【心理学】嘘をつく人の7つの変化 人は嘘をつくとき、「早口になる」「まばたきが増える」など。
みなさんはご存知ですか?
男性は女性と比べて3倍もウソをつく傾向があることを。
ある調査によれば、男性は女性と比べて3倍もウソをつく傾向があるということが明らかになったそうなんです。男性のウソの平均回数は1日3回、年間約1000回嘘をつくそうなんです。
滅多にウソをつかず日々正直に生きていると答えた人も全体を通してたった5%しかいなかったそうです。
この調査が本当なら、世の中には毎日のようにウソをついて生きている人がたくさんいるということになります。
怖いですね。
そのウソには良いウソもあれば悪いウソもあると思います。自分を騙すウソや他人を騙すウソがあると思います。
今日は悪いウソをついているときのその人の心理的肉体的変化を紹介していきたいと思います。
嘘をつく人の身体的、心理的変化
変化1、早口になる
人は嘘をついたとき、嘘をつくことに罪の意識を感じたり、嘘がばれるのではないかと不安を感じたりします。
罪の意識や不安を抱いている状態は不快です。『早くこの不快感から開放されたい』嘘をついた人は無意識にそう思います。
そのため早口になります。早く話を終わらせて、嘘をついたことによって生じた罪悪感や不安感から開放されるために。
早口で会話を終わらせたあと嘘をついた人は安堵します。その安堵感が顔に出ることがあります。
嘘が下手
↓
嘘をつく
↓
罪の意識を感じる
↓
バレたらどうしようと恐れを抱く
↓
会話を早く終わらせたいと思う
↓
早口になる
↓
会話が終わると安堵する
上手な嘘つきは、嘘をつく過程を楽しんでおり、罪悪感も感じてないし、恐れも感じていません。だから、嘘を見破るのが難しいです。熟練のオレオレ詐欺師や結婚詐欺師の嘘を見破るのが難しいのはそのためです。
変化2、口数が増える
嘘が嘘だとバレないようにするために嘘をつく
嘘を言えば、その嘘が嘘だとバレないようにする必要があります。嘘がバレたとき、非難されたり、軽蔑されたり、嫌われたりするからです。非難されたくない、軽蔑されたくない、嫌われたくないという思いが強い人ほど嘘に嘘を重ねる傾向が強くなります。
ある男性が「宝くじが当たったことがあるんだ」と嘘をつく。その嘘を補強するために「1000万円当たったんだ」「車買ったんだ」「彼女と旅行に行ったんだ」「募金もしたんだ」と嘘を重ねる。「宝くじが当たったことがあるんだ」という嘘が嘘だと相手にバレないようにするために。
虚言癖のある人はこのような形で嘘を重ねることが多いです。
ある女性が「私、幽霊見たことあるの」と嘘をつく。「茨城の○○に廃校があるの」「小学校なんだけどそこの保健室で見たの」「たぶんその学校で自殺した人だと思うの。昔ね、その学校でいじめを苦に自殺した人がいたの。その人が幽霊になって現われたんだと思う」と嘘を重ねる。
嘘を嘘だとバレないように嘘をつく。これが嘘を重ねてしまう典型的なパターンです。
嘘の準備をする嘘つきもいる
嘘つきの中には、前もって重ねる嘘まで用意している人もいます。重ねる嘘まで用意しておけば、一つ目の嘘をついたあともスラスラと嘘を重ねて、嘘の補強ができるからです。
あまりにもスラスラと話を進める人は、前もって話を用意している可能性が高いです。前もって話を用意している。だからスラスラ話せる。その可能性が高いです。
もちろん、前もって用意しなくてもスラスラと嘘を重ねることができる人もいますけどね。島田紳助のようにね。
変化3、声のトーンが小さくなる
緊張していると声が小さくなる人っていますよね。
面接の時、好きな人と話す時、怖い先生と話す時、声が小さくなっている人を見かけたことがあります。
僕自身、学生時代、好きな人と話すとき、声が小さくなった経験があります。緊張のせいで声がうまく出せなくなってしまったことが原因です。
緊張には、人の能力を低下させてしまう性質があるんです。声が小さくなってしまうのもその性質が原因なんです。
嘘をつく時、人は緊張します。嘘をついた後も、人は緊張します。その緊張のせいで声が小さくなってしまいます。
場数を踏んだり、経験を重ねたり、技術をアップさせたりすれば緊張の中でも自分の能力をいつもどおり発揮できるようになりますが、場数も経験も技術も足りない人はほぼ確実に声が小さくなります。
場数も経験も技術も足りないのに声が小さくならない人は、緊張しない強心臓の持ち主か、嘘の天才くらいです。
そんな天賦の才能を持っている人はほとんどいません。
ほとんどの人は場数も経験も技術も足りないと緊張のせいで声が小さくなるような平凡な人です。
ほとんどの人は場数も経験も技術も足りなければ、緊張時には声が小さくなる。
そう認識しておいても問題ないと思います。
いつもより大きい声で話す人も嘘をついている可能性がある
いつもより声のトーンが大きい場合も嘘をついている可能性があります。
嘘をつくとき緊張で声のトーンが小さくなる。そのことを知っている人は嘘をつくとき、意図的にいつもより大きな声で話す。相手に自分が緊張していると悟られないために。
そういう場合があります。
また嘘をついている人は先に述べたように話を早く終わらせたいと思っています。でもなかなか話が終わらない。そうなると嘘をついた人は焦りを感じるようになります。その焦りのせいで感情的になってしまう場合があります。感情的になって大きな声を出してしまう場合もあります。
嘘つき『ああ、もう話がなかなか終わらない。どうしてコイツは余計な話ばかりするんだ。早く会話を終わらせたいのに。嘘がバレる前に・・・ああ、また余計な話をし始めやがった。くそっ』
と、感情的になる嘘つき。感情的になったせいで声が無意識のうちに大きくなってしまう。
という場合があります。
なので声のトーンが大きくなった場合も嘘をついている可能性があります。
単にお腹が空いていてイライラしているから声が大きくなっている場合もありますけどね。
変化4、まばたきが増える
緊張すると目が乾く
嘘をつくと緊張します。緊張すると消費エネルギーが増えます。消費エネルギーが増えると体内の水分量も減ります。そのため目が乾きやすくなり、まばたきの回数が増えます。
嘘をつく
↓
緊張する
↓
消費エネルギーが増える
↓
消費水分も増える
↓
目が乾く
↓
まばたきが増える
嘘つきの人の”まばたき”が増える、もう1つの理由
嘘をつく人は”相手と目を合わせたくない”という気持ちになります。
嘘をつく人にとって嘘をつく相手は恐怖の対象でもあります。嘘がバレたら何をされるかわからない。そういう恐怖があるため嘘をつく人は無意識に相手のことを恐れます。その恐れの気持ちは嘘をつく人に”この場から逃げ出したい”という気持ちを抱かせます。その逃避したいという気持ちが目を合わせたくないという気持ちを抱かせます。
目を合わせたくない人はなんとか相手から視線をそらそうとします。でも、あからさまに目をそらせば、相手を怒らせる可能性が高くなるし、不信感を抱かれる可能性も高くなります。
だから目をそらすことができない。できないけど、目を合わせ続けるのは辛い。そんなジレンマに襲われた心はその苦しみから解放されるために人にある行動をさせます。
ある行動とは”まばたき”です
まばたきが増えれば、人と目を合わせる時間が短くなります。目を合わせる時間が短くなれば、恐怖感を緩和することができます。
まばたきを増やすことで、相手と目を合わせる時間を減らし、恐怖感を軽減させる。そのために心が人にまばたきをさせるんです。だから人は無意識にまばたきが増えてしまうんです。
「ずる賢い、楽観的」人は何の躊躇いもなく目を合わせる
心理学者のラルフ・エクスラインが学生を対象に行った調査によると、「正直で誠実で思いやりのある」と評価した学生が嘘をつく場合は目をそらし、「ずる賢い、楽観的」と評価した学生は何の躊躇いもなく目を合わた。さらには、嘘を追求すればするほど、目を合わせる度合も増えていったという結果も出ている。
変化5、頻繁に顔に触れる
緊張によって生じた違和感を確認したくなる
嘘をつき、緊張感が高まると、顔が熱くなったり、鼻の下に汗をかいたり、唇が乾いたりしやすくなります。それらの変化が生じると違和感を感じ、その部分が気になり、触れて確認したい気持ちになります。その気持ちが強くなれば、触れてしまう可能性が高くなります。
嘘をつくときだけの特有の癖がある人
緊張のときにだけ思わずしてしまう癖がある人もいます。嘘をつくときだけしてしまう癖がある人もいます。アゴを触ったり、眉毛を撫でたり、唇を舐めたり、髪を触れたり、頬に触れたりなど。
変化6、腕を組む
腕組みには自分の身を守るという意味があると言われています。
話しかけてほしくない、放っておいてほしい、集中させてほしいときなどに他人を拒絶する意味があるとも言われています。
嘘をつく人の中にも上記のような意味で腕を組む人がいます。
相手に嘘がバレれば、攻撃されるリスクがあります。そのリスクが現実になったときに備えて無意識に腕を組んでしまうのです。
そういうわけで会話をしているときに、やたら腕を組んでいる人は嘘をついている可能性があります。
もちろん、ただ癖で腕を組んでいる可能性もあるし、威圧するために腕を組んでいる可能性もあるし、人見知りだから話しかけないでほしいという防御的な意味で腕を組んでいる可能性もあります。
変化7、優しくなる
嘘がバレたときのために優しくしておく
嘘つきは好感度を上げるために優しくします。
普通の人は優しくされれば、好感度が上がります。好感度が上がるということは好きになるということです。
相手を好きになれば、相手が嘘をついていたとしても、強く非難したり、重い罰を加えたりしづらくなります。好きになればなるほどしづらくなります。
自分を好きになってもらうことによって嘘がバレたときのダメージを少なくする。
そのために嘘つきは相手に優しくして好感度を上げるんです。
結婚詐欺師や水商売系の仕事の人がよくこの方法を使います。
好感度上がる⇒嘘がバレたときのダメージが下がる
好きになるほど相手を信用する
人には相手への好感度が高まるほどに相手への信用度も高まる性質があります。
CMにあなたが好きなタレントAさんと嫌いなタレントBさんが出ていたとします。
どちらのタレントも同じような栄養ドリンクのCMに出ていました。
さて、あなたはAさんとBさん、どっちの栄養ドリンクを買いたいと思いますか?
Aさんですよね。好きなタレントAさんのほうを買いますよね。同じような効果を謳った栄養ドリンクなのにAさんのほうを買ってしまいますよね。Aさんのドリンクのほうが効果がある気がして買ってしまいますよね。
このように好感度が高いほどに信用されやすくなるんです。
嘘つきは人のこの性質を利用して自分の信頼度を上げ、嘘をつきやすくしているんです。
その優しさ自体が嘘の場合がある
嘘つきの優しさは、金を手に入れるため、嘘がバレたときのダメージを小さくするためなどの理由で仕方なしに優しくしている場合があります。
仕方なしにしている優しさは嘘の優しさです。愛情のまったくこもっていない優しさです。冷たい優しさです。打算的な優しさです。
リスクヘッジするために同情を引くようなことを言う
リスクヘッジ(Risk Hedge)とは、将来起こりうる危険を予測して、できるだけその損害を小さくするように工夫することです。金融取引などでよく使われる言葉です。
リスクを減らす努力をする。それがリスクヘッジです。
この努力を嘘つきもすることがあります。嘘がバレるリスクを減らすため、嘘がバレたときに大ダメージを受けるリスクを減らすためにこの努力をすることがあるんです。
その努力の中に同情を引くという方法があります。この方法には嘘がバレたときに大ダメージを受けるリスクを下げる効果があります。
可哀想な過去を持つ嘘つきと可哀想な過去のない嘘つき。
この2人が同じ嘘をついた場合、あなたは同じように相手のこと責められますか?
可哀想な過去を持つ嘘つきは、子どもの頃、両親に虐待され、学校でイジメられた。持病の喘息にも苦しめられた。自分も家族も他人も信じられない。そんな辛い人生を送った。
一方、可哀想な過去のない嘘つき。普通に幸せだった子ども時代。大人になっても普通に働き、普通に恋愛も経験した。
あなたがこの2人の過去を知っている場合、この2人が同じように嘘をついたとき、この2人を同じように責めることができますか?
たぶん、ほとんどの人ができないと思います。壮絶な過去を送った人への責めが甘くなると思います。
人には同情する心があり、可哀そうな人に対して、対応が甘くなるという性質があるからです。
嘘つきはそんな人の性質を利用する場合があります。嘘がバレたときのダメージを小さくするために。
嘘をついているという罪悪感を軽減するために優しくする
普通、嘘をつくと罪悪感を感じます。うそを重ねるごとにその罪悪感も強くなります。その罪悪感を少しでも軽くするために優しくする場合があります。その場合、優しくするのは罪の償いのようなものです。贖罪のために優しくするんです。
浮気をしている男がいました。その男は妻に優しかった。浮気をしている罪悪感があった。妻を裏切っている罪悪感があった。その罪悪感を少しでも軽減するために浮気男は妻に優しくしていたのです。
このように罪悪感を抱いている人は罪悪感を軽減するために誰かに優しくすることがあるんです。
罪悪感を抱いている人の中には罪悪感を軽減するためにボランティア活動をする人がいます。ボランティアという行為は無償で他人に優しくする行為です。そういう行為をすることによって罪悪感を軽減する。そのためにボランティア活動をしている。そういう人がボランティア活動をする人の中にはいます。
このように人は罪悪感を軽減するために他人に優しくなることがあるんです。普通の人なら誰でも持っている性質だと思います。
あなたの周りに急に優しくなった人はいませんか?急にボランティア活動を始めた人いませんか?
その人は心に罪悪感を罪悪感を抱いているかもしれませんよ。その罪悪感の軽減のために優しくなったのかもしれませんよ。ボランティア活動を始めたのかもしれませんよ。
急に優しくなったり、ボランティア活動をしたりするようになった人にはその可能性があります。
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