ニーチェの哲学をわかりやすく解説!あなたもきっと「ルサンチマン」「ニヒリズム」「末人」「永遠回帰」を理解できる!
皆さん、ニーチェってご存知ですか?
えっ?フルーチェなら知ってる?
残念ながらニーチェは食べ物ではありません。人間です。1800年代に活躍したドイツの哲学者です。「悪とは何か?弱さから生じるすべてのものだ」「事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである」という名言を残した偉人です。
今回はそんなニーチェの哲学をわかりやすく解説したいと思います。
ニーチェの哲学をわかりやすく解説
○ルサンチマン
ニーチェの著作である「道徳の系譜」(1887年)という本の中に、このルサンチマンという概念が登場します。
ルサンチマンとは「弱者」が強者に対して、嫉妬や恨みなどの感情を抱くことです。
例えば、若くて、イケメンで、金持ちで、有能で、高身長で、高学歴で、高職歴で、高級車に乗っていて、高級マンションに住んでいて、女性にモテモテの男性がいたとしましょう。
そんなパーフェクト超人みたいな男性と比べて、「自分」は、貧乏で、仕事ができなくて、低身長で、低学歴で、定職歴で、童貞で、彼女いない歴=年齢で、愛車は壊れかけの原付で、安アパートに住んでいて、出世の見込みゼロの男性だとしましょう。
そういう何もかも負けている男性(弱者)は、何もかも勝っている男性(強者)に対して嫉妬や恨みを抱きやすいんです。
この弱者が強者に対して抱く嫉妬や妬みの感情をルサンチマンっていうんです。
例えば、若くて、可愛くて、綺麗で、お金持ちで、性格が良くて、高学歴で、モデルのようなスタイルで、バリバリ仕事でできて、モテモテの女性がいたとします。
そんな芸能人みたいな女性に比べて、「自分」は、可愛くなくて、お金もなくて、低学歴で、太っていて、仕事もできなくて、年齢=彼氏いない歴な女性がいたとします。
そういう何もかも負けている女性(弱者)は、何もかも勝っている女性(強者)に対して嫉妬や恨みを抱きやすいんです。
この弱者が強者に対して抱く嫉妬や妬みの感情をルサンチマンっていうんです。
>>>世の中にはルサンチマンを抱く人が多い<<<
Yahooニュースで、よく芸能人・YouTuberなどが、必要以上に批判されたり、誹謗中傷されたりしていますよね。
必要以上に批判したり、誹謗中傷したりする攻撃的な人達。その人達の中には、確実にルサンチマンを抱いた人(弱者)が混じっています。
弱者は敗北感を感じることが多く、ルサンチマンが溜まりやすいので、攻撃的になりやすいのです。攻撃すればルサンチマンが軽減します。だから弱者にはYahooニュースなどで批判・誹謗中傷してしまう可能性が高いんです。
残念ながらこの世の中は、強者よりも弱者のほうが圧倒的に多いです。弱者が多いということはルサンチマンを抱く人が多いということです。ルサンチマンを抱く人が多いということはYahooニュースなどで批判・誹謗中傷してしまう可能性が高い人も多いということです。
もちろん、ほとんどの弱者は溜まったルサンチマンを誰にも迷惑をかけることなく、解消します。でも残念ながら弱者の中には誰かに迷惑をかけるやり方でルサンチマンを解消する弱者もいます。そういうモラルの低い弱者がYahooニュースなどで必要以上に批判・誹謗中傷をしてしまうんです。
そういうモラルの低い弱者が少ないなら問題ないのですが、残念ながら世の中にいる弱者の総人数はメチャクチャ多いので、モラルの低い弱者の数も多いんです。そのため炎上などの問題に発展することが多いんです。
・日本の総人口・約1億人2000万人
・弱者の総人数・約4000万人
・モラルの低い弱者の総人数・約300万人
あくまでこれは私の想像に人数です。でも、感覚的・経験的に「この数字は的を射ているのではないか」と感じています。
日本にはサイコパスが150万人いると言われています。だとしたらモラルの低い弱者が300万人くらいいても不思議ではないように思えます。
サイコパスとは、「感情の一部が欠如している」という点において特筆される精神病質者のこと。自分以外の人間に対する「愛情」「思いやり」などの感情が著しく欠けており、そのためにきわめて自己中心的に振る舞う傾向にある。また、道徳観念や倫理観、あるいは恐怖などの感情もきわめて乏しい傾向にある。
Weblioより引用
日本にはこういう異常な人間が150万人いると言われているんです。そんな日本にモラルの低い弱者が300万人ぐらいいても不思議ではないと思いませんか?ネットの炎上を見るたびにそのくらいの人数はいるように思えてしまいます。
この話を信じる信じないはあなた次第です。
確かなことはルサンチマンという感情は誰もが抱く可能性がある感情だということです。
なので、皆さん、「強者である自分がルサンチマンなんて抱くわけない」と思わないほうがいいですよ。
○ニヒリズム
ニーチェは、今まで最高の価値と人々がみなし、目的としていたものが無価値となる事態のことをニヒリズムと呼びました。
つまり、ニヒリズムとは「この世の全ての物事には意味はない、価値はない」と考えることです。
あるところに男性Aがいました。男性Aは全然モテない男でした。男性Aの顔は中の下くらい、体つきはガリガリ、身長は低く、髪は天パー、足はO脚・・・容姿的にまったくモテる要素のない男だった。
でも男性Aはモテることを諦めませんでした。諦めずにモテようと努力し続けた。「マッチョになればイケメンのように女の子にモテる!」と信じて筋トレを頑張り続けた。
その結果、男性Aはマッチョになりました。どこに出しても恥ずかしくないようなマッチョになった。
・・・でも男性Aはモテなかった。ナンパしても100%断られました。「マッチョは苦手なのよ」と言われて断られることも何度もあった。
男性Aは落胆する。「一年間努力してマッチョになったのに。全然モテない。俺の努力は無駄だったのか・・・はあ~」
そんな落胆する男性Aの近くで、細い体のイケメン男がナンパしている。肉体的にはマッチョの男性Aのほうがイケメンより男らしい肉体をしている。だが・・・モテるのは細いイケメンだった。
イケメンはナンパした女の子と仲良くなってしまった。
男性Aはこれまでに自分より貧弱な体つきのイケメンたちがナンパに成功している場面を何回も目撃していた。
だから目の前でナンパに成功して女の子と楽しそうに話しているイケメンを見て男性Aはこう思った。「結局、モテるのはイケメン男なんだ。イケメンじゃない男はモテないんだ。どれだけ努力してもモテないんだ。俺のようなイケメンじゃない男はどれだけ努力してもモテないんだ」
さらに落胆する男性A。
その日から男性Aは努力することをやめた。「努力しても報われない。だから努力することは無駄」に思えた。だからやめたのだ。
それ以来、男はどんな努力をするときでも虚しさを感じるようになってしまう。努力をすると、どうしても「努力しても報われない」と思ってしまう。「努力しても無駄」と思ってしまう。そのせいで努力が虚しいと感じてしまうようになってしまったのだ。
それ以来、男はどんな努力をするときでも虚しさを感じるようになってしまう。努力をすると、どうしても「努力しても報われない」と思ってしまう。「努力しても無駄」と思ってしまう。そのせいで努力が虚しいと感じてしまうようになってしまったのだ。
これがニヒリズムです。何をしても虚しいと感じてしまう状態のことをニヒリズムって言います。
ニヒリズムは、いっぱい努力したのに、報われなかった人・目的を達成できなかった人が陥りやすい状態です。
あと、何でもかんでも批判・否定ばかりしている人もニヒリズムに陥りやすいですよ。
○末人(まつじん)
末人(まつじん)とは、ニーチェ著の『ツァラトゥストラはこう語った』の中で使われた概念です。
常に安楽を求め、冒険を嫌い、憧れを持たない人々
世の中には、将来に何の希望も目的もなく、変化を避け、挑戦を避け、トラブルを避け、安楽な道ばかり選ぶ、そんな情けない生き方をする人間っていますよね。
こういう人間のことを「末人」といいます。
日本のサラリーマンには、この末人状態の人が多いです。あなたの職場にも「末人」社員がいるはずです。残念ながらどこの職場にも「末人」社員はいるんです。それくらい日本には末人状態の社員が多いんです。
なぜ末人社員が多いのか?
日本人には真面目な人が多いからです。
日本人は真面目だから地道に努力をします。地道に努力して夢や理想を叶えようとします。でもほとんどの日本人は夢や理想を達成できません。ほとんどの日本人は挫折します。挫折した日本人の多くが「努力しても報われない」というニヒリズムに陥ります。
そしてニヒリズムに陥った日本人の多くが、ニヒリズムから抜け出せないまま、人生を歩み続けてしまうんです。
そしてニヒリズムから抜け出せないから、努力することが虚しくて、夢も希望なく、変化を避け、挑戦を避け、トラブルを避け、安楽な道ばかり選ぶ、そんな情けない生き方をしてしまう日本人も多いんです。
真面目に努力したのに夢破れた日本人が多いから、末人社員も多いんです。
ニーチェはこのように向上心がなく、何の希望もない末人がどんどん増えていくだろうと予言していたんです。「この世の中は強者よりも弱者のほうが多い。ゆえに末人が増える」と予言していたんです。
だからニーチェはこの末人にだけは絶対になってはダメだと言っているんです。末人にならないために超人になれ!と言っているんです。超人になれば末人にならずにすむと言っているのです。
○超人を目指せ
超人とは、自分にとって揺るぎない生きる意味を見つけた人のことです。他人にバカにされても笑われても、揺らぐことのない絶対的な価値のあるものを見つけた人のことです。
例えば「推し」がいる人達。「推し」とはファンが夢中で応援しているアイドルやVtuberなどのことです。この人達は他人にバカにされても笑われても楽しく「推し」を応援していますよね。
こういう他人にバカにされても笑われても揺らぐことのない絶対的な価値あるものを持っている人をニーチェは「超人」と言っているのです。そして末人になりたくないのなら、「超人になれ」と言っているのです。
というわけで皆さん、「超人」目指して頑張ってください。
将来に何の希望も目的もなく、変化を避け、挑戦を避け、トラブルを避け、安楽な道ばかり選ぶ、そんな情けない生き方をする末人になりたくなかったら、超人目指して頑張ってください。
ニーチェもそれを望んでいるはずです。
○永遠回帰
永遠回帰とは「人間は同じ人生を永遠に繰り返す」というニーチェ独自の考え方です。
「死んだらまた前世と同じ人生が繰り返される。それが永遠と繰り返えされる」と、ニーチェは考えたんです。
なろう系小説が好きな人は絶対に受け入れられない考え方ですよね。
なろう系小説が好きな人は「何度も生死を繰り返し、新しい生命に生まれ変わる」という輪廻転生が大好物だから、ニーチェの考え方は受け入れられないと思います。
でもニーチェは別になろう系小説を絶望させるために永遠回帰という概念を提唱したわけではありません。
ニーチェはすべての人に今を精一杯生きてほしいと思ったから永遠回帰という概念を提唱したんです。
もし、輪廻転生が真実で、死んだ後、ジャニーズのようなイケメンに生まれ変われるとしたらあなたはどうしますか?美女に生まれ変われるとしたらどうしますか?お金持ちに生まれ変われるとしたらどうしますか?才能あふれる人間に生まれ変われるとしたらどうしますか?
早く生まれ変わりたいって思ってしまいませんか?現世の人生なんてさっさと終わりにして生まれ変わりたいって思いませんか?思いますよね。現世の人生が不幸であればあるほどそう思う人は増えるはずです。
早く生まれ変わりたいって思ってしまうと、現世の人生を精一杯生きられない人が増えてしまいます。
だからニーチェは「人間は同じ人生を永遠に繰り返す」という考え方を提唱したんです。
同じ人生を繰り返すならば、「来世で少しでも良い人生を送るために今の人生を頑張ろう」って気になりませんか?
ニーチェの考え方が真実だった場合、今の人生で可愛い女の子と結婚した場合、来世でも可愛い女の子と結婚できるということになります。今の人生でできる限りの努力してマイホームを買った場合、来世でもマイホームを買うことができるということになります。
そう考えると、「来世で少しでも良い人生を送るために今の人生を頑張ろう」って気になりませんか?なりますよね。
ニーチェは、そんな感じに皆さんを頑張ろうって気にさせるために「永遠回帰」という考え方を提唱したんです。
○魂が震える悦びを体験するのが人生
ニーチェは「たった一度でも魂が震えるような体験があれば、もう一度この人生を歩みたいと思えるだろ」と言っています。
あなたは魂が震えるような感動的な体験をしたことがありますか?
「ある」とすぐに答えられなかった人は「ない」と思ったほうがいいです。そういう感動的体験を一度もしたことがないと思ったほうがいいです。
なぜそう思ったほうがいいのか?
魂が震えるほどの感動を忘れるわけがないからです。魂が震えるほどの感動を体験すれば、その記憶は強く脳に刻み込まれます。そんな記憶を忘れるわけないし、すぐに思い出せないわけもありません。
思い出せないのは、すぐに答えられないのは、魂が震えるほどの感動的をしたことがないからです。
というわけで「ある」とすぐに答えられなかった人は頑張って魂が震えるほどの感動を体験してください。
目標や希望を持って、頑張るしかありません。
運で1億円手に入れるのと、頑張った結果1億円手に入れるの、どちらのほうが感動すると思いますか?
頑張った結果一億円手に入れるほうが感動しますよね。
ある日美女に突然告白されて付き合うのと、自分を磨いて勇気を出して告白した結果付き合うの、どちらのほうが感動すると思いますか?
自分を磨いて勇気を出して告白した結果付き合うほうが感動しますよね。
人は頑張って目的を達成したほうが感動が大きいんです。
だから頑張ったほうがいいんです。頑張ったほうが感動が大きくなる。当然、魂が震えるほどの感動を体験できる可能性も高くなる。だから頑張ったほうがいいんです。
○まとめ
○ニーチェの哲学
・弱者は強者に対してルサンチマンを抱きやすい
・弱者はニヒリズムに陥りやすい
・弱者は将来に何の希望もなく、惰性で生きる末人になりやすい
・末人になってはいけない。超人になれ
・超人とは自分にとって揺るぎない生きる意味を見つけて努力する人
・人生は永遠回帰だと思って今を頑張って生きろ
・魂が震える悦びが一度でもあるのなら、自分で良かったと思える。
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