【可能性】ASDは脳の染色体の変異が原因!?セロトニンが減少!?ASDでも人生の成功者になった人たちがいる!
自閉スペクトラム症(ASD=autism spectrum disorder)とは?
ASDは、「自閉症」「アスペルガー症候群」などと呼ばれる症状の総称。発達障害の一種。
ASDとは、英名のAutism Spectrum Disorderの頭文字をとった略語。
ASDの特徴
・コミュニケーションが不得意
・話し方が不自然(抑揚がない、一方的に話続ける)
・普段と違う行動を嫌がる。
・こだわりが強い
・視覚や聴覚など五感が非常に敏感、あるいは鈍感
・読み書きや計算が苦手
・衝動的に行動しがち
・男性が女性より数倍多い。
・人口50~100人に1人の割合に上り、日本では計100万人以上存在しているとみられている。
・特殊な性質のため社会生活で苦労することが多い
・その特殊性を生かし、特定の分野で優れた才能を発揮している人もいる
ASDと言われている有名人
アインシュタイン
エジソン
ビルゲイツ
スティーブジョブズ
さかなくん
草薙剛
スピルバーグ
織田信長
坂本龍馬
レオナルド・ダ・ヴィンチ
彼らは全員、自分の個性を最大限に生かすことによって成功者になりました。歴史に名を残すような偉人になりました。
自分の障害を障害とは考えず、個性と考え、その個性を生かして、人生を生きる。その結果、成功したんです。
障害は個性にすることができる。そしてその個性を生かして人生を豊かに生きることができる。
彼らはそれを証明してくれました。
日本の教育者は彼らの人生を見習って、もっと個性を重視する教育を行ってほしいと思います。
ASDの原因
ASDは、15番染色体の遺伝情報の変異が原因ではないかと言われています。
理化学研究所脳科学総合研究センターの内匠透シニア・チームリーダーらは、マウスの染色体にヒト同様の変異を生じさせたところ、鳴き声で母親と意思疎通するのが苦手であるなど、ASDに似た特徴が行動に表れた。
そこで、脳の働きを詳しく調べた結果、脳幹にある「縫線核(ほうせんかく)」という部分の働きが低下し、ここで作られる神経伝達物質で、不安な気持ちを落ち着かせるなどの作用がある「セロトニン」の量が減っていた。
このマウスの乳児期にセロトニンを投与すると、ASDに似た特徴が改善したという。成果は昨年6月、米科学誌「サイエンス・アドバンシズ」に発表された。
ASDの人には、15番染色体の遺伝情報の変異が多いそうです。
そのことからASDの原因は、この染色体の変異が原因ではないかと疑われました。
そこでマウスを使った実験を行い、それを証明しようしたのが理化学研究所脳科学総合研究センターの人たちです。
ASDの人の15番染色体。
それと同じ性質の染色体がマウスにもあるみたいなんです。
そのマウスの染色体を実験により、変異させた。その結果、マウスはASDの人と似たような症状が現われた!
という実験結果を得ることができたんです。
このことによりASDの原因は15番染色体の変異という説の信憑性が高まったんです。
研究者は「脳の様々な部位で遺伝子変異による機能障害が起き、ASDにつながる可能性がある」と言っています。
遺伝子の変異が生じる
↓
脳の機能障害が起きる
↓
ASDになる
というメカニズムみたいです。
まだ検証段階の理論なので、真偽は確定できませんが、信憑性の高い説であるのは確かなようです。
ASDの原因の研究が進んできたものの、依然、未解明の部分が多いそうです。
母親が妊娠初期に喫煙する、妊娠中に有害物質を摂取することで、子どもがASDになる確率が上がる
という報告もあるそうです。
子どもが栄養不足だったり、ある種の腸内細菌がいたりすることASDになる確率を高める
という説もあります。
脳内のセロトニンがなんらかの理由によって減少したせいでASDになる、という説もあります。
ASDの原因には、まだまだ不明瞭な部分が多いようです。
つまり、ASDの原因が脳の染色体の変異ではない可能性もあるわけです。
なので『ASD=脳の染色体変異』と考えるのは危険です。差別や偏見の原因になるリスクがあるからです。
だから安易に断定することは危険です。
ASDの原因はまだ特定されていない。そう認識していたほうがいいと思います。
でも、もし、本当に『ASD=脳の染色体変異』だったとしても差別や偏見を持たない努力も必要です。偏見を持ち、差別をするのではなく、ASDの人とどうすれば有意義な関係を結ぶことができるか。それを考え、実行する。その義務が健常者にはあると僕は思います。
その義務を守ることができる人が増えればASDの人が生きやすい世の中になる。
そう思うから健常者には偏見や差別を持たない努力をする義務があると思うんです。
障害がある人にとって最も辛いことは周囲の人の無理解だ。
そう僕は思っています。
だから健常者には障害者の理解者になってほしいんです。理解して、理解ある行動をとってほしいんです。
障害者でも希望を持って生きられる世の中にするために。障害者でも幸せを感じて生きられる世の中にするために。
ASDの人の脳の働き
金沢大学が企業と共同で開発した『小児用MEG』という機械。
151個の高感度センサーが、脳から発生するわずかな磁場の変化を捉え、脳の動きを細かく分析することができます。
金沢大学の研究チームは、ASDの子どもとそうでない子ども、合わせて100人に幼児番組の映像を見せて、脳の働きを調べました。
ASDではない子どもの場合、「左脳の前側」と「右脳の後ろ側」が活発に信号を送り合います。これが、コミュニケーションにおいて、重要な役割を果たしているとみられています。
一方、ASDの子どもの場合は、送り合う信号の量が少ないことが分かりました。
コミュニケーションのときに活発に働かなくてはいけない部分があまり働かない。そのせいでASDの人は円滑なコミュニケーションがとれない。
という可能性があるようです。
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