クズ男の話3選「兄というものは妹に暴力を振るうものなんだとずっと思っていた」「出会い系厨のゴミ男」「職場のアラフィフ独身男がなぜ独身なのかがわかりました」

・兄というものは妹に暴力を振るうものなんだとずっと思っていた
・出会い系厨のゴミ男
・職場のアラフィフ独身男がなぜ独身なのかがわかりました

以上、3つの話を紹介します。

クズ男の話3選

○兄というものは妹に暴力を振るうものなんだとずっと思っていた

復讐と言っていいかは解らない。クソみたいな兄への自分なりの復讐

幼い頃の兄は暴君だった

殴る。蹴る。首を紐で絞める。ベランダから突き落とそうとする。コンロで炙る

痛みと恐怖だけがあの頃の私の世界だった

あの頃のことを思い出そうとすると、殴られている自分を眺めるもう一つの自分のような視点から観察した、妙に冷静で客観的な記憶が出てくる。

物心ついた頃からそうだったから、兄というものは妹に暴力を振るうものなんだとずっと思っていた。

暴力は私が小学校に上がるまで続いた。

暴力は止んだ。

別に楽になった訳じゃなかった。もっと吐き気がするような、私のことも兄のことも殺したくなるようなことをされるようになった。

私は「今の自分はベッドのシーツだ。何も感じない」と言い聞かせてきた

兄のことは憎いけど、同じぐらい母のことも憎いと思う

母は気付いてたと思う。いつも私の部屋を無遠慮に開けて押し入ってくる癖に、私の部屋に兄がいる時は絶対に開けなかった

兄は頭が悪かった。公立の中学校だから知的障害者と健常者のボーダーラインの生徒もいたのに、その子たちを含めても救いようがないぐらい成績が悪かった。

それでも兄は自分が馬鹿だとは認めようとしなかった。兄は地元で二番目に優秀な高校を志望した

母と兄は毎日口論していた。やめなさいって。近所の工業高校にしなさいって

父はどうでもよさそうだった。私の誕生日さえ覚えてないような人だったから仕方ないと思う

まだ高校受験なんてずっと先の小学校高学年だった私でも解った。この成績じゃ無理だろうって。

でも私は母を説得した

兄の力を信じてあげてほしい。今まで兄が頑張ってきたことをお母さんも知ってるだろう、と

あの時の兄のにんまりとした気持ち悪い顔はよく覚えてる

母は仕方なさそうに兄を認めた

案の定高校に落ちた後、定時制の学校を勧める母を兄は頑なに拒み続けて、もう10年がたった

私は中学生になってから吹奏楽部に入って、平日は夜遅くまで、休みの日も練習して、家にあまり帰らなくなった。

吹奏楽自体は大して興味なかった。ただ、家に立ち寄らない口実にはなったし、みんなと過ごす時間はそれなりに楽しかった。

憧れの先輩みたいなものもいた

母は私に干渉しなかった。それだけは感謝している

高校は近所の商業高校に入学した。

先生に何度も相談に言って、秘書検定とか簿記とか、就職に直結する資格を取った。

兄は随分と大人しくなった。兄が家で喋る姿は滅多に見なくなった

印刷会社に就職して三年ほど働いた。幸いにして父のおかげで経済的には裕福だったので、給料は全て貯金に回せた

私は関東に身一つで逃走した後に必要な当面の生活費を貯めた。ひたすら貯めた

今は保証人がいらないアパートとか、アパートを借りる際に保証人を代行してくれる業者とか、色んな便利なものがあるからね

逃げ出したのは本当につい最近一人になって、やっと自分が生きているんだと実感できた

家族がどうしてるかはわからない。お金だけはあるから兄が行き倒れることはないと思う

近頃の兄は2ちゃんにはまっていた。2ちゃんに書き込むために書いたものだろうけど、兄のパソコンのメモ帳を覗くと色んな設定の作り話が書いてあった

やっぱり社会経験がないせいで、痴漢冤罪系の話を作れば「証拠はあるのか」と詰め寄られたJKに警察手帳を提示して「お前を痴漢冤罪で逮捕する」とかアホなこと言う警察官を産み出してみたり、女尊男卑の口だけ無能女を追い込んだ系の話を作れば辞表と退職願の区別が付いてない社会人を産み出してみたり、普通に社会に出て働いてる人なら分かるようなミスがたくさんあった

私が兄を破滅させたんじゃない。兄が勝手に破滅しただけだと思う。

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○出会い系厨のゴミ男

数年前の出来事。

新しいバイトを始めてすぐの頃、同い年の先輩(以下、ゴミ)からしつこく口説かれた。

とりあえず付き合うことにして、1ヶ月経つか経たないかの時、ゴミが出会い系厨だと分かった。

私が手続きをしている間、ゴミは近くのベンチに座ってスマホを弄っていた。

思ったより手続きがスムーズに進み、ゴミの背後から近寄る形だったから、スマホの画面が見えた。

「初めまして!大学3年の男で〜」

みたいな文章だったので

「出会い系とかキモイ」

と声を掛けた。ゴミはビックリする様子もなく

「出会い系じゃないよ、メル友サイトだよ」

と答えるから、暫く出会い系かそうじゃないか口論になった。

ゴミはあくまで

「メル友だから、やましいことはない。スマホを調べてもいい」

というスタンスを貫くので、スマホ検査をすることにした。スマホ検査をしながら

「そこまで言うなら、バイト先のみんなに判断を委ねていい?」

と聞いたら、ゴミは快諾。

スクリーンショットを撮りまくってLINEのバイトグループに投下することにした。

スクリーンショットを撮りまくる私とそれを余裕で嘲笑するゴミ。

ゴミ曰くメル友サイトで

「初めまして〜」

とコンタクトを取っている画面から、LINEで相手の画像を要求したり、自分の画像を送ってる画面まで。

更にブックマークからSNSへアクセスし、送信BOXを確認した。

当然といえば当然なんだけど、モバゲーでもGREEでもmixiでも出会い厨をやっていた。

気持ち悪いことに、GREEは14歳で登録してあり

「中学2年の男です!」

とメッセージを送っていた。(けど返信なし)

これはヤバイと思い、音声メッセージで録音しながら

「ゴミさ、本当にスクリーンショットをみんなに公開していいの?」

と聞いてみた。ゴミは

「いいって言ってるだろ?恥かくのはそっちだからw」

と答えたので

「じゃあ投下するね」

と言って、録音を終了してスクリーンショットを30枚ほど投下した。

投下した音声とスクリーンショットは、自称メル友サイト関連だけを残して削除し、スマホを返した。

私の方から

「これどう思う?出会い系だよね?ありえなくない?」

と発言した。

ゴミはやれやれって感じで

「気は済んだ?あんま恥ずかしいことすんなよなー」

と言いながら画像を確認することなくスマホをポケットに入れた。

その直後、バイト仲間の1人が「鎮まる会」と称したグループを作った。(グループ名は氏名をもじった)

メンバーはゴミを除く、親しいバイト仲間。

こちらで経緯を聞かれ、ゴミに対する本音&ゴミヲチグループになった。

もう1つ、ゴミを入れて私を除いたグループも作り、そちらはゴミを慰める雰囲気を作っていた。

調子に乗ったゴミは

「携帯チェックをする束縛女で、友人とのやり取りまで嫉妬された」「グループへの投下も、自分が見ていない隙に勝手にされた」

と話を捏造して被害者面していた。

すぐにゴミとは別れ、ゴミが新人に言い寄り始めたら情報提供をし、被害者撲滅に努めた。

幸い、バイト先の被害者は私だけで済んだ。

今はどうしてるか知らない。

○職場のアラフィフ独身男がなぜ独身なのかがわかりました

職場のアラフィフ独身男が「数年前に見合いした女性が大病して入院中と仲人してくれた人から聞いた

連絡したら喜ぶよと言われたのでLINEしてみたけど、素っ気ないし返事も途切れた」と相談してきた

数年前に何度か会ったきりの男からいきなりLINEが来るって気持ち悪いし、大病して入院中だったら精神的負担かけるとしか思えないのに、病人の状況よりも返事貰えないことばかり気にしてる態度に、こんなだからアラフィフまで独身なんだなとある意味納得した

それに、念のためにLINE見せて貰ったら脈のあるなし以前に会話が全く成立してない

これLINEの内容だけど

アラフィフ独身男:こんにちわ

元見合い相手の女性:笑顔のスタンプ

男:お元気ですか

女性:おかげさまでのスタンプ

男:今も〇〇(地名)にお住まいですか

これきり一か月以上未読で放置されてると本人悩んでたけど、まともに今どこに住んでますなんて返信する女はいないと思う

ろくな会話の糸口もなく住んでる場所確認されるなんて気持ちが悪い

せめて「仲人さんから入院したことを聞きました」くらいの説明つければいいのに

自分が「元気ですか」と質問を投げたのに相手女性が病気の事を話してくれないことに距離を感じるとなんだか被害者目線なのも理解不能

「こんにちわ元気ですか」の二言だけでと相手女性が喜んでやり取りが盛り上がると思ってたのかな

他人事ながら寒気がした

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