アドラーの『嫌われる勇気』をわかりやすく要約!傷つくことを避けるためにトラウマを利用してはいけない!

「好きな人に告白したいんだけど、自分に自信が持てず、どうせ告白してもフラれるに決まっている」と思ったことありませんか?

「身長が低いし、顔は中の下くらいだし、頭だって中の下くらいだし、性格だって良いとは言えないし、こんな自分が告白しても相手だって迷惑に決まっている」と思ったことありませんか?

そう思って、告白を諦めたことありませんか?

ありますよね。私もあります。多くの人がそんな経験をしたことがあると思います。

その結果、告白する前よりも自信を喪失してしまったという経験をした人も多いと思います。

自信を喪失してしまった人の中には「みんな恋人がいるのに、僕だけいない。僕はずっと寂しい人生を送るのかもしれない。僕は顔も良くないし、頭だって良くないし、自慢できるような才能もないし・・・そんな僕に恋人ができるとは思えない。こんな僕が努力をしても恋人ができるとも思えない。僕は一生寂しい人生を送る運命なのかもしれない」という感じに絶望したことがある人も少なくないと思います。

今、その絶望感を経験している人も少なからず存在していると思います。

このアドラー心理学は「そのような絶望感に悩まされて生きるのが辛い人を救う学問」です。「今、この瞬間から人は変われるし、幸福になることもできることを教えてくれる学問」です。

アドラー心理学を知れば、「きっと今、絶望感を抱いている人も劣等感を抱いている人」も前向きに生きることができるようになると思います。

というわけでアドラー心理学について説明していきたいと思います。

アドラー心理学について

○トラウマは今の行動に全く影響を与えない

あなたには「トラウマ」ありますか?

「ある」と答えた人がほとんどだと思います。

どうしてトラウマができてしまったのか?と聞けば、「子供の時、顔が悪いことでからかわれた」「学生時代、勉強ができないせいでイジメられた」「高校時代、性格が悪いと言われ、無視されるようになった」と答える人は多いと思います。

そしてそのトラウマのせいで、自信喪失したり、無力感を感じたり、無価値感に苛まれたりなどの経験をしたことがある人も多いと思います。

そして、今でもそのトラウマのせいで、自信がないし、無力感を感じるし、無価値感を感じるという人も多いと思います。

アドラー心理学では「過去(トラウマ)は今の行動に全く影響を与えないものだ」と考えらています。

学校でイジメられていた人が全員、自信が持てずに消極的になるわけではないですよね。容姿を馬鹿にされた人が全員、自信喪失して告白できなくなるわけではないですよね。

イジメられても自信満々で積極的に生きている人もたくさんいるし、容姿を馬鹿にされても、自信を持って告白する人もたくさんいます。

このようにトラウマが必ずしも今の行動に影響を及ぼすわけではないのです。

では、なぜ、今の行動に必ずしも影響を及ぼすわけではないトラウマのせいで、多くの人が行動を制限されているのでしょうか?

それは・・・傷つきたくないからです。傷つかないためにトラウマを利用しているからです。だから消極的にしか生きられないんです。

消極的に生きていれば積極的に生きるよりも傷つかずにすみます。積極的に生きれば傷つくことが多くなります。逆に消極的に生きれば傷つくことが少なくなります。

積極的に告白すれば傷つくことが多くなりますよね。逆に消極的に生きれば傷つくことことが少なくなりますよね。

だから多くの人は、トラウマを利用して、告白しない方向に自分のことを誘導するのです。何度も過去のトラウマを思い出して、告白しない方向に自分のことを誘導しているのです。トラウマを思い出し、「自分はダメな奴」「自分は無価値な人間」と思って告白しない方向に自分を誘導しているのです。傷つかないために・・・

トラウマがある人はトラウマがあるから行動できないのではなく、傷つかないためにトラウマを思い出して、行動しない方向に自分のことを誘導してしまうから行動できなくなるんです。

「トラウマがあるから今も積極的に行動できない」という考え方は自分の人生をダメにする考え方です。過去の出来事はなかったことにできませんよね?過去の出来事をなかったことにできないということはトラウマもなかったことにできないということです。一生、心の中に残り続けるものなのです。

そんな永遠に消えないトラウマのせいにして今も積極的に行動できないと考えていたら、永遠に積極的に行動できなくなってしまいます。

そんなのダメです。そんなの間違っています。

だからトラウマのせいで今も積極的に行動できないと考えてはダメなんです。だからトラウマのせいにして自分の行動を制限してはダメなんです。

「トラウマは必ずしも今の行動に影響を及ぼすわけではない!」と考えたほうがいいのです。

過去(トラウマ)は今の行動に全く影響を与えないものだ」とアドラー心理学的な考え方をしたほうがいいのです。

「傷つかないために、トラウマを利用して、行動しない方向に自分を誘導しているのだ」と考えたほうがいいのです。

そう考えたほうが積極的に生きられます。

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○怖くても前に進む

誰だって傷つくことは怖いです。傷つかないためにトラウマを利用して消極的に生きてきた人は普通の人よりも怖く感じるはずです。

でもその怖さに負けないでください。

怖さに負けずに進むということは今まで入らなかった立ち入り禁止エリアへ一歩踏み出すということです。今までやりたかったけど怖くてできなかったことに1歩踏み出すということなんです。その一歩は消極的に生きていた人を大きく成長させてくれるはずです。

今まで怖くて告白できなかった人。今すぐ勇気を出して告白してみてください。その一歩は大きくあなたを成長させてくれるはずです。たとえフラれて傷ついたとしても大きく成長させてくれるはずです。告白もせずに、劣等感に苛まれているよりもあなたを成長させてくれるはずです。

嫌われることから逃げない

告白すれば相手に嫌われるかもしれません。

でも、嫌われることから逃げないでください。好きな人に嫌われることはとても怖いことです。でも他人から嫌われることから逃げていたら、自分らしく行動できなくなってしまいます

嫌われることから逃げれば逃げるほどに自分らしい行動ができなくなってしまいます。嫌われないために、相手の顔色を伺ったり、相手が気に入る行動をしたり、相手のために我慢したりなど行動が制限されてしまいます。常の相手のために!という義務感ばかりに支配されて不自由な人生になってしまいます。

そうならないためにも、嫌われることから逃げないでください。

全ての人に好かれるなど不可能だし、たとえ相手に嫌われる可能性があっても行動しないと達成できない目的だってあるのです。

だから嫌われることから逃げないでください。自分らしさを失わないためにも、積極的に生きるためにも嫌われることから逃げないでください。

逃げれば逃げるほどに劣等感に苛まれるリスクは高まるし、嫌われることを避けるためにトラウマを利用するリスクも高まるし、消極的な生き方がさらに酷くなるリスクも高まります。

だから嫌われることから逃げないでください。

嫌われる勇気を持って、自分の目的を達成するために行動してください。告白したいほど好きな人がいるなら、嫌われる勇気を持って、相手と恋人関係になるために行動してください。

○褒められることを求めてはいけない

「僕は告白という勇気ある行動をした。そんな僕を褒めてほしい」

そう思ったことある人いませんか?

ちなみに私は思ったことありますw

誰だって頑張ったら褒めてほしいものですよね。

でも、アドラー心理学には「他人から好かれることも褒められることも期待してはいけない」と書かれています。

なぜ褒められることを期待してはいけないのか?

それは、褒められることを期待するということは、嫌われないために行動すると自分の行動が制限されるように、褒められることを期待すると自分の行動が制限されるからです。

褒められるには、相手に評価される必要があります。相手に評価されるには自分のやりたくないこともやる必要があります。つまりたくさん褒められたいならば、自分のやりたくないこともたくさんやる必要があるということです

さらに褒められるには、相手の価値観に反することはできないということです。相手の価値観に反することができないということは、相手の価値観に奴隷のように従わないといけないということでもあります。

そんな生き方不自由ですよね。そんな生き方シンドイですよね。そんな生き方自分らしくないですよね。

だから褒められることを期待したり、求めたりしてはいけないんです。

自分らしく生きるためには、自分の信念を貫くためには、自分の夢を叶えるためには、褒められることを期待したり、求めたりしてはいけないんです。

自分らしく生きるためには、自分の信念を貫くためには、自分の夢を叶えるためには、相手に褒められない・評価されないことをしなければならないときだってあるのです。そんなことをすれば相手に嫌われる!ということもしなければならないときだってあるのです。

そんなときに、相手に好かれるために、評価されるために、褒められるために、相手に評価される行動を選択してしまったら、間違えなく後悔することになります。

そんな後悔するような選択をしないためにも、褒められることを期待したり、求めたりしてはいけないんです。

相手に褒められるために、相手の価値観に奴隷のように従えば、自分は何のために生きているのかと悩んだり、劣等感に苛まれたり、自信喪失したりするリスクも高まります。

だから褒められることを期待したり、求めたりしてはいけないんです。

必要な時には、嫌われる勇気を持って、相手に嫌われる可能性があることでも実行できるようになるためにも、褒められることを期待をしたり、求めたりしてはいけないんです。

○役に立っていると思えたときに自らの価値を実感できる

自信がない人はなぜ自信がないか知っていますか?

それは自分は無価値な人間だと感じているからです。

自信がある人は自分は無価値な人間だと感じていません。価値ある人間だと感じています。そう感じているから失敗を恐れずに積極的に行動できるのです。

自分は無価値な人間だと感じている人には、どうすれば「価値ある人間だ」と思うことができるのだ?と疑問に思うでしょう。

簡単です。誰かの役に立っていると思えることをすればいいんです。そうすれば価値ある人間だと思うことができます。

アドラー心理学には「人は誰かの役に立っていると思えた時だけ自らの価値を実感することができる」と書かれています。

大富豪なのに仕事を続ける人がいますよね。なぜだと思いますか?それは仕事で誰かの役に立つことで自らの価値を実感することができるからです。

とりあえず、自分がしてもらったら嬉しいと感じることをやってみましょう。

トイレ掃除を誰かがしてくれたら嬉しいですよね。嬉しいと思った人は自発的にトイレ掃除をしてみましょう。誰かに言われたからやるのではなく、誰かに褒められたいからやるのではなく、自分の意思でやってください。

そうすれば価値を感じることができるでしょう。

美味しいものを作ってくれたら嬉しいですよね。嬉しいと思った人は自発的に料理を勉強して作ってみましょう。

そうすれば価値を感じることができるでしょう。

そういう価値を感じる行為が当たり前のようにできるようになれば自然と自分は価値ある人間だと感じることができるようになると思います。

草むしりでも犬の散歩でも猫の遊び相手でも全て誰かのためになっている行為です。そういう行為を繰り返すことができれば自分は価値ある人間だと感じることができるようになると思います。

まとめ

・トラウマは今の行動に全く影響を与えない
・怖くても前に進む
・嫌われることから逃げない
・褒められることを求めてはいけない
・役に立っていると思えたときに自らの価値を実感できる

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