたい願望の強い女子にはたまらない台詞を顔色一つ変えずに言える。
M以外の同僚でも毒牙にかかった女は多かった。
Mはだんだんと私やGさんの言う事も聞かなくなってきて、文句もミスも増え、残業が続き身体を壊していった。
ある日、Mが倒れた。
呼吸や脈を確認し、医務室に運ぶ手筈をしていたところへ騒ぎを聞きつけたAが来た。
AはぐったりしているMを横目でチラッと見て、Gさんに「どうしたのM?」と聞いた。
事情を聞いたAは一言
「ふぅん。1人で帰らせれば?」
私「は?」
思わず声が出た。
続けてAは「身体壊したのコイツの自業自得でしょ?体調管理もできないんだもん。私子ちゃんも大事な仕事があるのに、コイツに構うことないよ。周りの生産性下げんなよ、さっさと帰れ」とMに言った。
その時、我慢の糸がプツッと切れた。
私は真顔でAを見た。
「病気で倒れてる人にそんな言葉しかかけられないなら来なくていいです。来ないでください。二度と来んな」
驚くほどスラスラ言えた。
Aは一瞬、私と目が合って笑顔になり、そのままだんだん青ざめていった。
おろおろしているAを尻目にMを担いで医務室へ。
幸い、大したことはなかったMだが、倒れた後も意識はあったようでAの発言を聞いていたらしい。
自分が熱をあげていたAの本性を知ったショックと、今まで世話になってきたGさんや私にしてきたことへの申し訳なさで、Mはこの一件のあとすぐに辞めてしまった。
私も後日退職を決意した。
理由は、部署に再びAが来て「私子ちゃん、私子ちゃんはぼくがMちゃんに酷いことをしたから怒ってんだよね?Mちゃんに優しくすれば私子ちゃん許してくれるよね?」とかぬかしてきたから。
今は転職して、変わってるけど楽しい人たちと平和に過ごしてます。
長文失礼致しました。
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