”すべき思考”ばかりしていると病気になるよ。”したい思考”も大事にしてね。バランスが大切。
あれをしなければならない。これをしなければならない。それをしなければならない。
このようにしなければならないことばかり考えることをすべき思考といいます。
あれをしてはいけない。これをしてはいけない。と考えることもすべき思考です。
人には義務や責任があります。
子供は勉強の義務などがあり、大人には仕事をする義務や税金を納める義務などがあります。
それらの義務は原則的に守らなくてはいけない義務です。
でも必ず守らなければならない義務ではありません。
状況により守らなくてもいい場合があります。体調が悪い場合、経済的余裕がない場合、精神的余裕がない場合、病気の場合などです。
でも、過剰なすべき思考に陥っている人は守らなくてもいい状況でも守ろうとしてしまいます。
もちろん、どんな状況でも守らなければならない義務もあります。人を殺してはいけない義務や刑罰になるようなことをしない義務です。そういう義務はどんな状態でも守らなくてはいけません。
でも世の中には状況によっては守らなくてもいい義務があります。
そういう義務でも過剰なすべき思考の人は義務を守ろう、果たそうとしてしまいます。
そういう頑固で融通のきかない生き方をしているとストレスが溜まりやすいです。ストレスが溜まりやすいと病気になりやすくなります。
つまり、すべき思考の頻度が高い人は病気になりやすいということです。
義務は人にとって重荷です。人は本質的に自由を求める生き物だからです。その性質をほぼ無視する生き方を過剰なすべき思考の人はしているんです。
その生き方は人間の本能の否定です。自由に生きたいという本能の否定です。本能を否定し続ける生き方です。奴隷のような生き方です。
そんな生き方をしていて辛くないわけがありません。
人はある程度自由がないと苦痛な人生になってしまうんです。
自由がない人生とは束縛しかない人生ということです。そんな人生は鎖に繋がれ労働を続ける奴隷と同じです。
そんな人生が幸せなわけがありません。
ある程度の自由を求めて生きるようにしましょう。ある程度義務を放棄する生き方をするようにしましょう。
自分を義務の奴隷にしないような生き方をしましょう。
日本人には真面目な人が多いです。世間体を考えて自由より義務を優先してしまう人も多いです。そのため日本人には過剰な”すべき思考”に陥る人が多いです。
僕自身かつて”すべき思考”の多い人生を送ってました。
仕事をしなければいけない。お金を稼がなければいけない。弱音を吐いてはいけない。この程度の病気で仕事を休んではいけない。両親には優しくしなければいけない。恋人にも優しくしなければいけない。悪口を言ってはいけない。勉強をしなければいけない。体を鍛えなければいけない。ユーモアを身につけなければいけない。人に笑われるようなことをしてはいけない。年下に舐められてはいけない。資格をとらなければいけない。
そんな○○をしなければならない、××をしてはいけない、などど毎日毎時間考えて、その義務を守るために頑張り続けていました。その結果、僕はうつ病になり、仕事を辞めることになりました。
義務を果たせない自分は生きる価値はないと思いました。
こんな自分は死ななければいけないと思いました。死ぬことさえ義務化していたのです。
今、その頃のことを思い出してもシンドイ気持ちになります。2度とその頃に戻りたくないと思います。それくらい辛かった。生きていても辛いことしかないんじゃないかと思いつめるくらい辛かった。
でも、今はあの頃よりは楽です。すべき思考に頭の中を支配されなくなったからです。
すべき思考だけでなく、自分の欲望や願望が好みも考える時間を増やしたからです。
人はすべき思考だけでは生きていけない。
僕はそう思っています。
ときどきでいいから自分のしたいことを紙に書いてみてください。その中で今の自分に実行できることをしてみてください。できそうなことも実行してみてください。そして自分のしたいことをする喜びを感じてください。
それを繰り返していればすべき思考に完全に支配されることはなくなると思います。
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