『震度6弱』大阪府北部地震。大きな余震の可能性あり!被害状況は?

有馬高槻断層南端と上町断層の北端がクロスするあたりが震源か 専門家、余震警戒呼び掛け

6月18日(月)7時58分頃、大阪府北部で震度6弱の地震が発生した。

震源地:大阪府北部
マグニチュード:6.1
震源の深さ:約10km
この地震による津波の心配はありません。

●気象庁の松森敏幸地震津波監視課長の話
「揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっているおそれがあり、今後の地震活動や雨の状況に十分注意し、やむをえない事情がないかぎり、危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図るよう心がけてほしい。過去の事例では大地震の発生のあと、同じ程度の地震が発生した事例があり、揺れの強かった地域では、今後1週間程度、最大震度6弱程度の地震に注意してほしい。特に今後2、3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあり注意してほしい」

●大阪 枚方市の市役所の45歳の職員の話
「地震が起きたときは当直のため1人で庁舎の1階にいましたが、強い横揺れを1分ほど感じました。けがはなく、物が倒れるようなこともありませんでしたが、立っているのが厳しい状況だった。地震のあと市民からは『どうしていいのか分からない』とか『避難したほうがいいのか』などの問い合わせが相次いでいます」

●大阪 箕面市にある箕面市役所で当直だったという男性の話
「地震が起きたときには庁舎の地下1階にある守衛室にいたが、いきなりドーンという音がして、立っていられないほどの揺れが20秒ほど続きとても驚いた。室内で棚から物が落ちることはなかった。市役所では、職員が出て状況の確認を行っている」と話していました。

●箕面市役所の担当者の話
「15秒から20秒くらい横揺れを感じました。市役所には非常電源があるので停電はしませんでしたが、外では停電があったようで、近くの信号機が10分ぐらい消えていました。市民からは、電話がつながりにくくなっているという問い合わせが来ています」

●大阪 北区の扇町小学校の教頭の話
「急にどんと突き上げるような揺れが10秒か20秒ほど続いた感覚だった。すでに学校に来ている児童もいたが、教職員含めてけが人は今のところ確認できていない。児童は現在、運動場に避難している。まだ来ていない児童については自宅で待機するよう連絡している」

●大阪市北区の住宅街、ビジネス街では、ビルからビシッという音がした後、揺れ出した。通学途中の子供らが驚いた様子で、「わー」という悲鳴が響いた。市立堀川小学校では、登校してくる児童たちを、教諭らが「グラウンドの中央に集まって」と誘導した。学校前で涙を流している子どもいた。

専門家の話

●梅田康弘・京都大名誉教授の話
「有馬高槻断層の南端と上町断層の北端がクロスするあたりが震源と思われる」とし、「高槻の北部は小規模地震がよくみられるが。ひごろあまり地震が起きていないエリアだ。マグニチュードの大きさの割には、震源が浅いので揺れが大きくなった。余震に注意したほうがいい」

●遠田晋次・東北大災害科学国際研究所教授の話
「いつも地震がある高槻あたりより南よりなのが気にかかる。上町断層への影響が心配だ。このあたりは、熊本と似て、断層の密集地。いつも起きている大阪北部の地震より大きかった。阪神大震災の余震より大きかったのではないか。周辺断層への影響が考えられる。余震のみならず、さらに大きな地震への警戒が必要だ」

●東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授の話
「地震の規模(マグニチュード)はそれほど大きくないが、直下型地震のため震源の真上は揺れが大きくなった。今回の地震が刺激となり、周囲でも地震が起きる可能性はある。地震に対する備えを改めて整えてほしい」

●名古屋大減災連携研究センター長の福和伸夫教授の話
「さらに大きな地震が来る可能性は否定できない。家具の固定など、すぐにできる対策を取ってほしい」

●平田直・東大地震研究所教授の話
「南海トラフの地震とは科学的に関係があるとはいえない」

●平田直委員長の話
「(発生メカニズムが)非常に複雑で、どの断層に関連しているかを言うのは難しい」

●断層を特定するのは困難
今回の震源周辺は地震を起こすひずみがたまりやすい「ひずみ集中帯」に含まれ、近くには東西に延びる有馬-高槻断層帯のほか、上町、生駒の各断層帯が南北に延びている。

このうち上町断層帯は震源から西に少し離れているが、地下の断層面は東側に向かって傾斜しており、震源周辺まで延びている可能性があると判断した。

調査委は、今回の地震がいずれかの活断層帯に関係することは否定できないとしたが、どれか1つを特定するのは困難だという。

地震の被害状況

大阪市内では17万軒停電

この地震によって、大阪府内を中心に停電が発生しているところが多数あります。

8時30分現在では、大阪府内では17万軒、兵庫県内でも約690軒停電中。

関西電力のホームページによりますと、大阪府内では豊中市でおよそ9万4860戸、箕面市でおよそ4万1250戸、吹田市でおよそ2万4510戸、池田市でおよそ8820戸、摂津市でおよそ720戸高槻市でおよそ100戸、茨木市でおよそ50戸の合わせて17万戸余りが停電しているということです。また兵庫県内でもおよそ690戸が停電しているということです。

また、午前9時現在、兵庫県内では、西宮市でおよそ350戸、伊丹市でおよそ130戸が停電しているということです。

高速道路通行止め多数発生

高速道路でも、阪神高速道路など、大阪府内を中心に多くの道路が通行止めとなっています。

また、一般道でも、混雑や路面状況が悪くなっていたり、停電で信号機が点灯していないところがあります。

これから車を運転される際は、安全に十分に注意してください。

10万戸でガスが使用できなくなっている

経済産業省によりますと、この地震を受けて大阪ガスは高槻市と茨木市で都市ガスの供給を停止したため、およそ10万戸でガスが使用できなくなっているということです。(午前9時の時点)

原子力規制庁「原発に異常なし」

原子力規制庁によりますと、福井県にある運転中の関西電力高浜原発3号機と、大飯原発3号機と4号機は、地震による異常はなく、運転を続けているということです。

また、いずれも福井県内にある運転を停止している高浜原発4号機、美浜原発、敦賀原発、廃炉作業中の高速増殖炉「もんじゅ」と新型転換炉「ふげん」にも異常はないということです。

このほか、石川県にある志賀原発や静岡県にある浜岡原発、それに島根県にある島根原発でも異常はないということです。

原発周辺の放射線量を測定するモニタリングポストの値にも変化はないということです。

家屋や建物などの被害と被害者

大阪 枚方市の住宅では地震の影響で庭の石造りの灯籠が倒れていました。

この家に住む64歳の男性の話
「テレビを見ていたらいきなり、ものすごい縦揺れが起きて、驚いた。高齢の母はテーブルにしがみついていた。家の中は置物がいくつか倒れた。庭に出てみると、灯籠が倒れて、家の敷地の外まで倒れていた。阪神・淡路大震災の時よりも、急に揺れが来た感じがした」

茨木市では、外壁や屋根の瓦が複数落ちるなど家屋に被害が出ていて、1人が骨折の重傷だという。また、茨木市の福井市民体育館で天井が落下したという。

このほか、豊中市でケガ人が8人いるという。また兵庫県内でも西宮市などでケガ人8人が軽傷だという。

地震の影響で死者が4人

警察によると、新たに死亡が確認されたのは茨木市の84歳の男性。倒れてきた本棚の下敷きになったということで、搬送先の病院で死亡が確認されたという。

大阪市東淀川区で家屋が倒壊し、81歳の男性が巻き込まれ死亡したという。

大阪府などによると高槻市栄町の高槻市立寿栄小学校で、9歳の女の子がプールの壁にはさまれ死亡した。このほか複数の人が巻き込まれたとの情報もある。

エレベーターの閉じ込め相次ぐ

近畿地方の各地では、地震によってエレベーターが停止し、利用者らが閉じ込められるトラブルが相次いだ。

奈良県警によると、同県大和郡山市の介護施設で4人が閉じ込められ、間もなく救出された。JR郡山駅では男性2人が閉じ込められ救出された。

滋賀県草津市西渋川1のマンションでも、住人の男性(50)が出られなくなり、約1時間後に救助されてけがはなかった。

京都市などの複数のビルでも閉じ込められる事案が発生した。

住宅街で火災

大阪・高槻市の消防本部によりますと、高槻市下田部町の住宅から火がでていると通報があり、消防が出動しているということです。

NHKのヘリコプターからの映像によりますと、大阪府高槻市の住宅街で、建物の屋根から火が出ていて一部は焼け落ちている様子が確認できました。駆けつけた消防車両や隊員が放水をするなどして消火活動をしている状況もみられました。

SNS上の被害情報まとめ

 

 

 

 

 

地震に対する人々の対応

新幹線や在来線も運転見合わせに

東海道・山陽新幹線も8時30分現在、運転を見合わせている状況です。
8時30分時点では、運転再開の目安はたっておりません。

在来線についても、運転見合わせや大幅な遅延など、大きな影響が出ています。

その他、私鉄の各路線や地下鉄などでも、運転見合わせが相次いでいます。
運転再開などの詳細な情報は、各鉄道会社のホームページなどをご確認ください。

地震関連の有益情報を紹介する人々

 

 

 

 

 

政府の対応

安倍晋三首相の話
「人命第一の基本方針で、政府一丸となって対応している。状況は現在把握中だが、自治体と連携をしながら万全を期す」

安倍首相は地震発生直後に被害状況の把握と情報提供、被災者の救助に全力を挙げるよう指示した。

●大阪府知事、陸上自衛隊に災害派遣要請
防衛省によりますと、18日正午に大阪府知事から陸上自衛隊に対し、給水支援などの災害派遣要請があったということです。

●陸自部隊が災害派遣
防衛省は18日、大阪府北部での地震に伴う府からの災害派遣要請に基づき、給水支援のための災害派遣部隊を同府吹田市の国立循環器病研究センターに送ったと発表した。

防衛省によると、給水活動に当たるのは陸上自衛隊第3師団・第36普通科連隊で、1トントレーラー4台程度を投入する。国立循環器病研究センターでは貯水槽の配管に穴が開き、センター内に水が供給されない状況になっているという。

スーパーやデパート 一部で臨時休業

地震による交通機関の乱れなどから、一部のスーパーやデパートでは、臨時休業を決めたようです。

スーパーの「平和堂」は大阪府の高槻市や茨木市、それに寝屋川市の一部の店舗について、18日は臨時休業することを決めました。地震の影響で、棚から商品が落ちるなどしたほか、交通機関の乱れで従業員が出勤できない状況になっているということです。

「エイチ・ツー・オー リテイリング」は、入居するショッピングセンターが営業を休止したことに伴って兵庫県内にある、あまがさき阪神、阪神御影、三田阪急の3店舗について、18日の営業を休止しました。

関西で展開する「阪急百貨店」や「阪神百貨店」などの9つの店舗については、営業開始の時間を遅らせました。

大手デパートの「高島屋」は大阪店・堺店・泉北店・京都店・洛西店の5店舗で、営業開始を遅らせました。

大丸や松坂屋を展開する「J.フロント リテイリング」も心斎橋店・梅田店・高槻店・京都店の4店舗で営業開始を遅らせました。

大手コンビニでは「ローソン」が停電の影響で大阪府内の5店舗でATMが利用できなくなっているということです。

外食大手では、牛丼チェーン大手の「吉野家」が午前10時現在、枚方市や高槻市などにある合わせて41店舗で営業を一時、休止しています。これは、地震の影響で都市ガスの供給が止まったためで、供給が再開されれば、安全確認を行ったうえで順次、再開したいとしています。

デマ情報!嘘情報!

18日午前9時ごろに投稿された「大阪府北部で震度6弱でシマウマ脱走って #地震速報」といったツイートなどが、ネット上に拡散された。

しかし同日、大阪府警の担当者にハフポスト日本版が取材したところ、「デマ情報です。自分もネット見てびっくりして調べたけど、事実ではありません。ネット上の真偽が不確かな情報には注意してください」とコメントした。

なお、今回出回ったシマウマの写真は、2016年3月に愛知・岐阜県境にある総合農場「三国ウエスト農場」からシマウマが逃走した際に毎日新聞が報道した写真と同一だった。

大阪府も公式サイトのトップページで18日、以下のように注意を促している。

「本日7時58分に発生した地震のあと、SNSでは実際に起こっていない事故など、事実と異なる情報が発信、拡散されています。情報の発信元にはご注意いただき、信頼できる情報かどうか、十分に確認をしてください。また、未確認の情報をむやみに拡散しないでください」

停車中電車の乗客らへ配布の水、消費期限切れ 【JR西の湖西線】

JR西日本は18日、大阪府北部で起きた地震を受け、滋賀県大津市の湖西線和邇駅で停車中の列車の乗客に配布した非常用飲料水が消費期限切れだったと明らかにした。

JR西によると、18日午後0時半ごろ、和邇駅で長時間停車していた永原発京都行きの普通列車で、ペットボトルの飲料水を配布。約50分後に乗客からの指摘で、消費期限を約2カ月半過ぎていたことが判明した。配布した24本のうち、2本を回収することができなかったという。

同社は「在庫管理の徹底を図り、再発防止に取り組む」としている。

【地震情報】ウェザーニュースLiVE

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