人生を変える方法7選 「でも」と言ってはいけない! 参考文献『あなたはあなたが使っている言葉でできている』
今回は世界有数の人材開発企業でシニアプログラムディレクターを務め、何千人もの人にコーチをしてきたゲイリー・ジョン・ビショップ先生。
この先生が書かれた「あなたはあなたが使っている言葉でできている」という本。
この本には人生を変える方法が載っています。
その方法を紹介したいと思います。
人生を変える方法7選
○自分にどんな言葉をかけるのかで行動が変わる
「今日の調子はどうだい?」「この危機を乗り越えられると思うかい?」「あの子に告白したいと思っているのだがどう思う?」などと自分に対して言葉をかけたことありませんか?
「俺ならできる」「俺なら失敗しない」「俺ならこの程度の困難乗り越えられる」などと自分に対して言い聞かせたことありませんか?
ありますよね。誰だってそういう言葉を自分に対してかけたことあると思います。
「ある」と答えた人のほとんどは「お前はダメな人間だ」「お前はいつも失敗ばかりする」「そんな低俗なことばかりして恥ずかしくないのか?」「情けないヤツだ」などの自分を非難するような言葉も自分に対して使ったことがあるはずです。
研究によると、人間の頭には1日5万回以上もの考えが浮かぶそうです。
その5万回以上浮かぶ考えのすべてがネガティブな言葉だったらどう思いますか?「お前はダメな人間だ」「お前は低俗な人間だ」「お前はクズだ」などのネガティブな言葉ばかりだったらどう思いますか?
シンドイですよね。想像しただけでも心が痛くなりますよね。病気になると思いますよね。生きる気力を失ってしまうと思いますよね。
正解です。本当にそんなネガティブな言葉ばかり考えていたら、生きる気力をなくして、病気になってしまうのです。本当ですよ。
実際に世の中にはネガティブな言葉ばかり考えて、その言葉で自分を責め苛んで、生きる気力をなくして、病気になってしまった人がたくさんいるのです。
だから自分に対して使う言葉はネガティブな言葉は使わないほうがいいんです。ネガティブな言葉を自分に対して使えば使うほど、どんどんやる気をなくしていき、やがては病気になってしまうから使わないほうがいいんです。
逆に「自分はできる」「自分は頑張ってる」などのポジティブな言葉を自分自身に使うと、気分が良くなり、自信が増し、やる気も増し、行動力が上がります。本当ですよ。科学的に証明されていることだから間違えないです。
アインシュタインは「どうして自分を責めるんですか? 他人がちゃんと必要な時に責めてくれるんだからいいじゃないですか」 という言葉を残しています。
自分を非難する言葉なんて自分で言わなくても誰かが言ってくれるとアインシュタインも言っているのです。だったら自分のやる気を失わせるネガティブな言葉だって自分で言わなくても誰かが言ってくれるのだからわざわざ自分で言う必要なんてないと思うんです。
どうせなら自分が良い気分になれ、やる気も出るポジティブな言葉を自分にかけたほうが良いと思うんです。「俺は出世する」「俺ならできる」と考えてやる気をアップさせたほうが良いと思うんです。
そう思いませんか?
思った人は今から自分に対してネガティブな言葉を使わないでください。できるかぎりポジティブな言葉を使ってあげてください。
世の中には自分を批判の言葉や誹謗中傷の言葉や非難の言葉や嘲笑の言葉などを投げつけてくる人がたくさんいます。そんな世知辛い世の中で自分までその人達と同じような言葉を自分に対して使っていたら病んでしまいます。
だからせめて自分だけでもポジティブな言葉を自分にかけてあげてください。「今日はよく頑張ったな」「どんまいどんまい。次、失敗しないよう頑張ろうよ」「今日の髪型カッコイイね」などのポジティブな言葉を自分に使ってあげてください。
それを繰り返していれば、自然とやる気が出てきて、今まで告白できなかったような女性に告白できるようになるかもしれませんよ。
○自分が大ダメージを受けた出来事にそんな攻撃力はない!
「好きな人にフラレれた!」「告白に失敗した!」「欲しいゲームが発売日に買えなかった!」「盲腸になって修学旅行に行けなかった!」
そんな経験をしたら、誰でも精神的ダメージを受けます。自殺したくなるほどの精神ダメージを受ける人もいます。この世の終わりみたいな精神的ダメージを受ける人もいます。そんなダメージを受けるようなことでもないのに大ダメージを受ける人もいます。
アラバマ大学のウィル・ハート教授が行った実験。その実験の結果、人間には自分が体験した辛い出来事を実際より、もっと辛いことのように感じてしまいやすいことが明らかになったのです。
つまり、本来50ダメージしか受けない辛い出来事なのに、その出来事を体験した人には100ダメージぐらい受ける出来事のように感じてしまうということです。
その辛い出来事は50度くらいの温度なのに、その出来事を体験した人には100度くらいの温度に感じてしまうということです。
スライムは2ダメージくらいしか受けないのに、その攻撃を受けた人間は20ダメージくらい受けたように感じてしまうということです。
ある種の人間には、そういう性質があるのです。
だから女性にフラれたぐらいで死にたくなるようなダメージを受けてしまう人がいるんです。だから受験に失敗したぐらいで命を粗末にするようなダメージを受けてしまう人もいるんです。
なぜ、そんな大きなダメージを受けてしまうのか?
それは辛い出来事を近くで見過ぎているせいです。自分が経験した辛い出来事を間近で直視してしまっているから大きなダメージを受けてしまうんです。何度も何度もその辛い出来事を思い出して直視してしまっているからさらなるダメージを受けているから大きなダメージを受けているように感じてしまうんです。
☆辛い出来事を近くで見過ぎている・何度も見過ぎていると感じた人は、1歩下がって自分の人生全体を思い浮かべてみてください。
その次に、過去に自分の人生に起こった辛い出来事を思い浮かべてみてください。失恋・受験失敗・仕事での失敗・・・そんな辛い出来事を思い浮かべてみてください。
その次に、自分の未来を想像してみてください。自分の人生に起きるかもしれないことを想像してみてください。結婚、相手の親への挨拶、離婚、子供の教育、病気、人間関係、リストラ、老化、そして死について考えてみてください。
自分の辛い過去を思い出し、自分の未来の出来事を想像した後、もう一度、自分が直面した辛い出来事を思い浮かべてみてください。
そうすると、ほとんどの人が「今回の出来事なんて大したことない」と思えるはずです。
あとはポジティブに考えられる訓練をしてください。思考パターンというものは習慣によって形成されます。なので訓練を続ければ、だれでもポジティブ思考を手に入れることはできます。
ローマ皇帝の哲学者マルクス・アウレリウスは「大切なのは、辛い時に、なんて不幸なのだと思うのではなく、頑張る機会が得られて運が良いと思うことだ」という言葉を残しました。
過去の偉人の名言にはポジティブ思考の参考になる名言がたくさんあるので、参考にして、自分のポジティブ思考を高めてください。
○「でも」という言葉を使うな!
「でも、私には才能がない」「でも、私には自信がない」「でも、失敗する可能性あるし・・・」「でも、そんなことをすれば馬鹿にされるし・・・」「でも、それは常識に反する行為だし・・・」「でも、お母さんにそんなことするなと言われているし・・・」などと「でも」をやたら使ってしまう人っていますよね。
人生を変えるためには「でも」という言葉を使ってはいけないんです。
「でも」という言葉を使うたびに「自分は被害者」「自分には自信がない」「自分は無力だ」などという意識が強まってしまいます。その意識が強まれば強まるほどに、どんどん行動することが怖くなり、どんどん自信を無くし、どんどんやる気が低下し、どんどん消極的になり、どんどん行動できない人間になってしまいます。
そんな人間になりたくないのなら「でも」を使うのはやめましょう。
今の仕事が嫌ならどうすれば仕事を楽しくできるか考えればいいんです。「でも、私はネガティブな性格だから・・・」と考えてる暇があったら楽しく仕事ができる方法を考えたほうが合理的です。
「でも、私には勇気がなくて告白できない」と考えてる暇があったら告白するためのプランを考えていたほうが楽しいです。どこで告白しよう?どんな告白の言葉を言おう?花束も用意しようか?などと考えたほうが楽しいです。
人生は短いんです。どうせなら楽しんで生きたほうがお得ですよね。
お得な生き方がしたいのなら「でも」を使うのをやめましょう。
○自分がどうしてもしたいことは、はっきりさせておく
あなたには「どうしてもしたいこと」ってありますか?「結婚したい」「告白したい」「ミュージシャンになりたい」「お金持ちになりたい」「東大に入りたい」などの気持ちってありますか?
それを絶対に達成したい!という気持ちもありますか?どんなに苦労してでもいいからそれを達成したい!という気持ちもありますか?
きっとあるはずです。人には欲望があるのですから、そういう絶対に達成したいという気持ちは必ずあるはずです。
そういう気持ちがあるなら、その気持があることをはっきり認識してください。認識すればゴールが設定されます。
そういう気持ちがあるのかないのか曖昧な状態だとゴールを設定することができません。ゴールが設定できないということは、ゴールのないレースに出るようなものです。それでは目標に向かってどう行動していいのかわかりません。
なので、「したい・なりたい」という気持ちをはっきりと認識してください。「自分は絶対に○○をしたい・××になりたい」と言葉にしてください。
そうすればゴールが設定され、どのような努力をすればいいのかがわかりやすくなります。
○考えるのをやめて行動する
どうしても自分が「したいこと・やりたいこと・なりたいこと」がはっきりしたら、それに向かって行動してください。
でも行動するのって怖いですよね。「告白するのが怖い」「馬鹿にされるのが怖い」「期待を裏切るのが怖い」などと怖さを感じてしまいますよね。
そんな時はこの言葉を思い出してください。「人間は思考ではなく行動だ」と。
人間にとって大事なことは、何を考えたかではなく、何をしたかです。どれだけ素晴らしいことを考えていようが、実行しなければ何の意味もないんです。どれだけ素晴らしい物語のアイデアがあっても、それを形にしなければ意味がないんです。どれだけ素晴らしい夢を持っていても、それを叶えるための行動をしなければ意味がないんです。
だから行動しましょう。「したいこと・やりたいこと・なりたいこと」がはっきりしたら、何も考えずに行動しましょう。気分が乗らなかろうが、やる気がなかろうが、自信がなかろうが行動しましょう。
○先がわからないから面白い
人間には安定を求めてどうなるかわからないものを避けて、いつも通りのものを選んでしまう癖があります。
いつもと同じ通学路を通る。いつもと同じコンビニでいつもと同じ弁当を買う。いつもと同じ同僚と話し、いつもと同じ友達と話す。いつもと同じ席に座り、いつもと同じように授業を受ける。いつもと同じように仕事をし、いつもと同じ時間に帰宅する。
そんないつも同じの行動、同じような行動を選択する癖が人にはあるのです。
そんな変化のない人生を送っていると新しいことをしようという意欲が低下してしまいます。チャレンジ精神が低下してしまいますし、積極性も低下してしまいますし、やる気も低下してしてしまいます。感動する気持ちも低下してしまいます。
低下して当然なんです。だって同じ行動をするということは同じテレビ番組を繰り返し見ているようなものなんですから。同じ小説を繰り返し読んでいるようなものなんですから。どんな楽しいテレビ番組でも何度も繰り返し見ていれば飽きます。どんな素晴らしい小説でも何度も繰り返し読んでいれば飽きます。
人間は飽きる生き物なんです。だから毎日同じことをしていると、飽きて、意欲が低下したり、感動力が低下したりしてしまうのです。
そんな人間らしい感情が低下していく生き方、楽しいと思いますか?
思いませんよね。
そんな生き方嫌だと思った人は今すぐ新しいことに挑戦してみてください。
行ったことのない場所に旅行に行ったり、通ったことのない道を通ってみたり、話したことのない人に話しかけてみたりしてみてください。
そうすれば意欲が湧いてくるはずです。次はあれをやってみよう!これをやってみようとチャレンジする気持ちも湧いてくるはずです。積極性も湧いてくるはずです。楽しさも感じられるはずです。
○何も期待せず、全てを受け入れる
行動を続けたいのであれば期待はしないほうがいいです。私達は期待と現実とのギャップが大きいほど落胆の度合いも大きくなる生き物だからです。期待すればするほど、思い通りにいかなかった時に大ダメージを受ける生き物だからです。
宝くじは当たるに違いないと期待を抱いていると、外れたときのダメージは大きくなります。ほぼ100%の確率で告白成功すると期待を抱いていると、フラれたときのダメージは大きくなります。
だから期待しないほうがいいんです。この世の中は思い通りにいかない、期待通りにならないことが多いんです。期待を裏切られることのほうが多いです。期待を裏切られ、失望という精神ダメージを受けることのほうが多いんです。他人に優しくしてほしいと期待しても、愛してほしいと期待しても、その期待を裏切られ、精神的ダメージを受けることのほうが多いんです。
だから期待しないほうがいいんです。「期待は百害あって一利なし!」と認識していたほうが合理的なんです。他人に期待せずにありのままの現状をそのまま受け入れたほうが人生は楽になるんです。
○まとめ
○人生を変える方法7選
・自分にどんな言葉をかけるのかで行動が変わる
・自分が大ダメージを受けた出来事はそんな攻撃力はない!
・「でも」という言葉は使わない
・過去のせいにするのはやめる
・行動する前に、自分がどうしてもしたいことをはっきりさせておく
・したいことが決まったら、考えるのをやめて行動する
・先がわからないからこそ面白い
・何も期待せずに、全てを受け入れる
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません