ビタミンCが豊富なグレープフルーツ この果物と『相性の悪い薬』があるので注意してね。
グレープフルーツ
亜熱帯を原産とする柑橘類
1750年代に西インド諸島のバルバドスで発見された様々な種類があるが、例えば「ルビー」などのように果肉の色で呼び分けるのが一般的である
ぶどうの房ように1本の枝にたくさんの実を付けるから「グレープフルーツ」と呼ばれるようになったらしい。
引用:Wikipedia
グレープフルーツの特徴
●特徴1、 ビタミンCが豊富
グレープフルーツにはビタミンCが豊富に含まれています。
1個あたりに約100mgのビタミンCが含まれていて、1/2個食ベるだけで、国の定めた栄養所要量(50mg)を簡単に取ることができます。
ビタミンCは水溶性のため、多くとりすぎても過剰症の心配はありません。ですが、過剰にとりすぎればお腹を壊したりする場合があるのでとり過ぎには注意しましょう。
ビタミンCはストレスに対抗する作用を持つ副腎皮質ホルモンの合成を促すため、ストレス対策に効果的です。
ビタミンCにはカラダの老化を防ぐ効能や、美肌効果、免疫力を高めるなどの効果もあります。
ビタミンCにはガン予防効果もあります。ガンは一種の酸化現象。 ビタミンCには細胞の酸化を防止する働きがそなわっています。ビタミンCを毎日きちんと摂取していればガンになるリスクを下げることができます。
またグレープフルーツに含まれているリモノイドやノビレチン(苦味のもとである)にもガンになるリスクを下げる効果があります。
さらにリモノイドには血栓を防止する効能があります。血栓が予防できるということは動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞の予防もできるということです。
●特徴2、クエン酸も豊富
クエン酸はグレープフルーツの酸っぱさの元です。クエン酸はTCAサイクル(クエン酸回路)の働きを活性化させる効果があります。
クエン酸サイクルが活発化すれば、疲労回復力がアップします。
●特徴3、ダイエット効果
グレープフルーツはほかの柑橘類や果物に比べてカロリー、脂質、糖質ともに低く、太る心配があまりありません。
さらにグレープフルーツにはビタミンB1も多く含まれています。これにはご飯、パン、めん類などに含まれている糖質を効率よくエネルギーに変える働きがあります。
さらにグレープフルーツの香りを嗅ぐと、脂肪燃焼効果が高まると言われています。グレープフルーツの皮にはヌートカトンと呼ばれる成分が含まれています。ヌートカトンは化合物の一種で、特にホワイト種のグレープフルーツに多く含まれています。ヌートカトンを嗅ぐと交感神経が活発になり、脂肪燃焼効果を高めるタンパク質が作られると言われています。
・老化予防効果
・美肌効果
・免疫力を高める効果
・疲労回復効果
・ダイエット効果
・血栓を防止する効果
・ガン予防効果
グレープフルーツの成分が薬の効果を狂わせる
お薬は体内に入ると“代謝酵素”で分解されて、しだいに効果を失っていきます。その代謝酵素の働きを邪魔する成分(フラノクマリン)が、グレープフルーツには含まれています。
そのフラノクマリンという成分が体内の代謝酵素の働きを邪魔すると、薬の分解が遅くなるため、薬の効果が強くなってしまい、副作用が現れてしまいます。
●副作用
・体調が悪くなる
・血圧が下がり過ぎた
など
●グレープフルーツ以外にもフラノクマリン含まれている果物がある
ザボン、ダイダイ、スゥィーティー等にもフラノクマリン含まれており同様の症状が起こる可能性があります。
同じ柑橘系でも、レモン、みかんやオレンジなどには代謝阻害物質が含まれていません。
グレープフルーツと相性が悪い薬
グレープフルーツと相性が悪い薬の代表例は下記です。
主に、「高血圧薬」「不眠症治療薬」「免疫抑制剤」「高脂血症治療薬」の一部がが該当します。同じタイプのお薬でも、影響がないお薬も多くあります。
●カルシウム拮抗薬(高血圧や狭心症等)
・カルブロック(アゼルニジピン)
・アテレック(シルニジピン)
・コニール(ベニジピン塩酸塩)
・アダラート(ニフェジピン)
・ワソラン(ベラパミン塩酸塩) 等
●不眠症治療薬(寝つきを良くする)
・ハルシオン(トリアゾラム) 等
●免疫抑制剤(免疫反応を抑える)
・ネオーラル(シクロスポリン)
・サンディミュン(シクロスポリン)
・プログラフ(タクロリムス水和物) 等
●高脂血症治療薬(コレステロール値を下げる)
・リピトール(アトルバスタチンカルシウム水和物)
・リポバス(シンバスタチン) 等
自己判断は危険です。薬を受け取る際に薬剤師に確認してください。
時間を空ければ、フラノクマリンが含まれている果物を食べても大丈夫か?
フラノクマリン入りの果物の薬への影響は、摂取後、十数時間持続するといわれています。もちろん、この影響持続時間は平均です。人によってこの時間には違いがあります。さらに薬自体の効果時間も人によって違いがあります。薬の効果の強さも人によって違います。
このような違いがあるため副作用を避けるためにどれぐらいの時間を空けてからフラノクマリン入りの果物を食べたほうが良いのか判断することは困難です。
なので副作用を起こすリスクがある薬を服用している場合は、副作用を起こす果物の摂取を避けたほうが良いでしょう。