あくびが出る理由って知ってる?酸素を補給するためじゃないらしいよ。あくびが伝染するのは本当らしい。ミラーニューロン仮説!
ふわあ~
眠いとき、退屈なときに出るあくび。
『どうしてあくびが出るのか?』
その理由について書いていこうと思います。
※以下の理由には科学的に証明されていない説が含まれています。
あくびが出る理由
理由1、血中の酸素が不足しているから(仮説)
あくびは一種の深呼吸のようなもので、疲労などで血中の酸素が不足しているとき、あくびによって空気を吸い込むことで、酸素を補給する
との説がずっと有力でした。
でもこの説は今では否定されています。
あくびをしても、体内に取り入れられる空気の量は通常の呼吸と比べてさほど多くなく、血中の酸素濃度も実際には上昇しないことが実験で明らかになったからです。
不足した酸素を補給するためにあくびをするという説を信じていた人、手を上げてください。
はい。僕です。僕もこの説を信じていました。だからショックです。この説が間違っていたなんて。
理由2、脳を冷やすため(仮説)
あくびが脳を冷やすのに役立っているのではないか
という説を、米国の心理学者が唱えました。
この心理学者がそう考えたのは、氷などで頭を冷やした人の方が、あくびが出にくくなることが実験で明らかになったからです。
血流を良くして、脳がオーバーヒートするのを防ぐためにあくびをする。
そう心理学者は考えたそうです。
でもこの心理学者の説も真実ではないようです。
あくびに脳を冷やす効果があるなら、風邪などで熱があるときに、頻繁にあくびをかくだろうと誰かが主張したからです。
風邪をひき、熱が出れば、脳も熱くなります。なのにあくびの回数は増えません。心理学者の説が正しいなら、あくびの回数が増えるはずです。なのに増えません。
という理由で現在ではこの心理学者の説は否定的な見方をされています。
理由3、体温調節の役割がある(仮説)
ある研究では気温が体内温度を超えるような環境では、人はあまりあくびをしないという事が報告されています。
このことから、あくびに体温調節の役割があるのではないかと言われています。
理由4、脳を覚醒させるため(定説)
あくびには、大きく口をあけて、脳を覚醒させる作用があります。
疲労、眠気、空腹などで出やすく、体内リズムやストレスとの関連が指摘されています。
高名な生理学者は「あくびは決して非難されるべきでない。脳を懸命に覚醒化しようとする努力をむしろ称賛すべきだ」と言ったそうです。
理由5、病気や体調不良のとき(定説)
うつ病、起立性低血圧、貧血、車酔いになるとあくびが出やすくなります。
脳の病気や低血糖症でもあくびが出やすくなります。
理由6、緊張を緩和するため(仮説)
緊張した時も、緊張を緩める為にあくびが出やすくなります。
緊張すると肩や胸近辺の筋肉に余計な力を込めてしまい、呼吸が浅くなりやすくなります。そうならないためにあくびをする
と言われています。この説も科学的に証明されていないようです。
あくびが伝染する理由
Aさんがあくびをしました。それを見ていたBさんもあくびをしました。
このようにあくびは伝染することがあります。
僕も伝染経験があります。
授業中、友達があくびをしている姿を見たら、僕もあくびをしたい気分になってあくびをしてしまった。
そういう経験が何度もあります。
あくびが伝染するのは確かです。
なぜ伝染するのか?
理由1、ミラーニューロン仮説
ミラーニューロンとは、自分が行動する時だけでなく、他人が行動するのを見ている時にも活動電位を生じさせるニューロン(神経細胞)です。
鏡のような反応を示すことから、この神経細胞には、「ミラー」ニューロンという名前がつけられました。
あくびがうつるのは、ミラーニューロンが興奮したことが原因。
これがミラーニューロン仮説です。
でも、この仮説があくびの伝染の理由である可能性は低いといわれています。
MRIを用いた研究で、人間のミラーニューロンがあくびで興奮する証拠はなく、また個人差が大きいことが明らかになっているからです。
でもこの仮説は完全否定されているわけではないので真実である可能性もあります。
理由2、他人のあくびが私たちの本能を刺激する(仮説)
他人のあくびが私たちの本能を刺激して、相手を真似る行動を誘発するという仮説があります。
生後すぐの赤ちゃんでは、あくびも含めて他人の真似をする回数が多いが、3歳児をすぎるとただ身振りを真似る行動はなくなる。この本能の名残があくびがうつる現象として大人になっても残っている
という仮説です。
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あくびの伝染の理由は仮説しかないようです。
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