人類の敵「蚊」の7つの特徴と6つの対策。「蚊には温度センサーや匂いセンサーがある」「蚊の繁殖力がハンパない」
暑くなると現れる蚊。
ぷ~ん
と嫌な羽音を立てて飛ぶ。
飛んで、人に近づき、人の肌に止まり、血を吸う。
吸われたあと、人は痒みに襲われる。
「ああああ、痒い」
尋常ではない痒み!
毎年、無数の人がこの痒みに襲われています。
そんな痒みを人に与える蚊の特徴について書こうと思います。
蚊の7つ特徴
特徴1、繁殖力がハンパない
蚊の平均寿命は成虫になってからおよそ2週間と言われていますが、その間に4回産卵すると考えられています。1回に産卵する卵の数は約100~200個なので、少量の水分さえあれば、短期間で爆発的に繁殖する可能性があります。
1匹の蚊が寿命までに産む卵の数は最大で800個くらいということです。
たった1匹の蚊が800個もの卵を産む・・・100匹の蚊がいたら80000個もの卵を産むということです。
100匹で80000個。それがすべて孵化したら、爆発的に蚊が増えてしまいます。
蚊の繁殖力恐るべしです。いや、ハンパないです。蚊ハンパないって。
>>>ちょっとした水があれば繁殖できる<<<
蚊の幼虫であるボウフラは、空き缶、ペットボトル、バケツ、側溝、古タイヤ、植木鉢の鉢受け等、少しの水があればそこで孵化することができてしまうんです。
家の中や庭にやけに蚊が多いなぁ・・・と思ったら、近くに蚊の発生場所となる『水たまり』がある可能性があるので、探してみてください。探し当てた水たまりにボウフラがいるかもしれませんよ。
雨のあとの晴れた日に、蚊は産卵しやすくなるため、庭やベランダなどに蚊取り線香を炊いておくと、蚊が水場に近づけず産卵できなくなり、自然と個体数は減っていきますので、実践してみてください。
特徴2、『メス』だけが人間の血を吸う
蚊はオス・メスを問わず、普段は花の蜜や果物の汁などを吸っています。
ところが、夏場の産卵の時期になると、メスは卵を産むために、栄養が豊富なヒトや動物の血を狙います。
蚊の雌は卵を産むため、人の血を吸っていたのです。元気な子供を産むために人の血を吸っていたのです。
あなたはこの事実を知って、蚊を殺すことができますか?無慈悲に両手でパンと叩き殺すことができますか?
ぷ~ん。
あっ、蚊が飛んでる。
パン。
蚊を殺してしまった。僕は無慈悲な人間です。
特徴3、O型の血が好き?
ある実験では、O型の人が刺されやすいという結果が出たそうです。
蚊は人の発する分泌物で人を識別し、中でも、O型の人の分泌物を最も好みなんだそうです。そのためO型の人が蚊に刺されやすいそうです。O型はA型の2倍刺されやすいそうです。
この説には科学的根拠はありません。
本当かもしれないし、嘘かもしれない。
信じる、信じないはあなた次第です。
特徴4、長距離の飛行は苦手
成虫となった蚊は、種類によって生態は異なるが、全体的に直射日光を嫌い、長距離の飛行は苦手だそうです。
日中の気温が高い時間は餌となる花の蜜や、水の多い植え込みや木陰などに隠れているそうです。
そして人間が近づいてきたときに狙いを定めて飛び移ったり、服に付いたりして移動して血を吸うタイミングを見計らう性質を持っているそうです。
特徴5、「炭酸ガス」(二酸化炭素)感知能力がある
蚊の口の辺りにある2本組の「小顎髭」にあるセンサーは、人の息に含まれる炭酸ガスをかぎ分けます。
大気中の炭酸ガス濃度は、0.035%、人の吐く息ではおよそ4.5%。
蚊は、なんと、わずか0.01%の濃度の変化がわかり、無風状態で呼気が拡散していった5メートル先でも、感知できるそうです。
ビールを飲むとアルコールが体内で消化・分解される時、大量の炭酸ガスが発生します。それが呼気と一緒に口から排出されるため、蚊が寄ってきやすくなるため、蚊に刺されやすくなります。
『お酒を飲んだ人は蚊に刺されやすい』という説は本当だったんです。
運動したあとも、大量の炭酸ガスが出ますので蚊に刺されやすくなります。
特徴6、温度感知センサーがある
蚊の触角にある産毛のようなセンサー。その数、およそ2000本。この中に、温度を感知するセンサーがあります。
こちらは、0.05度の変化を察知します。これは人間の10倍ほどの感度です。温度の違いがどれだけ、蚊を引きつけるのか。殺虫剤メーカーのアース製薬に依頼して実験を行いました。
ボックスに蚊をたくさん入れ、その中に人間の体温より少し高い温度のカイロを入れると、それまで飛び回っていた蚊は、次々に引きつけられるように止まりました。蚊は、露出した肌によって温められた空気のわずかな温度の違いをかぎ分けているのです。
この実験結果から体温が高い人は蚊に刺されやすいということが明らかになりました。
>>>においセンサーもある<<<
2000本のセンサーは、温度のほかにも、汗のにおいのもとになる乳酸や脂肪酸もかぎ分けます。そのため『太っている人』『汗っかきの人』は蚊に刺されやすいんです。
ちなみに、体の部位の中で足が最も刺されやすいという実験結果もあります。足の裏は体の中でも汗腺が密集していて、夏はにおいが強くなるためだと考えらています。
特徴7、黒い色が好き
蚊は、人間と同じように色を認識することはできませんが、人の目には見えない紫外線領域の光の波長で色を見分けていると考えられています。
黒、青、赤、褐色、緑、黄、白のシャツを着せて、蚊の飛来数を比較した海外の実験があります。実験結果、黒に一番蚊が集まりました。
日焼けしたあとは、蚊に刺されやすいという国内の実験結果もあります。
黒は蚊にとって保護色になること、黒は太陽の熱を吸収しやすいこと、黒い服を着ると体温が上がりやすいことなどが蚊を引きつける理由だと考えられています。
【”蚊”対策】蚊に刺されないためにはどうしたらよいか?
対策1、黒い服を着ない
前述したとおり、蚊は黒いものに集まりやすい性質があります。
夏に『名探偵コナン』に登場する黒ずくめの人たちみたいな格好をしていると蚊が集まってきます。
蚊に刺されたくなかったら夏にはこんな黒い服を着ないほうがいいですよ。
>>>白い服がいい<<<
実験で白いものに蚊は集まりにくいということが明らかになっています。
なので夏は白色の服を着ることをオススメします。
白いシャツ、白いズボン、白いワンピース、白い肌。
あっ、実験で日焼けしていると蚊が集まりやすいということが明らかになっているんです。
だから夏にこんがり焼くのはオススメできません。
白い肌に白い服!
これが蚊を寄せ付けない最強の組み合わせです。
対策2、清潔感を保つ
蚊は人の汗や匂いを感知するセンサーを持っています。
汗を拭かずにいると蚊が寄ってきやすくなります。
汗を拭かずにいると匂いも発生するのでさらに蚊が寄ってきやすくなります。
こまめに汗は拭きましょう。
お風呂にもきちんと入り、汗を流しましょう。
涼しい場所でくつろぐことも大事です。
対策3、太らない
太ると呼吸が荒くなります。
太った人が車に乗ると窓ガラスが曇りますよね。それは呼吸が荒い証拠です。
太ると呼吸が荒くなるんです。呼吸が荒くなれば蚊が寄ってきやすくなります。
太らない努力をしましょう。蚊に刺されにくくするために。健康を維持するために。車の窓ガラスが曇らないようにするために。
>>>お酒を飲みすぎない<<<
お酒を飲むと体から炭酸ガスが発生しやすくなります。
この炭酸ガスを感知する能力が蚊にはあります。
お酒を飲みすぎれば大量の炭酸ガスが発生し、放出されます。炭酸ガスの放出量が増えるほどに蚊に感知されやすくなります。そうなれば大量の蚊が集まってくるリスクが高まります。
大量の蚊に刺されまくりたくなかったら、飲みすぎないほうがいいです。
対策4、蚊の発生源に攻撃をする
蚊は少しの水源があるだけでも産卵し、孵化することができます。
孵化すれば、その水源には、ボウフラが発生します。
このボウフラを駆除すれば、蚊の大量発生を防ぐことができます。
これを蚊の使えば、ボウフラを駆除することができます。
この薬は昆虫成長阻害剤の1種であり、英語ではInsect Growth Regulator、略して「IGR剤」とも言われます。
有効成分のピリプロキシフェンには、昆虫の羽化を阻害する効果があり、この薬剤に接触すると、幼虫のうちは元気ですが蛹の期間に死亡します。
もし、ボウフラのいる水源を見つけたときはこの薬を使ってみてください。
対策5、蚊に直接攻撃する
成虫化してしまった蚊に効果的なアイテムがあります。
キンチョール、蚊取り線香などです。
定番のアイテムですね。
今(2018年7月)アマゾンでもっとも売れている殺虫剤です。評価も高いです。リピート率も高いです。効果抜群だから買って損なし的なレビューが多いです。ハエやゴキブリにも効果があるという報告もあります。
対策6、蚊の攻撃から身を守る
【第2類医薬品】医薬品 サラテクト リッチリッチ30 200mL
アウトドアには必須!と言われるくらい効果の高い虫よけスプレーです。
ディートの濃度が高いので、蚊よけ効果が長く続きます。汗をかくと流れたり薄まったりしますが、塗布し直せば再び優れた効果を発揮します。
ディートは長年使用されている虫よけ剤で、優れた実績があるので、安心して使用することができます。
顔に塗る場合は、目を閉じて直接スプレーするのではなく、手のひらにスプレーしてから塗る方が良いでしょう。手足・首・顔といった肌が出ている部分に、塗っていない場所ができないよう塗り伸ばして下さい。
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