なぜ人はスマホに熱中してしまうのか?スマホに熱中していると孤独になる!?

今の日本人は「1日平均約何時間」スマホを利用していると思いますか?

なんと「1日平均約2時間」スマホを利用しているんです。

スマホ利用は増加傾向が続いており、1日平均の利用時間は2020年「126.6分」から今年2021年は「136.3分」に増加した。利用サービスを「SNS」「サーチエンジン」「メディア」で大きく分類しそれぞれで計測すると、利用率最多は「メディア」の79.6%。一方利用時間においては「SNS」の利用時間が多く、2020年「67.1分」から2021年は「77.8分」と15%以上増加していた。メディアでの“情報収集”だけでなく、SNSでの“情報発信”も活発化している様子がうかがえる。

Glossom(グロッサム)調べ

一日平均約2時間も使っている・・・しかもその時間は年々増加している。しかもスマホ利用者の年々増加している。

なんと現代日本では約9割の人がスマホを利用しているそうです。その平均利用時間が約2時間・・・なんかすごいですね。

2時間もあれば、新作映画一本見ることができます。美味しい料理を作って食べることもできます。好きな音楽をじっくり楽しむこともできます。好きな絵をじっくり描くこともできます。ラブレターを描くことだってできます。

そんな感じでいろいろと有効活用できる2時間。その2時間を多くの日本人がスマホに使っているのです。

スマホ以外にも楽しいことがあるにも関わらず、多くの日本人が約2時間もスマホを使っているということは、それだけ多くの日本人がスマホに夢中になっているということでもあります。

なぜ多くの日本人がスマホに夢中になっているのか?

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○なぜ多くの日本人がこれほどスマホに熱中してしまうのか?

ドーパミンがたくさん出るからです。

スマホを使うとドーパミンがたくさん出る。

「何か良いことが起こるかもしれない」と期待したときにたくさん出るドーパミン。パチンコ・カジノなど儲かるかもしれないということをやるとドバドバ出るドーパミン。出ると、快感や多幸感を感じたり、意欲的になったり、積極的になったり、衝動的になったりするドーパミン。出れば出るほど良い気分になれるドーパミン。

そんなドーパミンがスマホをやるとたくさん出るのです。だから人はスマホに夢中になってしまうのです。

スマホをすると、「良い情報をゲットできるかもしれない」「良い画像をゲットできるかもしれない」「芸能人のムフフな写真を見ることができるかもしれない」「芸能人のスキャンダルを知ることができるかもしれない」「自分が投稿した写真がバズっているかもしれない」「マッチングアプリで可愛い女の子と巡り会えるかもしれない」「芸能人とネット上でお話ができるかもしれない」という期待が生じる。その期待がドーパミンを放出させるんです。

だから人はスマホに夢中になってしまうんです。スマホは人にさまざまな期待を抱かせるから夢中になってしまうんです。そして期待するたびに良い気分になれるドーパミンが出るから夢中になってしまうんです。

時間を忘れるくらい夢中になってしまう場合もあるんです。

そんな人を夢中にさせるスマホ。

そのスマホが原因で、今の日本人には問題が生じているんです。

スマホが原因で生じている問題

○スマホによって集中力を失われている

あなたが2時間の映画を見ているとします。その間、あなたは一度もスマホを見ないでいられますか?スマホがバイブしても見ないでいられますか?不意に明日のスケジュールが気になっても見ないでいられますか?SNSチェックしたくなっても見ないでいられますか?映画の中に気になる情報があってそれをスマホで調べたくなっても見ないでいられますか?

ほとんどの人はスマホを見ないでいられないと思います。実際に見てしまうと思います。

映画を見ている時、スマホを見るということは映画に集中していないということになります。いや、映画を見ている時、スマホを見たいと思っただけでも集中していないということになります。

今の日本では、多くの日本人が2時間の映画の間にスマホを見たいと思ってしまいます。見たいと思ってしまう日本人が多いということは、2時間の映画に集中していられないレベルまで日本人の集中力が低下してしまっているということでもあります。

「いやいや、俺にはマルチタスク能力があるから映画にも集中してるよ」という人いらっしゃると思います。

甘いです。残念ながら人間の脳にはマルチタスク能力なんてないんです。私達の脳は一度に一つのことにしか集中できないんです。同時に複数のことに集中することなんてできないんです。そんな高度な能力は脳にはないんです。

だから映画を見ている時、スマホを見たいと思っただけでも集中力は低下するんです。スマホを見ればさらに集中力が下がるんです。

☆電源を切ってポケットに入れておけば問題ないだろ!そう思った人いらっしゃると思います。甘いです。スマホの魔力はそんなことで抑え込めるものではないんです。

大学生500人の記憶力と集中力を調査した実験で、ポケットにスマホが入っているだけでも集中力が阻害されることが明らかになっているんです。

つまりスマホが近くにあるだけでも集中力が低下する可能性が高いということです。それだけの魔力がスマホにはあるのです。

○他人の話がつまらなくなる

ある実験で、10分間、テーブルを挟んで自由に話してもらった結果、視界にスマホがあった人達は会話があまり楽しくなかったと感じたことが明らかになりました。さらに相手への信用や共感も感じにくくなったことも明らかになりました。

その実験では「スマホはただテーブルの上にあっただけ」で、手に取ることは許されていませんでした。スマホがただテーブルの上にあっただけで会話があまり楽しくなくなってしまったのです。相手への信用や共感も感じにくくなってしまったのです。

会話が楽しくなければ、他人との会話の機会が減ってしまいます。会話が減れば、コミュニケーション能力が低下します。コミュニケーション能力が低下すれば、人間関係を築くのが下手になります。人間関係を築くのが下手になれば、孤独になるリスクが高くなります。

つまりスマホを使い続けていると孤独になるリスクが高くなるということです。

○SNSを使うほど孤独になる

今の時代、SNSをやっていない人はほとんどいないでしょう。しかし、そのSNSのせいで孤独を感じやすくなっている人が増えているのです。

2000人近くのアメリカ人を調査した結果、SNSを熱心に利用している人達のほうが孤独を感じていることが明らかになっています。Facebookに時間を使う人ほど幸福感が減っていることも明らかになっています。

「孤独を解消するためにSNSを始めた結果、より孤独感が増した」

そんな皮肉な結果になった人が確実に増えているんです。もちろんSNSを始めた結果、孤独感を解消できた人もいるでしょう。でも今の日本では孤独を解消できた人よりも、より孤独になった人のほうが多い気がします。

もし、SNSで孤独を感じなくなった人が増えているのであれば、精神疾患者の数はスマホの普及とともに減っているはずです。でもそんなデーターどこを探しても見つかりません。

なので私にはどうしてもSNSで孤独を解消できた人よりも、より孤独を感じるようになった人のほうが増えているような気がしてしまうのです。

SNSをやっていると孤独感を感じやすい理由は、SNS上には自分よりも幸せに見える人がたくさんいるからです。

SNS上には楽しそうな写真・幸せそうな写真・キラキラした写真などがたくさん投稿されています。そんな写真を見ていると、みんな充実した人生を送っているという錯覚を覚えてしまう。そんな錯覚を抱くと自分だけが充実していない人生を送っているような気がしてしまう。そんな錯覚を抱けば抱くほどにより自分だけが充実していない不幸な人生を送っているような気が強くなってしまう。

みんな充実した人生を送っているという錯覚を抱いて、自分だけが充実していない不幸な人生を送っていると思ってしまう人が孤独を感じるんです。自分だけが不幸だという思いが孤独を感じさせるんです。孤独感を強めるんです。

さらに、みんな充実しているという錯覚は、自分の人生は充実していないと思っている人に劣等感を感じさせます。この劣等感も孤独感を強める原因になります。

心の痛みというものは他人に理解されづらいものです。どれだけ自分が酷い劣等感に苛まれていても他人は理解してくれないということがほとんどです。

他人に理解されないということは、自分ひとりでその心の痛みと向き合わなければいけない、耐えなければいけないということです。それはとても孤独な作業です。

そんな孤独な作業を続けて孤独感を感じずにいられる人などほとんどいないでしょう。ほとんどの人はそんな孤独な作業を続けていれば孤独を感じるでしょう。

劣等感という心の痛みは、ほぼ100%人に孤独を感じさせるものなのです。

そんな痛みをSNSをしている人は感じやすいんです。だから孤独も感じやすいんです。

○スマホを見ると不眠になる

スマホやパソコンを使用している時、その画面からは常時ブルーライトが放出されています。

ブルーライトを浴びると、眠りを誘発させるメラトニンの分泌量が減り、眠気を感じづらくなります。

そんなブルーライトをスマホを使用している時、常時浴びているのです。

そんなブルーライトを常時浴びていれば、眠気を感じづらくなり、不眠症になる可能性が高くなります。

600人を対象に観察した研究で、スマホのスクリーンを見ている時間が長い人ほど眠れなくなることが明らかになっています。

さらにスマホが寝室にあるだけでも睡眠を妨げる効果があることが明らかになっています。

スマホが近くにあると気になってしまう。使いたくなってしまう。弄りたくなってしまう。そのせいで睡眠に集中できなくなり、睡眠の質が悪くなってしまうんです。

「スマホは近くにあればあるほど使いたくなるもの」と覚えておいたほうがいいでしょう。そしてできるならスマホは寝るときは遠く離れた場所に置いておいたほうがいいでしょう。

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○IT企業トップは子供にスマホを与えない

ここまで記事をお読みになった方はスマホの悪影響というものを理解できたと思います。

そんなスマホの悪影響をIT企業の人達は誰よりも詳しく理解しています。だからIT企業の人達は子供のスマホ使用に制限をしている人が多いです。

Appleの創業者スティーブ・ジョブズのエピソードはインタビューで「うちでは子どもたちがデジタル機器を使う時間を厳しく制限している」と答えたそうです。

またビル・ゲイツも「子供が14歳になるまでスマホは持たせなかった」と話していています。

スマホには中毒性があり、悪影響もある。それを詳しく知っている人ほど子供に対して厳しいスマホ使用制限をしている場合が多いのです。

子供は親が制限してくれます。ですが、大人は誰も制限してくれません。自分で制限するしかありません。ですが夢中になればなるほど制限するのは困難になっていきます。最悪、自分で制限するのは不可能になってしまいます。

そうなる前に制限する習慣を身に着けましょう。

○スマホを遠ざける7つのアドバイス

①スマホで使わう必要のない機能は使わないようにする。目覚まし時計など。

②スマホの通知を全てオフにする。

③スマホの画面をモノクロにする。色が少ない画面のほうがドーパミンの放出量が少なくなります。

④チャットやメールをチェックする時間を決める。時間を決めておかないとダラダラ見てしまいます。

⑤誰かと会っている時はスマホを表に出さない。

⑥スマホに寝室に置かない。必ず別室に置いて寝る。

⑦1週間に2時間は運動する。運動をするときはスマホを所持しない。運動をすれば意志力を高められるので、スマホ制限を続けられる可能性が高まる

まとめ

・スマホによって集中力が失われる
・他人の話がつまらなくなる
・SNSを使うほど孤独になる
・ブルーライトによって不眠になる
・IT企業のトップは子供にスマホを与えない

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