劣等感の強い人が完璧主義に陥りやすくなる理由

劣等感の強い人が完璧主義に陥りやすくなる理由

理由1、承認欲求を満たすため

他人に認められたい、評価されたい。

その気持ちが強い人は完璧主義に陥りやすくなります。

完璧に近づくほどに高い評価を得る可能性が高くなるからです。

劣等感の強い人ほど承認欲求が強くなる

劣等感の強い人は他人からの評価に飢えています。だから劣等感の強い人はお腹を空かせた子供が食物を求めるように他人からの評価を求めてしまいます。

劣等感の強い人の特徴

空腹感も承認欲求も同じ欲求です。満たされなければ飢えます。飢えれば求める気持ちが強くなります。

劣等感の強い人は激しい飢えに苛まれている状態なのです。だから劣等感が強い人ほど過剰に他人の評価を求めてしまうのです。

『完璧なことをすれば高い評価を得られる。テストで100点をとる。仕事でぜったいミスをしない。他人を不愉快にすることを言わない。そうすれば高い評価を得られる』

劣等感の強い人ほど一気に高い評価を得ようとします。高い評価を得れば、一気に自分の承認欲求が満たされ、劣等感を解消することができるからです。

飢えた子供が一気に大量の食物を食べて自分の飢えを満たそうとするように劣等感の強い人は他人の高い評価で自分の飢えを一気に満たそうとするのです。

劣等感の強い人の特徴2

理由2、ミスをすると罰を受けるという恐怖

ミスをすると『怒られる、殴られる、罰を受ける、笑われる、軽蔑される』という恐怖から過剰な完璧主義に陥る人がいます。

人には生まれつき臆病な人がいます。子供のころのトラウマが原因で臆病になる人もいます。

臆病な人は普通の人より『怒られる、殴られる、罰を受ける、笑われる、軽蔑される』という恐怖を抱きやすい。そのため完璧主義に陥りやすい。完璧にやれば怒られなくてすむし、罰を受けなくてすむからです。

他人からの叱責、罰、軽蔑を恐れるあまり、完璧主義に陥る。そういう完璧主義者がこの世界にはいるのです。

僕自身がそういうタイプの完璧主義者でした。とにかく叱責されることや罰を受けることや軽蔑されることや笑われることが怖かった。怖くてたまらなかった。

失敗しても殺されるわけではない。地獄に落とされるわけでもない。そう思ってみてもその恐怖が緩和されることはありませんでした。

こんな恐怖を抱くのは自分がダメな人間だからではないかと思うこともありました。

そう思ってしまうくらい理不尽な恐怖を覚える人はこの世界には存在するんです。

そんな恐怖心を覚えるため完璧主義に陥っている人がいるんです。

完璧主義なんてシンドイからやめたほうがいいとわかっていてもその恐怖心のせいで完璧主義をやめられない人がいるんです。

僕がそんな恐怖から完璧主義に陥っていた原因は人間不信と劣等感でした。そのせいで理不尽な恐怖心に苛まれ続けていたんです。

劣等感が強いと人間不信になるリスクが高くなる

劣等感が強いと人間不信になるリスクが高くなります。劣等感が強いということは自己評価が低いということです。

劣等感が強い人は自分は欠点が多い人間だと思っています。そう思っている人は他人も自分のことを欠点の多い人間だと思っているのではないかという疑念を持ちやすくなります。そのため他人が自分のことを馬鹿にしているという被害妄想を持ちやすくなるんです。そのため人間不信に陥りやすくなるんです。

その人間不信が原因で『怒られる、殴られる、罰を受ける、笑われる、軽蔑される』という恐怖を抱きやすくなるんです。

自分の劣等感が原因で生み出される被害妄想をやめることは困難です。自動的にその妄想が頭に浮かんでしまうからです。劣等感の強い人ほどこの自動被害妄想力も強くなります。

劣等感は人の被害妄想力を強める性質があるんです。そしてこの被害妄想力がさらに恐怖心を強くしてしまいます。

被害妄想を毎回のように抱けば、それが真実のように思えてきてしまいます。何度も何度も同じような被害妄想を抱けばその妄想には自然とリアリティーが生じてしまいます。結果、その妄想が真実だと思えてきてしまうんです。

『相手は怒っているかもしれない。私を馬鹿にしているかもしれない』という考えが真実のように思えてきてしまうんです。そうなれば当然、抱く恐怖心は強くなってしまいます。

恐怖心だけでなく劣等感も強くなってしまいます。

『相手は自分を馬鹿にしている』と考えて、それを真実と思えてしまえば、屈辱を感じて、劣等感を感じてしまいます。結果、より劣等感を強めてしまうのです。

怒られることも馬鹿にされることもある意味『失敗の罰』のひとつです。だから人はミスをしないよう努力します。劣等感の強い人はその努力が過剰になりやすい。劣等感が強いために過剰に努力しやすいんです。被害妄想を抱きやすいために過剰に努力しやすいんです。そしてその過剰な努力が過剰な完璧主義につながりやすいんです。

まとめ

劣等感の強い人は他人の評価を求める気持ちと他人に罰を受けるかもしれないという恐怖心が強いために完璧主義に陥りやすいんです。

『完璧主義は理想が高いから陥る』と思われがちですが、劣等感が強いために完璧主義に陥る人もいるんです。

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