道具を大事にするイチロー!道具を大事する習慣が他人を大事にする力を養う!


ノバク・ジョコビッチ(セルビア)

男子テニス界で世界1位を守り続けた伝説の男は、感情の起伏が激しい。自らの凡ミスに苛立ち、ラケットを放り投げたり、地面にたたきつけて破壊したりしたことがある。


ロリー・マキロイ(北アイルランド)

ゴルフ界の元世界ランク1位のこの男もラウンド中、感情を制御できなくなって、アイアンを池に投げ捨てたりしたことがある。

 

どちらの選手もスポーツ界で超一流と呼ばれる人たちです。

そんな人たちが試合中、たくさんの観衆がいる前で物に八つ当たりしている姿を晒したんです。

なんとも情けない話です。

子供に夢を与えるのがスポーツ選手。それなのに子供に悪影響を与える行為をしている。とてもプロスポーツ選手のすることとは思えません。プロの自覚があるとも思えません。

そんなプロとは思えないことをする人たちと対照的なプロスポーツ選手がいます。

イチロー選手です。

イチロー選手はどんなときでも道具を大事にします。グローブもスパイクもバットもまるで我が子のように大事にします。

「バットを大事に扱わないことがあるでしょうか。これは自分たちの商売道具です。このバットを作ってくれた人たちのことを考えれば、このバットを作るための彼らのに労力を考えれば、どれだけ無礼なことなのかわかるでしょう。もしも、バットを放り投げたら、皆さんいい気分はしません。彼らも次の時には最高のバットを作ろうとはしないでしょう」

イチローの言葉

と、イチローは道具を大事に扱う理由を述べています。

確かにバットを作る職人さんが自分のバットを選手が乱暴に扱っている姿を見たら嫌な気分になりますよね。

それをイチローはちゃんとわかっている。わかっているから道具を大事にしている。乱暴に扱えば職人さんを傷つけてしまうとわかっているから大事に扱える。どんなときでも。たとえ自分が不振に喘いでいるときでも。

きっとイチローの中に職人さんへの尊敬と感謝の気持ちがあるんだと思います。そういう気持ちがあるから職人さんの気持ちも大事にできるし、職人さんが作ってくれた道具も大事にもできるんだと思います。

作ってくれた人のことまで考えることのできるイチロー選手は野球選手としてだけではなく、人としても一流だということです。

子供たちにはこういう人としても選手としても一流の選手を夢見て練習してほしいと思います。

道具を大事にすることができる人は自分以外の人も大事にできる人になれる。

そう僕は思います。

だから物を大事にする人になってほしい。テニスをしている人ならボールやラケットを大事にしてほしい。卓球をしている人ならボールやラケットや台を大事にしてほしい。体操選手ならば鉄棒やあん馬や吊り輪などの道具を大事にしてほしい。

そうすれば周りの人たちのことも大事にできる人になれると思います。

現代社会はストレス社会です。ストレスが多い社会は怒りを抱きやすい社会でもあります。感情的になれば上記のスポーツ選手のように暴力的になり、何かに八つ当たりしたくなります。理性の弱い人は本当に八つ当たりしてしてしまいます。

八つ当たりする人は理性が弱い人です。弱いから道具に八つ当たりします。

そういう理性の弱い人は日本社会の中にもたくさんいます。

そういう人たちは自分の持ち物に八つ当たりします。乱暴な運転をする。テレビのリモコンを投げる。グローブを壁に叩きつける。卓球の台を蹴っ飛ばす。どれも八つ当たりです。

そういうことをする理性の弱い人は誰かを傷つけてしまうことも多いです。

友達に八つ当たりをしてしまう。イライラ解消に殴ってしまう。友達に傷つくことを言ってしまう。ストレス解消のためにいじめを始めてしまう。家庭内暴力を振るってしまう。

こんな悪質なことをして他人を傷つけてしまうことが多い。

そんな酷いことをしないためには理性を保つ必要があります。どんな状態のときでも理性を維持し続ける力が必要です。

道具を大切にする習慣を身につければ、その力を養うことができると僕は思うんです。

道具を大事にし続けることでどんなときでも理性を保つ力を養えると思うんです。ストレスが溜まっていても大切な人を傷つけたりしない理性を養えると思うんです。

道具を大事にし続けるという作業は根気のいる作業です。面倒臭い、気分が乗らない、つまらない、イライラする。そういう気分のときに道具を大事にし続けるのは大変です。でも、それでも続ける。その大変さに負けずに道具を大事にし続ける。

そうしているうちに強靭な理性が養えると思うんです。暴力の衝動をコントロールする理性を養えると思うんです。他者を大事にする力を養えると思うんです。

イチローの行動がこの理論を証明してくれているように思うんです。

だから道具を大事にする習慣を身につけてほしい。どんなときにも大事にできる習慣を。

それが人を大事にする力を養ってくれると思うから。

だから道具を大事にする習慣を身につけてほしい。

イチローのように。

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