人生の壁を乗り越えるための方法5選 ピカソのように自分の仕事にプライドを持て
人生には壁があります。
壁は1つではありません。無数に存在しています。
そんな無数に存在している壁を1つでも多く乗り越えることができれば、乗り越えた分だけ人として成長することができます。
今回はそんな無数に存在している壁を1つでも多く乗り越えるための方法を紹介したいと思います。
今回の記事は、数々のクイズ番組で優勝経験を持つ作家の西沢泰生さんの書かれた「壁を越えられないときに教えてくれる一流の人のすごい考え方」という本を基に書かれています。
壁を乗り越える方法を詳しく知りたい人はぜひ西沢泰生さんの本を購入して読んでください。
本を読む暇がない人はぜひこの記事のつづきをお読みください。そうすれば壁の乗り越える方法の初歩を学ぶことができると思います。
人生の壁を乗り越えるための方法5選
○他人の評価に惑わされない
イチロー選手は、メジャーで10シーズン連続200本安打を達成し、アジア人史上初の首位打者、盗塁王、シーズンMVPのタイトルを獲得するなど、言わずと知れた野球会のレジェンドです。
そんなイチロー選手があるインタビューの中で次のようなことを述べているんです。
「自分の中で立てた目標を成し遂げることを成功」と言うのは分かるけれど、「他人が言う成功」を追いかけ始めたら、何が成功か分からなくなる
と、イチロー選手は述べているんです。
成功の定義は人それぞれ。お金持ちになることが成功と思っている人もいるし、プロ野球選手として活躍することが成功と思っている人もいるし、人気マンガ家になることが成功と思っている人もいるし、医者になることが成功と思っている人もいる。
つまり、他人の成功の定義はこの世の中に無数に存在しているということ。そんな無数に存在する他人の成功の定義をいちいち鵜呑みにしていたら、成功の定義がわからなくなって、どの成功を追い求めたらいいのかもわからなくなってしまう。
だからこの世界に無数に存在する他人の成功の定義ではなく、この世界にたった1つしか存在しない自分の成功の定義を信じて、追いかけたほうがいい。
そうイチロー選手は言いたかったのではないかと思います。
>>>他人の成功の定義が無数に存在する理由<<<
他人の成功の定義が無数に存在するのは、なぜだと思いますか?
人それぞれ価値観が違うからです。
他人の評価も無数に存在しているんです。たとえば鬼滅の刃の評価。鬼滅の刃を「超面白い」という人もいれば、「まあまあ面白い」という人もいれば、「どちらかというと面白い」という人もいれば、「全然面白くない」という人もいれば、「ちょっと面白くない」という人もいれば、「見る価値なし」という人もいます。
このように他人の評価は無数に存在しているんです。
だから他人の評価を気にし過ぎないほうがいいんです。気にし過ぎれば、自分の価値に疑いを持ったり、自信喪失したり、落ち込んだり、怒りを感じたり、悩んだり、ノイローゼになったりするリスクが高まります。
実際、他人の評価を気にし過ぎた結果、自信喪失したり、落ち込んだり、怒りを感じたり、悩んだり、ノイローゼになったりしている人が無数に存在しているんです。
だから他人の評価を気にし過ぎないほうがいいんです。
ビートルズのジョン・レノンも「人の言うことは気にするな。こうすれば、ああ言われるだろう・・・こんなくだらない感情のために、どれだけの人がやりたいこともできずに死んでいくのだろう」という言葉を残しているんです。
ジョン・レノンは「他人の評価ばかり気にしていると後悔する!だから他人の評価なんか気にするな」と言いたかったんだと思います。
私も他人の評価ばかり気にしていると後悔すると思います。「他人の評価なんか気にせず、夢を追いかければよかった」「笑われてもいいから、自分のやりたいことをやればよかった」と後悔すると思います。
だから他人の評価を気にせずに、自分のやりたいことをやったほうがいいと思います。そうすれば、今まで超えられなかった人生の壁を乗り越えることができる可能性が高まります。
○謙虚さを持つ
あるカメラマンが新潟で50年間もお米を作り続けている農家のところへ取材へ行きました。
そのカメラマンが写真を撮り終えた後、何気なく「今年のお米の出来はどうですか?」と聞いたそうです。
すると農家の人は「わかりません・・・僕はまだ50回しか作ったことがないですから」と答えたそうです。
どんな業界でも50年も仕事をしていれば、その道の超ベテランです。「この仕事のことなら何でも聞いてくれ、俺に知らないことはない」くらい言っても誰からも文句を言われないレベルの超ベテランです。
そんな超ベテランの農家の人が「僕はまだ50回しか作ったことがないですから」という謙虚な発言をしたんです。
世の中にはベテラン風を吹かせる人がたくさんいます。たがだか10年同じ業界で働いているだけで、「俺はもう10年この業界にいるから知らないことはない」とベテラン風を吹かせる人がたくさんいます。たった1年働いただけでもベテラン風を吹かせる人もたくさんいます。
そんなベテラン風吹かせる人がたくさんいる状況の中で、この農家の人は50年も同じ業界で働き続けているのにもかかわらず、驕ることなく、ベテラン風を吹かせることもなく、謙虚な姿勢を持ち続けているんです。
これは簡単にできることではありません。
人は傲慢になりやすい生き物です。他人より少し優れた部分があるだけで傲慢になってしまう場合だってあります。「他人より少し顔が良い」「他人より少し勉強ができる」「他人より少しお金が稼げる」たったそれだけのことで傲慢になってしまう場合だってあるんです。
だから傲慢にならずに謙虚さを持ち続けることはとても難しいことなんです。その謙虚さを50年後も持ち続けることはほとんど不可能ではないかと思うほどに難しいことなんです。
そんな奇跡的謙虚さを持っている人と、謙虚さのかけらもない傲慢な人、どちらのほうが人として成長すると思いますか?
奇跡的謙虚さを持っている人のほうが成長すると思いますよね。私もそう思います。謙虚な人は今の自分の能力に満足していません。自分は「まだまだ未熟だ」と思っているからさらに努力します。さらに成長するために努力を重ねます。だから成長します。
逆に傲慢な人は今の自分の能力に満足しています。自分より優れた者はいないと思っています。だから努力をしません。今の能力にあぐらをかいて、自分の能力をさらに向上させることを怠ります。だから成長しません。
このように謙虚な人は成長する可能性が高いんです。逆に傲慢な人は退化する可能性が高いんです。
というわけで、人生の壁を乗り越えたい人は謙虚さを持ちましょう。
○自分の仕事にプライドを持つ
描いた絵が100億以上の値段で取引されることで有名な世界的画家のピカソ。
(ピカソのフルネームは、パブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピーン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ)
そんなピカソのエピソードを1つ紹介します。
ある婦人が偶然カフェでスケッチしているピカソを見つけ、「私のスケッチを描いてもらえませんか?お値段は言い値で結構です」とピカソに声をかけました。
するとピカソは「いいですよ」と引き受けて、サラサラと3分くらいでスケッチを描き上げました。
婦人がその絵の値段を尋ねました。
「5000フランです」とピカソは答えました。5000フランは今の相場で約40万円くらいです。
「たった3分で描き上げたのに高すぎる」と、婦人は怒りました。
「私はここまで来るのに生涯を費やしているのです」と、ピカソは答えたそうです。
一流と言われるクオリティーの絵を描くまでには膨大な時間と努力が必要です。
婦人にとっては「たった3分」で描き上げた作品です。でもピカソにとってはその3分で描き上げたクオリティーの作品を描けるようになるために膨大な時間と努力を積み重ねてきたのです。だからピカソは3分で描き上げた絵に40万円もの値段をつけたんです。
東京オリンピックの入場曲で使われたドラゴンクエスト序曲を作った、すぎやまこういちもピカソと同じようなことを言っています。
「ドラゴンクエストの序曲」という曲は5分で作ったそうです。すぎやまこういちは「ドラゴンクエストの序曲を作ったとき僕は54歳です。ですから序曲を作るのに54年と5分かかったと考えてください。その54年がなければあの序曲はできなかったということです」と語っています。
ピカソもすぎやまこういちも普段からの膨大な積み上げがあってこそ、短時間で作った作品にも価値があると自信を持って言えるようになったんです。
この2人のように自分の仕事に自信を持てるようになれば、人生の壁を乗り越えることができるでしょう。
○ハッタリを上手く使う
小さな広告代理店Cが「壁の乗り越えて成功を掴んだ話」を紹介します。
小さな広告代理店Cが、企業Rが会社のロゴ変更を考えているというのを聞きつけ、新しいロゴのプレゼンに出かけたところ、すでに超大手の広告代理店Aがプレゼンしたあとで、もうほぼ決定しているような状況でした。
もうダメだ・・・という雰囲気だったので帰ろうとしていたんだが、その小さな代理店Cのデザイナーがぼそっとつぶやいた一言で状況が変わったんです。
そのデザイナーは超大手の広告代理店Aが提案した新ロゴマークのデザインを見ながら、「A社のデザイン部門も最近は垢抜けてきましたね」と言ったんです。
ちなみにこのデザイナーの言葉はハッタリです。でもこのハッタリが大きく状況を変えたんです。
このハッタリを聞いた企業Rの担当役員は「ほう、そうなんですか」と食いついてきたんです。すかさずデザイナーは「たとえばこの部分ですが」と解説を始め、その流れで自社のデザインも提案し、その提案が採用されたんです。
おそらくデザイナーのハッタリがなかったら、いくら素晴らしいデザインのロゴを用意していたとしても話すら聞いてもらえなかったでしょう。
自分の立場が弱いとき・名前が売れていないときは、相手に話すら聞いてもらえないことが多いです。だから相手に聞いてもらうためには相手の興味を引く必要があります。その興味を引く方法のひとつがハッタリです。
ハッタリを有効利用すれば、広告代理店Cのように相手の興味を引くことができるんです。そして広告代理店Cのように壁を乗り越え、成功を掴むことも可能なんです。
なので、ハッタリを有効利用できるようになりましょう。
『孫子』も、ハッタリは有用だと言っています。
昼戦には旌旗を多くし、夜戦には鼓金を多くす。人の耳目を変ずる所以なり。
(『実践版「孫子の兵法」で勝つ仕事術』より引用)
「昼の戦いでは旗を多く立て、夜の戦いではたくさんのどらや太鼓を鳴らす。そうやって敵を欺く」という意味の言葉です。
「自軍の旗をたくさん立てる」「たくさんのどらや太鼓を鳴らす」がハッタリです。自軍の人数を多く見せるためのハッタリです。このハッタリを有効利用することができれば、敵軍をビビらせたり、士気を下げたり、攻撃をとどまらせたりすることができます。
このようにハッタリを有効利用すれば、成功を掴むことができるんです。
○ピンチのときこそ周囲に気遣う
赤塚不二夫は「おそ松くん」や「天才バカボン」の生みの親で、ギャグ漫画の王様と呼ばれる天才ギャグ漫画家です。
最近でも「おそ松くん」を原作とした「おそ松さん」がアニメで人気になったり、天才バカボンが実写映画化されたりで話題になっているから、若い人でも赤塚不二夫の名前を聞いたことがある人は多いと思います。
そんな赤塚不二夫のエピソードを1つ紹介したいと思います。
天才バカボンの原稿を描き上げた赤塚さんは、締切前日に編集者に原稿を渡しました。
ところがその編集者、タクシーに原稿を置き忘れて、無くしてしまったんです。
結局、タクシーとも連絡がつかず、編集者は顔面蒼白で赤塚さんのところに戻り、「原稿を無くしてしまいました」と報告しました。
普通の漫画家なら大事な原稿を無くしたと言われたら、激怒します。でも赤松さんは怒りませんでした。微塵も怒りませんでした。
赤塚さんは「ネームあるからまた描けるよ」と言って、さらに「まだ少し時間がある。飲みに行こう」と言ったんです。そして本当にその編集者と飲みに行ったんです。
そして飲んで戻ってから、赤塚さんは数時間で同じ話を描き上げて「2度目だからもっと上手く描けたよ」と言ってその原稿を編集者に渡したんです。
本当の優しい人というのは、誰かが失敗したときや、ピンチのときにこそ周囲に気遣うことができる人のことです。赤松さんはそんな本当の優しさを持っている人だったんです。
そんなレベルの高い優しさを持った人だったから、赤松さんは漫画家として大成功を収めることができたのだと思います。
ピンチのとき、周りの人に「優しくする余裕のある人」と「優しくする余裕のない人」ではどちらのほうが人生の成功者になれると思いますか?
優しくする余裕のある人のほうが成功者になれると思いますよね。
実際、優しくする余裕のある人のほうが成功しやすいです。余裕のない人は焦ったり、動揺したりしやすいので失敗しやすい。でも余裕のある人は焦ったり、動揺したりしにくいので失敗しにくい。だから余裕のある人のほうが成功しやすいのです。
ピンチのとき、赤松さんのように周りに優しくできるような余裕を持ってください。そうすれば赤松さんのような成功者になれる可能性が高まります。
まとめ
○人生の壁を乗り越えるための方法
・他人の評価に惑わされない
・謙虚さが成長に繋がる
・自分の仕事にプライドを持つ
・ハッタリを上手く使う
・ピンチの時こそ周囲を気遣う
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