ドン引きする話2選「俺は既婚者だから不倫相手と結ばれることはできないと言った義兄」「私は従兄が大嫌いです!」
・俺は既婚者だから不倫相手と結ばれることはできないと言った義兄
・私は従兄が大嫌いです!
以上、2つの話を紹介します。
ドン引きする話2選
○俺は既婚者だから不倫相手と結ばれることはできないと言った義兄
二年前に、義兄が新幹線の距離に単身赴任した。
義兄嫁は働いているし、一年後には戻ってくるということで、ついていかなかった。
一年ちょっと前、義兄嫁にSNS経由で「義兄が不倫してるよ」と匿名リークがあった。
リーク元は単身赴任先の社員の人っぽい。
(義兄は連絡によくSNSを使うし、義兄と義兄嫁のSNSはつながってるから簡単に見つけられる)
義兄は不倫相手と社内でも大っぴらにいちゃついてるし、不倫相手の家で同棲してるしですごく目立ってたらしい。
リークには義兄が不倫相手と腕を組んで歩いているところや、不倫相手の家に入っていく義兄の写真もついていた。
義兄嫁は興信所を入れて、しっかり不倫の証拠を取り、離婚に向けて動き出すことに。
「毎日、堂々とイチャイチャしてるから、証拠取りが早くできて、興信所代が節約になってよかったわー」と、義兄嫁は妙なハイテンションで明るく大笑いしていた。
義兄嫁は義兄のところに話し合いに行くと言うので、コロナ禍だけど、私夫婦もついていくことになった。
明らかにテンションがおかしい義兄嫁を一人で話し合いに行かせるわけにいかないし、義兄が逆ギレして暴れでもしたら取り押さえられる人が必要だし。
個室のあるレストランを予約して、片方に義兄嫁、私、夫が座り、反対側に義兄と不倫相手が並んで座った。肩と肩がぶつかりそうなくらい位置が近い。
義兄と不倫相手は大人しく不倫を認めた。
でもその言い分が、頭おかしかった。
以下、二人の言い分
義兄と不倫相手は本気の恋をしている。
でも義兄は既婚者だから、不倫相手と結ばれることはできない。(本当に「結ばれる」って言った)
だから義兄が単身赴任している今だけ、本気の恋人同士として過ごす。
単身赴任が終わったら、二人の関係も終え、義兄は義兄嫁の元に帰る。
こんな内容を、自分に酔った口調で長々と語られた。
不倫相手はなぜか涙ぐんでた。
夫がぼそりと「つまり欲求不満だから現地妻を作った、ってこと?」と聞いたら、
義兄は夫を憐れむような眼で見て「お前には、分からないか」と言った。
義兄嫁が「私にも分からないんで、離婚して」と、冷たく言った。
最初は義兄は、「お前何言ってんの? あと少ししたら単身赴任も終わるし、そしたらまたお前だけの夫になるんだぞ」と呆れた顔で言い、上から目線で義兄嫁をなだめようとした。
でも、義兄嫁の意志が固く、真顔で「何言ってるの。(不倫相手)さんとずっと新婚ごっこをしてたくせに。ごっこじゃなくて、本当にしちゃえば?」
義兄「(不倫相手)と結婚なんて、考えられない。(義兄嫁)だけなんだ」
ここで不倫相手が泣き出し、義兄が不倫相手の肩を抱いて、
「ごめん、全部俺が悪い。でも(不倫相手)とは結婚できない。最初からそう言ってただろ?」
というようなことを、すごく真剣な顔で話してた。
この後はグダグダで全然話が進まなかった。
義兄嫁が「今日はもう話にならないので、解散にしましょう」と言ったら、
義兄が「義兄嫁子おー! 行かないでくれー!」と叫んで、実力で義兄嫁を引き留めようとした。
夫が義兄を押さえてる間に、義兄嫁が私の手を引いて逃げた。
店を出て、外をうろうろしてる間に義兄が追ってきたら怖いので、近くのネカフェに避難した。
「完全個室」と言う防御力が高そうな部屋に入って落ち着いたら、それまで冷静だった義兄嫁が泣き出した。
泣き止むまで抱きしめてた。
結局、離婚が成立するまで、半年かかった。
上記の話し合いの後、一か月くらいして単身赴任が終わった。
義兄はこれで元さやだと思って帰ってきたらしいが、すでに義兄嫁は引っ越し済で、「離婚します。連絡は弁護士を通してください」との書置きがあったそうだ。
義兄は「(不倫相手)への恋は本物だった。でも妻にしたいのは(義兄嫁)だけ」と寝言をほざいて離婚を拒否していたが、不倫相手が追いかけてきて押しかけ同棲を始めたため、最初は義兄の味方だった義両親が「これはもう駄目だ」と、強引に離婚届けに署名させたらしい。
慰謝料も、義両親がしっかり払わせたそうだ。
離婚後数か月たった現在、義兄は相変わらず不倫相手と同姓を続け、夫に、
「(不倫相手)が出ていってくれない、困る」「本当に愛しているのは(元義兄嫁)だけなのに」
と、泣き言を垂れ流し続けている。
私は夫に「実の兄弟とはいえ、嫌なら相手しなくていいんだよ」をマイルドな表現で言い続け、最近やっと義兄を着拒したらしい。
○私は従兄が大嫌いです!
伯母(父の姉)は離婚して、息子(私から見たら従兄)と二人で暮らしていた。
従兄が14歳の時、伯母は事故で他界。
伯母の元夫は再婚済みで従兄の引き取りを断ったため、従兄は私の家で暮らすことになった。
従兄はいつもむすっとしていて、挨拶もろくにしなかった。愛想よく振舞えとまで言う気はないが、話しかけられてもまともに返事もしない、露骨に無視することもあるのでイライラした。
特に私への対応は酷く、用があって話しかけただけで思いっきり睨みつけてきたり、自分の行きたい方向に私がいたからって無言で押しのけられたりした。
従兄は私の一歳上で、同じ中学に通っていた。
従兄がうちに来てから数か月後、同級生の男子に「お前、引き取った親戚の子を家族ぐるみでいじめてるんだって? サイテーだな」と、ニヤニヤしながら言われた。
「そんなことしてないから」と私が強い口調で言い返すと、
「お前らのやったこと、全部書いてあるぞ」と、携帯でブログを見せてきた。
ブログは内容からして、従兄のものだった。
固有名詞は書いてないけど、個人情報を細かく書いてたんで、特定できた。
ブログに書いてあった虐待内容はこれ↓
・親戚の子と自分で、食事内容が違う
・量も明らかに違う
・親戚の子は露骨に俺を避けていて、俺がいると部屋にこもる
・出かけるとき、俺だけ置いて行かれた
他にもいろいろ書いてあった。
食事内容が違うのは、私が卵と青魚に軽度のアレルギーがあるからだ。
メニューは父と母と従兄が同じで私だけ別、と言うパターンだったし、アレルギーのこともちゃんと説明してある。
(両親は卵と青魚を愛してるし、私だけ近所のお高い総菜屋さんで好きなものを買ってもらえたりするので、私的には問題ない)
量については、私は小食で従兄は大食いだから、従兄は私の倍以上食べてる。何ならお代りもしてた。
私が従兄を避けるのは、上に書いてある通り押しのけられたり睨んだりされるからだ。
外出については、母方の親戚の法事の時のことだろう。
父が「(従兄)くんも一緒に」と声をかけたら露骨にいやな顔をして「なんで俺が行かなきゃいけないんだよ」と吐き捨てたから留守番してもらった。
この辺のことをキレながら大声で説明した。
「どうしたの?」と聞いてくる人がいたら、そのたびに最初から説明した。
仲のいい同級生や先輩に聞いたら、「うちが従兄を虐待している」という噂は結構広まっていたので、校内のあちこちで大声でブログの真相について説明した。
特に口の軽そうな人の近くでは細かく説明した。
家に帰って、両親にもブログを見せた。
母は深々とため息をつき、父は難しい顔で従兄と話してみる、と言っていた。
父と従兄が何を話したかは教えてもらえなかったが、ブログは消してもらえた。
でも、消したら消したで「ブログも自由にさせてもらえないなんて可哀そう」と絡んでくる人もいたし、上記の「虐待内容」を真に受けて責めてくる人も何人もいた。
数人に取り囲まれて、つるし上げを食らいそうになったこともある。
(一緒にいた友人が救援を呼んできて助けてくれた)
ものすごい迷惑だったけれど、従兄からは謝罪は一切なかった。
それにこの手の「従兄の味方」な人たちって、従兄と仲がいいわけでもないんだよね。
私に絡んでくる人たちの中に「直接従兄から話を聞いた」って人はいなかったし。
正義の味方ぶりたいんなら、せめて従兄にちゃんと事実関係を確認してからこいや。
従兄は一か月も経つと、新しいブログを作ってた。(わざわざ教えに来る人がいた)
新ブログでは「親戚の家で居心地が悪い、早く出ていきたい」程度のことしか書いてなかったから放置した。
置いてあるお菓子を食い尽くすなど好き勝手振舞ってるのに「何が居心地が悪い、だ」とは思ったけど。
従兄は中学卒業後、うちを出て下宿生活になった。
父が時々電話したりメール送ったりしたけど、全スルーされたので心配していた。
気になって同じ高校に行った先輩に従兄のことを聞いてみた。
従兄は高校でもムスッとしていたので、クラスで浮いていたそうだ。
それが突然クラスの人を集めて、
「人と人とのつながりは大事だ、なのに何でお前らは上っ面の付き合いしかしようとしない」
と上から目線で説教して周りの反感を買って、余計に距離を置かれているそうだ。
その他、優しい先生が「一人暮らしは大変でしょう。何でも相談してね」と声をかけてくれたら、
「親がいないからって憐れまれた」と不貞腐れたり、ボッチの男子に付きまとってキレられたりと、話題には事欠かない状態だったそうだ。
この辺でうんざりして、従兄の話を聞くのはやめた。余計な心配をさせるだけだから、父にも話せないし。
十年以上たって、祖父の葬儀で従兄と再会した。(コロナ前なので、参列者は多かった)
従兄はなぜか友達みたいに馴れ馴れしく話しかけてきたので、「あっちでやることあるから~」で逃げた。
しつこく付きまとってきたので、逃げ回った。
そしたら従兄は、大人が聞き分けのない子供を諭すような上から目線で、
「もー、そんなに避けるなよ、私子(下の名前呼び捨て)」
と言って、腕をつかんできた。
「まあ、昔は俺はちょっとアレだったから警戒するのは分かるけど」
と、一人で面白そうに笑ってる。
(あの頃、どんだけ迷惑かけたと思ってるんだ。なのに謝罪の一つもなしで、しかも名前呼び捨てとかふざけんな)
と思ったので、手を振り払って、真顔で従兄の顔をじっと見ながら、
「いや、あなたあの頃と全然変わってないよ。それと、私の名前を呼び捨てするのやめて。昔は『おい』とか『お前』としか呼ばなかったくせに、なんでいきなり呼び捨てしてくるの?」
と冷たく言ったら、ショックを受けたようだ。
従兄との会話を聞いていた話好きの親戚が目をキラキラさせて「(従兄)くんと何があったの?」と聞いてきたので、「ブログ騒動」をつるし上げ未遂と新ブログのことまで含めて説明しておいた。
三日で百人くらいに広まっただろうけど、昔のことだし従兄は心を入れ替えて過去のことになってるんだから問題ないと思う。
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