無理をしてしまう理由「他人と比べてしまうから」「努力は必ず報われると信じているから」

「先輩も後輩も頑張っているのばから、俺も頑張らねば」という理由で、無理して仕事している人いませんか?

いますよね。

そんな理由で無理をしている人が日本には多いんです。

なぜ日本にはそういう無理をしてしまう人が多いのか?

その理由についてお話したいと思います。

無理をしてしまう理由

○他人と比べてしまう

自衛隊には銃や車両の機会設備をする訓練があるんですが、その時に何度も言われることがあるそうです。

適切な道具を使い、決して無理に力を加えるな

これを何度も言われるそうです。

なぜ何度も言われるのか?

無理に力を加えると道具が壊れてしまうからです。

壊れたら新しいものに替えるしかありません。新しいものを買うにはお金が必要です。自衛隊で使われるお金は税金です。つまり新しいものを頻繁に買えばその分だけ税金を使うことになってしまうんです。税金は国民のお金なので無駄使いはできません。だから「適切な道具を使い、決して無理に力を加えるな」と教え込むんです。税金を無駄使いしないために。

自衛隊って大変ですね・・・と、ここで私が話たいことは税金のことではありません。私が話したいことは無理に力を加えると道具が壊れてしまうという部分について、です。

無理に力を加えると道具が壊れてしまう・・・何かに似ていると思いませんか?

人間に似ていると思いませんか?

人間も無理に力を加えると壊れてしまいますよね。無理に力を入れれば、腕が折れたり、指が折れたり、捻挫したりしてしてしまいますよね。

無理して働き続けている状態も無理に力を加えている状態なんです。無理に力を加えて仕事を続けている状態なんです。無理に力を加えて起床して、無理に力を加えて会社に行き、無理に力を加えて仕事を続け、無理に力を加えて上司の命令に従い、無理に力を加えて営業スマイルを浮かべ、無理に力を加えて帰宅している状態なんです。

そんな無理をすれば壊れてしまいます。でも今の日本人にはそういう無理をしている人が多いんです。

道具が壊れた場合、お金があれば新しい道具を買うことができます。でも人間は違います。人間が壊れた場合、道具のように新しいものを買うことはできません。壊れたものを使い続けなければなりません。

もちろん、壊れたものを修復することは可能です。でも修復しても元に戻れせない場合もあります。最悪、一生壊れたままの場合もあります。その壊れたままのものを使って生き続けなければならない場合もあるんです。

だから人間は自分のことを道具以上に大事に扱わなければならないんです。壊れたら一生壊れたままで生き続けなければならないということを肝に銘じて大事に扱わなければならないんです。

でも、今の日本人には、自分のことを雑に扱っている人が多い。ちゃんと休むべき状態なのに休まず酷使している人があまりに多い。

なぜ日本人にはそういう人が多いのか?

日本人には、他人と比べてしまう人が多いからです。

サラリーマンA「先輩や同僚はもっと残業しているし、土曜日も出勤している。だから自分ももっと頑張らなければならない」

サラリーマンB「日本中のサラリーマンが今も頑張って働いているんだ。自分だけが休んでいるわけにはいかない。頑張らねば」

サラリーマンC「先輩も後輩も熱があるのに頑張っていた。だから俺もこの程度の熱で寝込んでいるわけにはいかない。頑張らねば」

という感じに、他人と比べてしまう人が多いんです。

他人と比較して「他の人が頑張っているのだから自分も頑張らなければならない」と思って無理をしてしまうのです。周りの人が無理をしているから自分も無理をするのが当たり前と思って無理をしてしまうのです。

だから日本には、自分を壊してしまう人が多いんです。

人それぞれ壊れやすさは違うんです。どれだけ無理をしても壊れない人もいれば、なかなか壊れない人もいるんです。まあまあ壊れない人もいれば、すぐ壊れてしまう人もいるんです。壊れやすさはみんな同じではないんです。だからみんなと同じ無理するのは間違っているんです。

でも日本人にはみんなと同じ無理をする人が多い。だから自分を壊してしまう人も多いんです。

もう一度言います。壊れやすさはみんな違うんです。壊れない人もいれば、すぐ壊れる人もいるんです。

だから周りの人と同じ無理をするのはやめてください。自分ができる範囲の努力をしてください。そうしないと後悔することになります。

○「努力は必ず報われる」と信じている

先程、日本人が無理をしてしまう理由は「他人と比べてしまうから」と言いました。

でももう1つ無理をしてしまう理由があるんです。

その理由とは「努力は必ず報われる」と信じているです。

努力は必ず報われると信じている人は無理をしてしまうんです。報われると信じているから無理してしまうんです。

日本では「努力は必ず報われる」というメッセージを発信する人が多いんです。特に学校の先生には「努力は必ず報われる」というメッセージを発信する人が多いです。先生たちに「努力は必ず報われる」というメッセージを発信され続けた子供たちの多くが「努力は必ず報われる」と信じてしまうのは当然のことです。

そんな「努力は必ず報われる」と信じた子供がそのまま大人になれば、「努力は必ず報われる」と信じて、無理をして仕事をしてしまいます。「いつかこの努力は報われる」と信じて、無理をして仕事をしてしまいます。「報われないのは努力が足りないから」と思って、さらに無理して仕事をしてしまいます。

日本人にはそんな理由で無理をしてしまう人が多いんです。

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無理をし続けるとどうなるのか?

無理をし続けているとどういう症状が出るのかを紹介します。

無理をし続けると、体に異変が生じます。お腹が痛くなったり、眠れなくなったり、食欲がなくなったり、笑わなくなったり、だるさを感じたりします。

さらに無理をし続けると、人間関係にも異変が生じます。他人のすることにイライラするようになります。上司の命令にイライラし、後輩の仕事に失敗にイライラし、妻の小言にイライラするようになります。さらに他人との会話の内容に愚痴・弱音・批判・非難などネガティブな内容が増えます。

さらに無理をし続けると、行動にも異変が生じます。酒やタバコの量が増えます。無性に甘いものが食べたくなります。衝動的な行動が増えます。衝動的にドライブに出掛けたり、衝動的に欲しいものを購入したりするようになります。

さらに無理をし続けると、心にも異変が生じます。情緒不安定になり、イライラしたり、落ち込んだり、不安を感じたりと目まぐるしく感情が変化します。無力感に襲われることが増え、「自分などいないほうがいい」と思うことも増えます。無気力になることも増え、生きる「自分はなぜ生きてるのか」と考えることが増えます。

心の異変が酷くなればなるほど、無気力に酷くなり、頭が働きも酷くなり、考える気力も能力も低下してしまうため、ネガティブなことばかり考えるようになります。さらに心の異変が酷くなると死ぬことばかり考えるようになります。

このように無理は「体⇨人間関係⇨行動⇨心」の順番に不調を起こしていくんです。心の不調を放っておけば、最悪、死ぬ場合があります。

だから「最近、寝付きが悪い」「食欲がない」「甘いものをたくさん食べてしまう」という場合は「俺は無理をしているな」と思ったほうがいいです。

無理をし続けないためにできること

○短期目標ばかり追わない

無理をし続ける人は短期目標ばかり追っていることが多いです。「明日までにウォーターサーバーを30個売る」「1日30件営業に行く」「1ヶ月で10キロ痩せる」「1ヶ月で30冊本をよむ」などの短期目標ばかり追っていることが多いです。

短期目標のほうが結果がすぐに出るので頑張りやすいんです。だから短期目標ばかり追ってしまう人が多いんです。

確かに短期目標のほうが長期目標よりも結果がすぐに出るので頑張りやすいです。でも、短期目標ばかり追っていると疲れてしまうんですよね。

なぜ疲れてしまうのか?

例えば100キロを1日で走るのと、30日かけて走るの、どちらのほうがキツイですか?

1日で走るほうがキツイですよね。短期目標ばかり追っている人はそういうキツイ努力ばかりしているようなものなのです。100キロを1日で走るような努力をしているようなものなのです。だから疲れてしまうんです。

YouTuberは燃え尽き症候群になりやすい職業と言われています。

なぜか?

明日のチャンネル登録者数や再生数などの短期目標ばかりを追ってしまいやすい仕事だからです。

短期目標ばかり追っていると疲れてしまうので、やめたほうがいいです。時間をかけて取り組むことができる長期目標を持ちましょう。

「1年で10キロ痩せる」「1年後に好きな女の子に告白する」「1年でスマホ100台売る」「1年で富士山に余裕で登れるようになる」などの長期目標を持てば、余裕を持って、努力することができます。

○動と静のバランスを保つ

まず私達には「動のゲージ」と「静のゲージ」の2つのゲージがあると考えてください。そしてその2つのゲージをバランスよく満たすのが良いと考えてください。

肉体労働系の仕事をしている人は「動のゲージ」が貯まりやすいです。仕事中、頻繁に体を動かすことが多いから「動のゲージ」が貯まりやすいんです。

逆に事務職系の仕事をしている人は「静のゲージ」が貯まりやすいです。机の前に座っていることが多いから「静のゲージ」が貯まりやすいんです。

なので「静のゲージ」が貯まりやすい事務職系の仕事をしている人は、休日に体を動かしたほうがいいんです。サッカーをしたり、ジョギングをしたり、カバディーをしたり、ダンスをしたり、筋トレをしたりしたほうがいいんです。そうすれば「動のゲージ」が貯まり、静と動のバランスが良くなります。

逆に「動のゲージ」が貯まりやすい肉体労働系の仕事をしている人は、休日にサウナ・森林浴・読書・映画鑑賞など体をあまり動かさないことをしたほうがいいです。そうすれば「静のゲージ」が貯まり、静と動のバランスが良くなります。

静と動のバランスが良くなる生き方ができるようになると、効率よくストレスを解消できるようになります。

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○自分を大事にする

会社にとって社員は道具です。道具はポンコツになれば捨てることができますし、新しいものに買い替えることができます。つまり、会社はあなたがポンコツになったら捨てることができるし、新しい社員をお金で雇うことができるということです。

そんな冷酷な会社のために無理して働き続ける価値があるでしょうか?

私は「ない」と思います。だから会社のために無理して働き続けるのはナンセンスだと思います。

会社は1つではありません。世界中に無数の会社が存在しています。だから、あなたが勤めている会社が爆破されてなくなったとしても、他に会社は無数に存在しています。だから爆破されたときは、その無数にある会社のどれかに再就職すればいいんです。

でもあなたの体と心は1つだけです。完全に壊れてしまったらもう2度と取り戻すことができません。会社は無数に存在していますが、あなたの心と体は1つしか存在していないんです。

会社と自分、どちらを大事にしたほうがいいかは明白ですよね。

自分を大事にしてください。会社よりも仕事よりも自分を大事にしてください。

まとめ

・他の人と比べて自分は頑張っていないと思う必要はない
・努力は報われると考えないほうがいい
・無理は「体⇨人間関係⇨行動⇨心」の順番で不調になる
・無理しやすい人は短期目標で乗り切る癖がある
・動と静のバランスをとるストレス解消法を持つ
・健康なだけで人生はかなり勝ち組

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