イチローの哲学。一流野球人の独創的な考え方と生き方。

イチローの言葉

イチロー語録1、屈しないでいたいという自分がいる

僕の心が強いっていうふうに言われることあるんですけど、僕はなんかいろんなことに向き合うたびに自分の弱さしか感じてないんですよね。

ただそれと向き合おうとする自分がいることは確かですね。それを強さというならそうなのかもしれない。

たとえば薄いピンク色のTシャツを着て倶楽部ハウスに行くと、選手が馬鹿にする。「なんだそれ、女みたいな服着やがって」

そういうことがあると翌日、僕はもっと濃いピンクのTシャツを着て行くんですよね。

それって見方によっては『ああ、つよいな』って思う人がいると思うんです。でも僕は弱いからそれをしているって感じがあるんですよね。

だって強かったらさっと聞き流せると思うんですよね。聞き流そうと思って聞き流しているんじゃなくて、何も意識しないですっと聞き流している。というのが僕にとっての本当の強さに思えるんですよね。

でも、僕はそうではないので畜生ってちょっと思う。で、もっと濃いピンクを着ていくと結局、他人は何も言わなくなる。あきらめてるのか、とにかく何も言わなくなるんですよね。

僕はそれを知っているので、ここで次の日、白いTシャツ着ていったら僕の負けだって思うんです。

どういう角度で見るかによると思うんですけど、ただ屈しないでいたいっていう自分は確かにいますよね。

イチロー語録2、僕が崩壊してしまう

精神状態が不安定なときは、普段続けていることを放棄したくなるんですよね。たとえば試合前のストレッチだったり、いろんな準備がありますよね。

それをなんとなくやりたくない瞬間が生じるんですよね。でも、それをすると僕を支えてきた僕が崩壊してしまうと思ったので、そこだけは続けたことです。

それを放棄してしまったら今までやってきたこと、今までやってきた自分のことを僕自身が否定しなくてはいけなくなるので、それはやってはいけないし、それをやってしまうと僕のことを真面目に見続けてくれた人たちの思いを完全に踏みにじることになると思うんです。

精神状態が不安定なときも自分を崩壊させないために続けていたというストレッチ。

辛いときでもやるべきことをやり続けることが辛い状況を乗り越えるコツなのかもしれない。

イチロー語録3、『結果があとからついてくる』というスタンスは、逃げてる印象

そもそも『結果があとからついてくる』というスタンスは、結果を出すために困難な状況から逃げてる印象なんですよね。

ひょっとしたら結果はでるのかもしれないけど、でも、そういう人ってそれを繰り返すから、なんか深みみたいなものが出てこないですよね。選手としての記録が残っているだけで、まあ、だけではないんでしょうけど、でも、それは人間的成熟に繋がらないんだろうなと思う言葉なんです。

僕はそういう心境になるかなと期待はしてたものの、やっぱりいらねえなって思いましたね。

結果は困難を伴って出すべきであるし、そうでないと出ないと思いましたね。

イチロー語録4、悪いときほど個人のことを考えるべき

基本的な考え方としてプロ野球の選手である以上は個人がなくては成立しないと思ってるんですね。

みんなが苦しい、個人も苦しい、チームも苦しい。そういうときに全体を背負おうと個人が思ったらもう耐えられないと思うんです。

言い方悪いですけど、僕は悪いときほど個人のことを考えるべきだと思うんです。

それが力となって集まって、良い方向に向かっていく順番だと僕は信じているんですね。

イチロー語録5、僕はあまり本を読まない

僕はテレビを見たり、本を読んだりってあんまりしないんです。本に関してはゼロに近いです。

なぜ本が苦手かというとまず捲っていく行為が嫌いなんです。めんどくさいんですよ、捲るのが。誰かが捲ってくれるのならいいんですけど。

字が細かいからという理由もあったりするんですけど、でも、実は一番苦手なのは僕に問いかけるスタンス、見ている人に何かを投げかけるスタンス、でも最後にはそこに答えが出てくるというのが苦手なんです。

人の生き方の話とかあるじゃないですか、そういうのの中では必ず最後に答えが出てきてしまうことが嫌なんです。

頭でなんとなく内容に共感してしまうことがあるとなんとなく自分のもののようになってしまった気になるんですよね。

その人が生きてきて、その人が得たものなのに、なぜか自分も共感できるから自分のものにしてしまう。でもそれは僕が本当に自分の中から出てきているものではない。そこを錯覚してしまうことが嫌なんですよね。

何かを投げかけられる、それを自分なりに噛み砕く、でこういうことなんじゃないかということは好きなんですけど、でも最終的にはそれが本の中に現れてくるのでちょっと苦手なんですよね。

それよりも自分が狭い世界ですけど、それなりに自分と向き合う、人と競争する中でいろんなことがある。その中から何かを得たいんですよね、僕は。

それってきっと僕の言葉だと思うんです。

イチロー語録6、苦しい時こそあきらめない

苦しい時こそあきらめない。苦しい時って力が半分しか出せない、けど、半分のうちの100パーセントを出そうとする自分がいれば、立ち直りが早いと信じている。だけど半分しか出せないからと言って、それだけしか出さないような姿勢だと、その時間がずっと長くなると思っている

イチロー語録7、他人の言葉に流されない

他人についてとやかく言う連中、特にネガティブなことを言う連中が発信する情報を過度に自分に取り入れてしまうと、ネガティブな結果しか生まれない。肝心なことは、自分自身を良く知ることと、価値のない人間や発言する立場にない人間にコントロールされないようにすること

 

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