【名言】『西郷隆盛』激動の時代を生きた男が残した言葉

電信を設け、鉄道を敷き、蒸気仕掛けの機械を造る。こういうことは、たしかに耳目を驚かせる。しかし、なぜ電信や鉄道がなくてはならないのか、といった必要の根本を見極めておかなければ、いたずらに開発のための開発に追い込まわされることになる
人間がその知恵を働かせるということは、国家や社会のためである。だがそこには人間としての「道」がなければならない
みだりに外国の盛大を羨んで、利害損得を論じ、家屋の構造から玩具にいたるまで、いちいち外国の真似をして、贅沢の風潮を生じさせ、財産を浪費すれば、国力は疲弊してしまう。それのみならず、人の心も軽薄に流れ、結局は日本そのものが滅んでしまうだろう
人を相手にせず、天を相手にして、おのれを尽くして人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし
急速は事を破り、寧耐は事を成す
己を利するは私、民を利するは公、公なる者は栄えて、私なる者は亡ぶ
人は、己に克つを以って成り、己を愛するを以って敗るる
命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難をともにして国家の大業は成し得られぬなり
小人は、己を利することを欲し、君子は、民を利することを欲する
我が家の遺法、人知るや否や、児孫のために美田を買はず
幾度か辛酸を経て、志、初めて堅し。丈夫は、玉砕に及んで、瓦全を愧じる
天は人も我も同一に愛し給ふゆえ 我を愛する心をもって人を愛するなり
世上の毀誉軽きこと塵に似たり
大事に望みては、機会は是非、引き起こさざるべからず
事大小となく、正道を踏み至誠を推し、一事の詐謀を用うべからず
命も要らず名も要らず、官位も金も要らぬ人は始末に困るものなり
過ちを改めるにあたっては、自分から誤ったとさえ思いついたら、それで良い。そのことをさっぱり思いすてて、すぐ一歩前進することだ
過去の過ちを悔しく思い、あれこれと取り繕おうと心配するのは、たとえば茶碗を割ってそのかけらを集めてみるのと同様何の役にも立たぬことである
道は決して多端なものでない。誠に簡単なものである。ただ白と黒の区別があるだけである
心慮りて白と思えば決然として行う。しばらくも猶予すべからず。心慮りて黒と思えば断然これを行わないことである
功のあった人には禄を与えて、能力のある人には位を与えよ
道は天地自然の未知なる故、講学の道は敬天愛人を目的とし、身を修する克己をもって終始せよ。己に勝つ極功は「意なし、必なし、固なし、我なし」と云えり
功立ち名顕るるにしたがい、いつしか自らを愛する心起こり、恐懼戒慎の意、緩み、驕矜の気、しばらく長じ、その成し得たる事業をたのみ、いやしくも我が事をし遂げんとまずき仕事に陥り、終に敗るるものにて、みな自ら招くなり。ゆえに己に勝ちて、見ず聞かざるところに戒慎するものなり
思い切ってやりなさい。責任は私がとる
天の道をおこなう者は、天下こぞってそしっても屈しない。その名を天下こぞって褒めても驕らない
事に当たり、思慮の乏しきを憂うることなかれ
正論では革命をおこせない。革命をおこすものは僻論(へきろん)である
万民の上に位する者、己れを慎み、品行を正しくし、驕奢(きょうしゃ)を戒(いまし)め、節倹を勉め、職事に勤労して人民の標準となり、下民その勤労を気の毒に思ふ様ならでは、政令は行はれ難し
徳に勤むる者は、これを求めずして、財自ずから生ず
断じて行えば鬼神もこれを避ける
始末に困る人ならでは、艱難をともにして国家の大業は成し得られぬなり
志を貫くためには、玉となって砕けることを本懐とすべきであって、志を曲げて瓦となってまで、生きながらえるのは恥とする
世のすべての人からけなされても落ち込まず、すべての人から褒められてもうぬぼれるな
己を尽くして人を咎めず。我が誠の足らざるを常にたずぬるべし。我を愛する心を以って人を愛せ。自己を許すが如く人を許せ。人を責めるが如く自己を責めよ
官軍もなかなか上手に鉄砲を撃つようになったのう。これで安心でごわず
わが家族が為すこともなく生活していられるのは、これを誰の恩と思うか。みな人民の課税から出た資のおかげである。これを思うからこそ、外出して人の顔を見るたびに自分は心苦しく思っている
われ外出するとき、路上多くの貧人に逢うが、彼らはみなあくせくして政府に税金を納めている。われは却って為すことなく安泰に生活している。これ実に痛心の至りである
彼ら貧民の子弟こそ、真の国家の柱石である
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